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ウズベキスタンとバングラデシュのサッカー事情を紹介!宮殿のようなクラブハウスに驚愕
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6月22日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、ウズベキスタンとバングラデシュの1部リーグで戦う日本人選手が登場。MCの勝村政信と解説の松井大輔が、異色の国外リーグで挑戦を続ける彼らに話を聞いた。
リモートで番組に参加したのは、中央アジアのウズベキスタンで1部リーグのFC OKMK(オーケーエムケー)に所属する千徳有寛と、南アジアのバングラデシュで1部リーグのシェイク・ラッセルに所属する飯田昴大の2人。まずはそれぞれの経歴と選手としての特徴を紐解いていった。
高校卒業後、モンテネグロに渡った千徳は、5シーズンを過ごした後、セルビアを経由して、今シーズンからウズベキスタンに移籍した。トップ下、サイドハーフ、フォワードと、攻撃的ポジションならどこでもこなすユーティリティプレイヤーで、今季はここまで全11試合に先発出場。2ゴールを決めるなど、中心選手としてチームをけん引している。
ウズベキスタンといえば、U-23アジア杯の決勝で日本と対戦した国。千徳は「決勝の前日はその話題で持ち切りでした」と現地の様子を伝え、「チームメイトに“明日どっちが勝つんだ”と言われ、“日本だ”と言ったら、かなりアウェーな感じでした」と明かした。
日本と何度も死闘を繰り広げてきたウズベキスタンは、32年前にプロリーグ化し、1部は現在14チームがしのぎを削っている。最近は海外からも選手を呼び込み、今年のAFCチャンピオンズリーグでは2チームが決勝トーナメントに進出。着実にレベルを上げている。
一方、大学卒業後、メジャーリーグサッカー(MLS)に挑戦するため、渡米した飯田は、アマチュアリーグに所属した後、カナダでプロデビュー。アメリカ2部、インドネシア、オーストラリアと渡り歩き、2023年からはバングラデシュを主戦場にしている。キレのあるドリブルとスルーパスを武器に、今シーズンは1ゴール3アシストを記録。
バングラデシュは17年前に国内リーグが誕生し、現在10チームが所属。レベルアップのために外国人枠を増やし、近年はアジアのカップ戦にも出場している。飯田は「外国人選手がどこに行っても人気というか。試合が終わった後は、こっちの子どもたちが選手に集まってくる」と、ならではのエピソードを披露。海外における子どもたちの距離の近さには、現役時代6か国でプレーした松井も「僕、よく家のピンポン鳴らされていたんで。試合終わった後とかに“松井~、元気?”みたいな」と同意していた。
そもそも2人はなぜ日本ではなく、海外でのプレーを選んだのか。モンテネグロからのオファーに魅力を感じたという千徳に対し、飯田は意外なきっかけを明かす。Jリーグを目指していた飯田は、2017年に『FOOT×BRAIN』で放送されたMLSに挑戦中の遠藤翼の特集を見て、渡米を決意したという。勝村は「(番組が)影響を与えていますね、びっくり」と驚きながら、「でも、基本的に海外で活躍できるエネルギーを持っている人ってそんな感じですよね」と、飯田の意思とやる気によるところが大きいと指摘した。
バングラデシュへの移籍は、クラブからSNSを通じて直接オファーが届いたことがきっかけだったといい、実際にチームに加わってからは、日本との違いを感じることも多々あるという。飯田は「バングラデシュリーグが何でもありな感じなので。ちょっとプレーがダメだったりすると契約解除されちゃったりとか。自分も怪我をして、着いてから1か月くらいでふくらはぎが肉離れしちゃったんですけど、何度もオフィスに呼ばれて、10日で治らなかったらクビにすると言われました」と、衝撃のやり取りを告白。プレッシャーの中でなんとか治り、9日目には練習に参加して、事なきを得たのだとか。
また、日々の食事にも苦戦しており、飯田は「一応チームがご飯を出してくれるんですけど、毎日カレーで。正直、最近はカレーが喉を通らなくて、ほとんど近くの日本食レストランですね、今は」と打ち明けた。
そんな飯田の話を聞き入っていた千徳は、ウズベキスタンでの食事について、「お肉料理が多い」と説明。イスラム教の国だけあり、豚肉は食べないものの、牛肉をメインに羊肉や馬肉なども食べるそうで、「ご飯は日本人に合う」と語った。
さらに、千徳は自身が所属するチームのクラブハウスを紹介し、シャンデリアや大理石で飾られ、プールまで完備した宮殿のような豪華クラブハウスに、出演者一同も驚愕。「ウズベキスタンはすごくいい国で、住みやすいですし、本当にいいところに来たなって思います」という千徳に、飯田は「(バングラデシュと)違い過ぎて、衝撃を受けて、言葉が出ないです」と笑わせた。
バングラデシュのサッカー環境は、天然芝できれいに整ってはいるものの、練習場の中にはゴミが散乱。飯田は「こっちは基本、ポイ捨てが普通なんです」と習慣の違いをレポートした。生活面や習慣への適応には苦労しているものの、世帯平均月収4万円ほどのバングラデシュにおいて、サッカー選手の収入は別格で、飯田は「自分の場合だと今、給料が日本円で月55万円ぐらいいただいているんですけど、上位のチームだともっと出しているチームがあったりするので、サッカーのお金に関してはいいのかなと思ったりします」と主張した。
将来的には日本人選手を海外に送り出すエージェント的な役割を担いたいという飯田と、さらにレベルの高いカテゴリに挑戦したいという千徳。勝村は、そんな2人の活躍が日本のためになるとし、「このフィジカルとメンタルを伝えてほしいよね。一人で行って、言葉も覚えて、海外の人たちと戦って、今の位置にあってっていう。日本でずっと活躍されている選手ももちろん素晴らしいですけど、そこはちょっと欠けている部分かなっていう。そこを伝えてくださるような活動をこれからもしていただけると」とエールを送った。
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