

<薬屋のひとりごと>遠き地から来た王母が仕掛けた壮大な謎に視聴者も感心、タイトル「選択の廟」がSNSのトレンドワードに

日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント、アニメ「薬屋のひとりごと」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。本記事では、第31話「選択の廟」をプレイバック。今話では、王母の子しか通り抜けられないという廟の謎に猫猫(CV.悠木碧)が挑戦。壬氏(CV.大塚剛央)の素性にまつわるエピソードも盛り込まれ、視聴者の興味を誘った。(以下、ネタバレを含みます)
壬氏を苦しませる幼い頃の夢
今話は、壬氏が見た幼い頃の夢から始まる。毬で遊ぶ壬氏を見つめる老人と、従者を引き連れて歩いてくる老女。老女に拝謁しながらも、見たことのない形相で老人をにらみつける母。嫌な夢を見て飛び起きた壬氏は、その夢を振り払うかのように一心に剣を振る。幼い壬氏は老人と老婆が誰だかを知らなかったが、のちに老人は父で老婆は祖母、父だと思っていた男性は兄だと教えられたという。
これまでほとんど触れられてこなかった壬氏の素性。意味深なプロローグに、SNSには「また1つ壬氏様の謎が増えた…?」「猫猫、壬氏様の素性は意外と知らないという。灯台もと暗しね」などの声が寄せられた。肌脱ぎになって剣を振るというサービスショットに対し、「壬氏様の剣舞もう少し見たかった」と願望をつぶやく視聴者も。
場面は変わり、下女が文字を教わる手習い所。老宦官(CV.安原義人)が先生となり、建国の物語を読み聞かせている様子を、猫猫は建物の外から見学する。遠き地からやってきた尊い血筋の女性が懐妊し、生まれた子が初代皇帝となった。女性はやがて王母と呼ばれるようになったという物語だ。授業が終わった小蘭(CV.久野美咲)と共に老宦官のもとを訪れた猫猫は、老宦官から近くにある古い廟がもともとこの地にいた民が作ったものだと聞く。
帝の依頼を受けて謎めいた廟へ
その夜、翡翠宮を訪れていた帝(CV.遠藤大智)からある場所へ同行してほしいと頼まれる猫猫。それは昼間に見た古い廟・選択の廟だった。手習い所の老宦官を案内役に、帝と壬氏、猫猫は廟の中へ。各部屋には色の違う3つの扉と選ぶべき扉のヒントが記された額があり、扉を選んでは先へ進む…という工程の繰り返しに、猫猫は内心で「早く終わらないものか」とつぶやくのだった。
しばらく進むうちに、一行は行き止まりとなった部屋にたどり着く。そこには、「王の子よ、だが、王母の子ではない」と記された額があった。その言葉を神妙な面持ちで見つめる壬氏をけげんに思いながら、猫猫はなぜ帝が正解に辿り着けなかったのかと推理を巡らせる。そんな猫猫に、老宦官は猫猫の義父・羅門なら扉の秘密が分かるだろうと言い立ち去っていく。
扉を選ぶという行動から、あの有名ゲームを思い出した視聴者は多かったようで、SNSには「デスクリムゾンを思い出した」「急にデスクリムゾンみたいなことが始まった」「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」などのコメントが寄せられた。もっとも、ゲームの方では扉は1つしかなかったが。
老宦官の言葉に触発されて二度目の挑戦
しばし考えを巡らせるうちに、手習い所で聞いた王母の話との繋がりに思い当たる猫猫。帝への質疑から確信を得て、老宦官にもう一度廟を通らせてほしいと頼み、帝と壬氏と共にふたたび廟の中へ。
王母の子にしか選べない扉があるなら、その色に鍵があるはずだ。そう考えた猫猫は、迷いなく扉を選んでいく。最後の扉を開けると、そこには都を一望することができる景色が広がっていた。老宦官いわく、王母に選ばれた者は次の王となり、この場所で民に宣誓するのが決まりだったという。一介の侍女である猫猫が正解を導いたことに、老宦官は驚嘆するのだった。
猫猫が廟に隠された謎を種明かし
老宦官に種明かしを託された猫猫は、王母の血を引く者は色が識別できない者であることを帝に解説する。例えば、最初の部屋には青と赤、緑の扉があり、赤を選ぶなというヒントに従うなら青と緑のどちらでもいいことになるが、王母の子には赤と緑が区別できない。だから確実に赤ではない扉を選ぶのだと。
王母はこの地の掟に従ってその長と結婚し、自分たちの血を確実に残すための手段として選択の廟を建てたのだろう。皇帝となる男性が廟を通り抜けられなければ、王母に近しい血筋の者を妃として迎え同行するという仕組みも手伝って、だんだんとこの国の中心へと入り込んでいく。あまりにも気の長い乗っ取り計画に、猫猫は心の中で舌を巻くのだった。
廟に仕掛けられた謎と、王母のスケールの大きい目論みに、視聴者も釘づけになったようだ。SNSには「建国の英雄の直系だけが攻略出来るという伝承に、立派な科学的根拠とトラップが仕込まれていたというオチは流石すぎる」「血を残すための王母の狡猾さがいい」などのコメントが寄せられ、SNSでは「選択の廟」がトレンドワードになるほどの盛り上がりを見せた。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
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