【服200→20着】断捨離成功者の「手放すべき服」チェックリスト

2025.06.13 17:05

雨で家にいる休日。クローゼット整理でもしようかと作業し始めたものの「まだ着られるし」「これ高かったのに…」などと考えて、つい手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、200着ほどあった服を減らし、今では年間20着でおしゃれを楽しめているというゆるミニマリスト・やまこさんに、「こんな服はもう手放してよい!」と決断できる判断基準を教えていただきました。

服や日用品を絞り込んで、日々を楽に回せるように

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一軒家に夫と小学生の息子・娘との4人で暮らすゆるミニマリストのやまこさん。夫は漫画や服を集めるのが好きで、子どもたちはものを使いっぱなし……なんてこともあるそうですが、それを感じさせないほどリビングやダイニングなどがすっきりしています。

この状態からは想像しがたいですが、やまこさんも以前はものを溜め込みがちだったのだとか。あるとき家事や育児でキャパオーバーになってしまったのをきっかけに、片付けに追われる時間をなくすために不要なものを手放し、やりたいことがすぐにできる環境を整えたのです。

現在は作業療法士と夫の仕事の手伝いの傍ら、SNS運用代行のような副業もこなす日々。さらに、自身もInstagramにライフスタイルを投稿。服に限らずバッグや化粧品、日用品なども自分が管理できる量に減らした過程や、少ないもので暮らす工夫を発信しています。

「たくさんあるのに着るものがない」からの脱出

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かつてたくさんの服を持っていたやまこさん。「毎日違う服で、さまざまなコーディネートをするのがおしゃれ」という考えで、買い集めた服はなんと200着以上。しかしそんなに大量の服があっても「着る服がない」という状態でした。
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ものを減らすと決めてからは、自分が今どんなものを着たいのかを明確にし、「パッと見るだけでなにが入っているかわかるクローゼット」を目標に、服を手放しました。なかなか処分する決断ができなかったり、逆に減らしすぎたりと失敗もしてきましたが、5年ほどかけてたどり着いた現在の服の量は、年間たったの20着。本当にお気に入りの服だけをコーディネートして楽しめる、ちょうどよい状態をキープしています。

「こんな服は手放す」決断を促す10のチェックリスト

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そんなやまこさんが「こんな服は手放す」と判断するための10のポイントを教えていただきました。
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劣化した服穴が空いていたり、破れていたり。汚れや黄ばみ、ほつれに伸びやヨレ、色あせなど、劣化しているものは処分を。「そんなの当然」と多くの人が思っていることかもしれませんが、見落としている可能性もあります。

「そのまま着続けていると清潔感に欠け、だらしなく見えてしまって危険です。年齢が上がるほど、清潔感は大切なので気を付けています。」(やまこさん、以下同)同じような色や形・デザインの服ついつい集めてしまう、似たようなデザインの服。やまこさんもかつては同じようなシャツや白いトップスをいくつも持っていました。今ではそれらとしっかり向き合い、厳選しています。

「それぞれここが違ってお気に入り!と熱弁できるものなら持っていてもよいですが、被っているから着ない、となっているものは減らします。」
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手入れがめんどうな服忙しいとクリーニングに出しに行く、手洗いするなどといったひと手間が負担に。そうした手入れが必要なものはだんだんと着る機会がなくなるものです。やまこさんは、洗濯機で気兼ねなく洗える服だけを持つようにしています。

「入学式のようなシーンにも、ウォッシャブルタイプのジャケットやセンタープレス入りのパンツで対応。普段も使えるものを意識して選びました。」人に会いたくない服人に見られたら嫌だと思ってしまう服。それには、自分には似合っていない、今の流行ではないといった理由があるのではないでしょうか。

「適当な服で出かけたときに限って、おしゃれな友人に会ってしまう…というシチュエーションはありがち。自信をもって着られない服は手放すのが吉です。」
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着ていて違和感がある服服自体はおしゃれでも、着てみると「チクチクする」「ウエストがきつい」「胸元が開きすぎていて心配」など、肌触りやサイズ感、シルエットなどが自分に合わないと感じるものは手放します。

「以前人気のボーダートップスを購入したことがありましたが、生地が硬めで私には合わず、サヨナラすることに。マイナス部分がある服は着ていてモヤモヤするので、無理に着続けることはしません。」いつか痩せたら着たい服痩せれば着られると思っておいた服も、結局はタンスの肥やしになりがち。自分を奮い立たせるために期限を設けて持つのはOKですが、ダイエットがはかどらないままでは意味がないとやまこさんも考えています。

「痩せられたら、そのときに新しい服を買いましょう。」
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今の自分のライフスタイルに合わない服好きなデザインでも、子育て中には動きにくかったり、汚すのが心配で着られなかったり。そんな服をいくつも持っていると、今必要な服が入るはずのスペースが埋まってしまいます。

「私はここ数年、子どもと遊ぶために動きやすさを1番に考えています。丈が短いトップスや硬いボトムスなどは処分しました。」昔流行っていた服まだまだ着られるけれど、今の流行とは少し違うかも。と感じるものも潔く処分します。

「流行はめぐり、昔注目されたアイテムがまたブームになることもありますが、やはり昔と今では微妙に形が違っているもの。つい『また流行ったら着るかも』と思ってしまいますが、そのときのトレンドに合ったものを購入しましょう。」
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高価だった服高価なものは、今は使っていなくても「せっかく買ったのに」と思ってしまい、なかなか捨てられない場合も。ですが、使わずにしまっておくほうがもったいないこと。まだまだ着られる新しいうちに売ってほかの人に着てもらうほうが、お金にもなって無駄になりません。

「私も買ったときの値段を考えて溜め込んでいたものがありましたが、売ったらクローゼットのスペースが空いて、心もすっきりしました。」1年間着ていない服まだ着られるはずのものでも、1年間手が伸びなければ、次の年もほぼ着ることはありません。それにはなにか理由があるはず。上で紹介したように今の流行と合っていなかったり、どこか気に入っていない点があったりするのではないでしょうか。正直に向き合ってみましょう。

「私の場合、着ない理由は『今の自分に合っていないから』でした。産後体型が変わったのに、いつか着られるかもと手放せずにいたり、子どもと外で遊ぶには動きづらいデザインの服だったり…。気づけば、1年どころか何年も着ていない服がたくさんあったのを見直しました。」

自分なりのルールで作り上げたこのリストに従い、自分に合っていない服を手放せるようになったやまこさん。好きな服しか持っていないので、好きがより明確になり、おしゃれも心から楽しめているそう。毎朝着るものをパッと決められ、目的の服を取り出すのもスムーズです。

ものを手放したら、家族や自分の好きと向き合う余裕ができた

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幼いころ、祖父母との二世帯住宅で、家族のたくさんの持ち物に囲まれて過ごしていたやまこさん。「多すぎるから」という理由でものを捨てるという発想がなく、結婚後もものが多いのが当たり前の状態で暮らしていました。

着たい服を見つけられないだけではなく、眼鏡や財布・鍵、書類の探し物はしょっちゅう。掃除をするにも、床に散乱したものの片付けに時間を費やし、掃除機をかけるころにはぐったり。そんな家にいたくないと出かけては、散財してものが増える悪循環に陥っていました。そのうち、ついに「このままでは無理だ!」となるときが訪れます。
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「2人目を出産したあと、やることが一気に増えてキャパオーバーしてしまいました。もちろん自分のことは後回しで、気づけば心にも体にも余裕がなくなっていきました。」

そこで、大きな負担となっていた片付けの時間を削減しようと、ものを減らすことを決意。少しずつ手放していくと、日々の過ごし方に変化が。
「ものの管理にかかる手間が減り、家事もぐんとラクになりました。すると、子どもたちとの時間や、自分自身と向き合う余裕が少しずつ戻ってきたんです。」
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家にゆったりとスペースができた今は、子どもたちが思いっきり遊べるようになり、家族みんなでゴロゴロしてくつろぐことも。
ものが少ないため埃がたまりにくく、掃除機がすぐにかけられるほか、備え付けの収納にものが無理なくおさまり、収納のテクニックいらず。片付けや収納にかけていた時間が自由に使えるようになり、ストレスが軽減しました。

「実は私、かなりのズボラで(笑)。だからこそ、ものを減らした暮らしがとても合っていました。管理が苦手なら、そもそも持たなければいい。それだけで毎日がぐっと楽になりました。『手放すこと』は、自分や家族を大切にするための優しい選択肢のひとつだと思います。」

みなさんもやまこさんの考え方を参考に、まずは長い間保管し続けている服を手放してみませんか。スペースに余白ができれば心にも余裕ができ、快適な暮らしに近づけるはずです。
writer / 凪 photo / やまこ

※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。

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