

ロエベ財団クラフト・プライズ2025 大賞は青木邦眞氏のテラコッタ彫刻

ロエベは、ロエベファンデーション・クラフト・プライズ2025の大賞を、テラコッタ彫刻を手掛ける日本人アーティストの青木邦眞氏の「Realm of Living Things 19」に授与すると発表した。プライズは、クラフトマンシップの卓越性や芸術性、革新性をたたえるもので、今回で8回目。
青木氏は1963年生まれ。粘土に力を加えた時のゆがんだりひび割れたりする様子を探求し、歪像(わいぞう)的なテラコッタ彫刻を発表してきた。重力、時間、圧力を用いた革新的な造形技術を施し、粘土の層を幾重にも積み重ね、圧縮し、窯で焼成。最後に土と鉛筆で表面に装飾を施している。武蔵野美術大学彫刻学科卒業、同大学院造形研究科修士課程修了。23年に日本彫刻コンクールで金賞を受賞した。

審査基準は、技術的完成度、技能、革新性、芸術的ビジョンにおいて最も優れていること。青木氏の作品は、伝統的なひも作りの技法を率直な方法で用いている点と、素材が生のままの姿で表現されている点が評価された。目を引くのは、テラコッタのひもが収縮することで生まれる緻密(ちみつ)なディテール。リスクを伴う焼成過程に、作家の粘り強さと献身を見ることができる。
特別賞は、2人が選ばれた。ナイジェリアのニフェミ・マーカスベロはアルミニウムを用いた彫刻作品、インドのスタジオ・スマクシ・シンは12世紀の列柱を再構築した作品を出した。伝統的なクラフト技法を従来の素材から新たな素材へ転用した革新的な作品が多く選ばれた。
選考委員は、デザインや建築、ジャーナリズムなど各界の第一線で活躍する審査員12人。25年2月に、133の国と地域から扱った4600点以上の応募の中から、ファイナリスト30人を選出した。陶器、木工、テキスタイル、家具、紙、ガラス、金属、ジュエリー、漆など多岐にわたる作品が揃った。
ロエベファンデーションプレジデントのシーラ・ロエベ氏は、「作品の驚くべき創意の幅広さ、美しさ、技術の高さに心を打たれる。クラフトを活性化し続けるこの賞の役割を誇りに思っている」と語った。
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