

第47回繊研賞贈呈式開く 世界に誇る取り組みを表彰

第47回(24年度)繊研賞の贈呈式が7月2日、都内で開かれ受賞者に記念の盾が贈られた。
選考委員を代表して日覺昭廣選考委員長(東レ代表取締役会長)は「先行きが見通せないなか、繊維・ファッション産業の発展に地道に取り組んだ活動・サービス・商品を選んだ。ポイントは4点。①日本の高い技術力を生かしたアート・デザインの力②サステイナブル社会の実現に貢献③産地の活性化・価値向上④人材を基本とする長期視点の経営。どれも日本の強みを生かした世界に誇れる取り組みを選べた」と講評した。
贈呈式での受賞者のコメントは次の通り。
〈繊研賞〉
細尾の細尾真孝社長「伝統工芸の西陣織が約40年で10分の1以下のマーケットになった一方、世界でクラフトマンシップが注目されている。伝統工芸が日本の新しいクリエイティブ産業になるように日々努力していきたい」
ヘラルボニーの松田崇弥社長「知的障害のある人が言語化できていないものを世に放ちたいと思い、ブランドとして6年推進してきた。カジュアルに障害を話せる世界になるよう、人生かけて挑戦していきたい」
エコログ・リサイクリング・ジャパンの和田顕男社長「社会の機運の高まりで繊維製品のサーキュラーエコノミーを促進していかなければいけない。課題は多いが、技術革新や付加価値で目標を共有する人たちとの協業に励んでいきたい」
ひつじサミット尾州代表発起人の岩田真吾三星毛糸社長「作り手同士がつながり、協力すると大きなパワーになると5年間で実感している。ゆるくふわっとしたつながりを大事にし、今年のひつじサミット尾州で皆さんに会えたらうれしい」
オーラリーの戸髙貴博プロダクションマネージャー「デザイナー岩井良太は素材が本当に好きで、撚糸や加工への探求心が優れている。それを落とし込んだ服が世界で認められている。これからも繊研賞に恥じないクリエイションを良きパートナーとともに作っていきたい」
台東区の服部征夫区長「台東デザイナーズビレッジは21周年を迎え、数多くのデザイナー、クリエイターを輩出してきた。入居者、関係者、地域の人々の活躍・支援のたまものだ。これからも夢を実現する拠点であり続けたい」
〈特別賞〉
パルグループホールディングス創業者の井上英隆氏贈呈式を欠席したパルグループホールディングス創業者の井上英隆氏は「パルとともに半世紀を過ごしてきた。数々のピンチを乗り越えるたびにパルは力を付けてきた。成長できたのは現場の若い人たちに仕事を任せたから。ついてきてくれた社員に感謝している。ファッション業界がますます元気で、関わる人が幸せに働けるよう祈っている」とのコメントを寄せた。
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