デラックスウエア、海外で卸先を拡大 自社工場製の定番から推す

アメリカンカジュアルメーカーのデラックスウエア(秋田県大館市)は海外で卸先を拡大している。22年秋冬から海外への卸販売を開始し、26年春夏は販売先が15社ほど増加する見込みだ。自社工場の技術を生かしたこだわりの物作りを強みに、「デラックスウエア」の定番から積極アピールしている。
(大竹清臣)
奥行きはこれから
輸出は、これまでメールやSNSで何度も熱心にアプローチしてくれたドイツとオーストラリアのセレクトショップから始まり、アジアや欧州を中心に各国・地域の有力店への卸先を開拓中だ。
25年1月から独ベルリンの合同展示会に継続出展している。「雑誌への露出がなく、知名度が高くない割には海外での認知は意外とあった。新規卸先にはブランドの魅力を理解してもらうためにも、デニムパンツやジャケット、シャンブレーシャツ、カットソートップなど定番品から仕入れることを薦めている。奥行きを付けてもらうのはこれから」と村松隼人代表。今のところ海外用にサイズを別注対応する必要はない、という。
海外戦略に合わせて国内展示会の開催は早期化している。これまで自社工場での生産体制が確立している分、国内展示会は通常のサイクルよりも遅めだったが、26年春夏物から例年よりも2カ月早い10月後半に開催した。その結果、国内バイヤーが増え、海外バイヤーの来場もあったという。国内展示会は最終的に9月に春夏物展、3月に秋冬物展の開催を想定する。
細部までこだわる
26年春夏物では最上企画として、経糸レーヨン、緯糸シルクのドレープ感のある生地を福井の旧式織機で織り、横浜の手捺染プリント工場の職人を指名して着色抜染した開襟シャツ(税込み4万6200円)を提案する。ハワイアンシャツ(2万7500円)では緯糸にレーヨンを使って福井で製織した生地を京都の地染め着色抜染で仕上げた。また、レーヨンツイルのしなやかで耐久性が向上した生地に手刺繍したボウリングシャツ(5万600円)も出す。


この1年ほどで秋田県大館市にある自社縫製工場の技術力は向上しており、①シャツなど布帛アイテム②ジーンズ③カットソーアイテム――の3ラインそれぞれがビンテージミシンを駆使し、着心地や耐久性はもちろん、細部のディテールまでこだわって物作りしている。
春夏物で打ち出した和歌山の旧式つり編み機による10.5オンスの天じくを使ったTシャツ(1万3200円)は、その象徴的なアイテムだ。ユニオンスペシャルをカスタムした完全オリジナルの5本針ミシンで襟や袖口を縫製した。

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