

オーストラリアのレザーグッズ「メゾン・ド・サブレ」CEOに聞く、成長への鍵

ともに元歯科医師のオマー・サブレさんとゼイン・サブレさんの兄弟が手探りで始めたオーストラリアのレザーグッズブランド「メゾン・ド・サブレ」。今では世界150カ国・地域に広がり、25年度の売上高は1億豪ドルを見込む。日本でも今秋からバーニーズニューヨーク、トゥモローランド、阪急うめだ本店で本格的に卸を始める。成長へと導いた鍵をオマーさんに聞いた。
(聞き手=松本寧音)
立ち上げは17年。父ががんで働けなくなったことを機に、元々好きだったレザーグッズでブランドを始めました。しかし、兄弟ともに歯科医師だったので、デザインはもちろん、経営やマーケティングの知識がなく、まずはスマートフォンケースに焦点を当てました。すると、イニシャルを入れて自分だけのケースを作れるデザインが話題になり、初年度で200万豪ドル、2年目に1000万豪ドルの収益を上げることができました。
そこからラインナップを広げ、現在はハンドバッグをメインにしています。特に、日本ではスモールサイズの「ソフトトート」が人気。流行や時代にとらわれないデザインと、長財布や折り畳み傘が入る使い勝手の良い大きさが好評です。

最も支持をいただいているのはクオリティーの高さです。レザーはオランダ、裏地はイタリア、金具はフランスなど、それぞれのベストマテリアルを世界中から集めて形にしています。21年には全レザーを「ドライタン」に移行するなど、サステイナブルな物作りも大切にしてきました。また、商品は全てシリアルナンバー付きなので二つとして同じものがありません。自分だけの特別感が得られます。

このようなブランドの概念を日本のお客様はとても理解してくれているように感じます。日本へ進出する前に来日した際、メゾン・ド・サブレを身に着けている人を街で見かけて、驚いて顧客リストを確認すると、他にもたくさんいらっしゃったのです。それならばと、翌年に日本でチームを作り販売を始めました。
そうした背景もあり、日本での期間限定店はワークショップを同時開催するようにしています。他の国では行っていないので、もっとたくさんの地域で開催し、見て体験してもらいたい。
ブランドの展望としては、引き続きロゴに頼らず、長く使えるものを提案し続けていくこと。3年後に10億豪ドルの売上高が目標です。
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