「オーバーコート」大丸隆平さんに聞く 10年を振り返って変わったことは?

ニューヨーク発の「オーバーコート」は今年10周年を迎えた。パタンナーとしてキャリアを積んでブランドを立ち上げたデザイナーの大丸隆平に、この10年を聞いた。
(須田渉美)
10年前を振り返っても、変わらないことの方が多いです。25年秋冬のコレクションで定番のコートのバランスを見直したぐらい。前身頃から袖、後ろ身頃までひと続きで、人によって異なる肩幅や肩傾斜にフィットするよう設計した形で、今まで変える必要はなかったんです。変えた部分はゆとりの入れ方や丈感。厚手の洋服が増えていますし、袖幅を大きく取りました。女性がオーバーサイズで着用すると格好よく見えて、よりユニセックスの印象を強くしています。そういった着方に慣れた女性のお客様も増えました。
10年前は男女を問わず着られる服を作るブランドはほとんどなかった。女性の服はフェミニン、ガーリーなスタイルが多かった。僕自身、女性も抵抗なく着用できるテーラーリングのバランスは試行錯誤しました。以前より女性が社会進出したことも背景にあって、メンズのスーツを女性らしく着る多様性が出てきたと感じています。
生地から日本で生産しているのは、僕が製造業に従事する人間の一人だから。福岡で生まれて日本で培ったものがある。物作りの仲間や先輩がたくさんいて、生地も整理加工も縫製も、パタンナーの僕もプライドを持って仕事をやっている。表に出てくることではありませんが、クオリティーを作る大事な部分です。1着40万~50万円するメゾンブランドと変わらないし、本来のフェアトレードだと思ってやっています。
今後はウイメンズを強化したい。女性らしい美しさを保ちつつ、男性と対等にビジネスのできるスタイルを作れたらと。社会で活躍する、より多くの人に楽しさを伝えられる服になっていきたい。
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