

大手百貨店の5月売上高 全社が前年を下回る 免税売上高の大幅減が響く

大手百貨店の5月売上高(既存店ベース、速報値)は全社が前年同月実績を下回った。免税売上高が3、4割減となったことが響いた。前年に大きく伸びた反動や円高傾向が影響し、ラグジュアリーブランドなど高額品が振るわなかった。国内客売り上げは、前年を上回って堅調だった。
三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店が3.9%減、三越銀座店が3.5%減だったが、三越日本橋本店が2.6%増を確保した。免税売り上げは30.4%減で、ハンドバッグなど高額品が不振だった。ラグジュアリーブランドはブランドごとに好不調がまだら模様だったほか、「化粧品や食料品の関心が引き続き高かった。海外顧客の買い方が変化している」という。国内客売り上げは新宿本店が5.4%増、日本橋本店が8.2%増、銀座店が12.9%増だった。
高島屋は玉川店が3.9%増、日本橋店が2%増だったが、インバウンドの売り上げ比率が高い店舗は苦戦した。京都店が15%減、大阪店が12.7%減、新宿店が8.3%減だった。免税売上高は41.7%減の一方で、国内客は2.2%増だった。
大丸松坂屋百貨店は、大丸京都店が19.9%減、心斎橋店が16.3%減だったが、梅田店など4店が前年を上回った。梅田店は12%増で、大阪・関西万博の効果で訪日外国人客が増加し、アニメなどのキャラクターグッズ、「ガンダム」の期間限定店などが押し上げた。免税売上高は40.1%減、国内客は4%増だった。
阪急阪神百貨店は阪急うめだ本店が14.9%減で、免税売上高が約4割減少したことが響いた。ラグジュアリー・デザイナーブランドが苦戦した。阪神梅田本店は、2.8%増で、2~8階が5月21日に改装オープンした効果が表れた。
近鉄百貨店はあべのハルカス近鉄本店が17.6%減で、前年に大幅増だったインバウンドの反動減が影響した。
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