りらいぶ、一部製品48万着を自主回収へ 血行促進用衣の定義に合致せず
「リライブウェア」を製造販売するりらいぶ(仙台市)は、主力商品だった「リライブシャツα」と「リライブスパッツα」の販売を停止し、自主回収を実施すると発表した。対象となる数量は約48万着。同商品は一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」(血行促進用衣)として製造販売していたが、「血行促進用衣の定義に合致しないことが確認された」として自主回収の判断に至ったという。
(小堀真嗣)
きっかけは、厚生労働省が8月18日に各都道府県の薬務主管課に向けて出した文書「一般医療機器『家庭用遠赤外線血行促進用衣』の取扱いに係る質疑応答集(Q&A)の一部改訂について」。同文書では遠赤外線を輻射(ふくしゃ)する機能を持つ加工が施された範囲が不足するものは血行促進用衣に当たらないことが明記された。
同社は「リライブシャツαとリライブスパッツαは遠赤外線を輻射する範囲がプリント加工部分で限定的だったため、定義に合致しないことを認識した」と説明。原因は「社内で定義に対する認識が不足していた」と述べた。同商品は新規出荷および販売を停止し、既に購入された商品を自主回収する。回収に協力した購入者には返送品1点につき、公式ECサイトで利用できる1万5000円分の商品引き換えクーポンを送るか、購入金額を返金する。
リライブシャツαとリライブスパッツαはいずれも24年2月に製造販売を始め、“着る医療機器”などと販促を進めてきた。同年にはタレントの出川哲朗さんを起用したテレビなどでの大々的な広告宣伝で話題を集め、今年4月末にはリライブウェアのシリーズ累計で販売枚数が300万を超え、6月末には「愛用者数100万人を達成」と発表していた。
リカバリーウェア市場の注目企業と見られていた一方、リライブシャツαとリライブスパッツαが「血行促進用衣の定義に当たらないのではないか」と市場関係者の間では以前から指摘されていた。厚労省が8月18日付の文書を出したことで、改めてりらいぶの動向が注目されていた。自主回収の発表より前には既に、公式ECサイトで当該商品は削除されていた。ホームページなどでは“着る医療機器”から“着る元気”に表現が一部変更され、自主回収の実施に向けた準備を進めていたと見られる。
同社は「今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、再発防止と信頼回復に全力で取り組む」とコメント。同社の佐々木貴史社長も11月5日に自身のSNSで「健康被害はありませんが、ご迷惑をおかけし申し訳ありません」と投稿した。
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