アイライナーブラシの刀型or平型どっちがおすすめ? 余りがちな締め色を使いこなす優秀ツール
Diorのアイライナーブラシを愛用して早3年。アイライナーブラシ特有の薄さ、密度、コシによって、リキッドアイライナー並みのシャープで美しいラインを描けることにハマり、もう手放せないツールです。
アイライナーブラシを使い始めた理由は、メイクへの迷いが手振れのがたつきにつながってしまう、リキッドアイライナーが苦手だったから。ペンシルやジェルという選択肢もありますが、デリケートなまぶたに少なからず負担をかけてしまうのが懸念点でした。
アイシャドウでつくるラインなら、まぶたに優しくぼかしいらずなのがありがたい……! 余りがちな締め色を有効活用でき、目元を柔らかに引き締める、一石三鳥のメイクツールなんです。
そんな優秀ツールを広めるために、2タイプのアイライナーブラシを比較して、それぞれの特徴や使い方のコツをご紹介します。
■王道アイライナーブラシと言えば“カタナブラシ”
斜めカットで刀のような筆先から“カタナブラシ”とも呼ばれる、アイライナーブラシの代表格です。赤のラインが引かれている部分は細く、筆先に向けてふくらみのあるシルエットによって、持ち手にフィットする設計です。
シャープな形が与える鋭い印象とは対照的に、デリケートなまぶたに安心して使える心地のいい肌あたりです。なめらかでツヤのある毛質により、先端部分があたってもチクチク感じることなく使えました。
■刀形状と太さのおかげでアイメイク全般に使える!
筆圧を加減すると、太いラインから細いラインまで自由に調節できます。曲線もなめらかに描けるので、目のカーブに沿ってスッとラインを引けますよ。
しなやかでハリとコシのある毛質によって、アイラインの先端までくっきりと発色します。これくらい鮮明なシャドウラインなら、アイライナーを重ねなくても存在感がありますね。
ラインを細く引いたつもりだったものの、いつものメイクより太めに仕上がったので、アイシャドウの締め色を大胆に使いたい方にぴったり。ラメやパールのアイシャドウを使えば、メタリックやサテンのような質感に仕上げられ、カラーラインも楽しめます。
個人的にはアイブロウブラシとして使うのもおすすめ! 刀のような斜めカットが眉尻を延長するのにちょうどいい形なんです。眉の長さが足りない方や、眉尻の印象がぼやけてしまいがちな方にとって、使い勝手のいいブラシですよ。
■Diorのアイライナーブラシを愛用して早3年
メイクアップアーティストが使っていたのをきっかけに購入した、Diorの「バックステージ アイライナー ブラシ」。「不器用さんでも使いこなせる」という言葉を信じて使ってみると、苦手意識をもっていたアイラインがうまく引けるようになり、私のメイクに革命を起こしてくれました。
Diorのアイライナーブラシは、短い毛足と極薄が特徴の平筆です。人工毛なので、繰り返し洗っても摩耗しにくいのがうれしいポイント。Diorのアイライナーブラシを使い続けて約3年経った今でも、一軍ブラシとして活躍しています。
■平筆はスタンプ押しが最適解
Diorのアイライナーブラシを初めて見た時「こんなに薄いの!?」とびっくりするほど、紙のような薄さです。それでいて一本一本に強さがあり、細くて繊細なラインを引けます。
平型のアイライナーブラシを使いこなすコツは、アイラインを引きたい箇所に、スパッと切れた平らな面を押しあてること。すべらせて一気にラインを描くのではなく、スタンプのように押しあてて、短い線をつなげていく感覚です(画像下の線のように)。毛足が短い分、しっかり押しあててもしならず、きちんとアイシャドウの締め色をのせられます。
目尻のラインは好みの角度に傾けて押せば、跳ね上げラインも簡単! 最後にまぶたを斜め外側に軽く持ち上げ、目尻の粘膜近くからラインの先端にかけて二等辺三角形をつくるイメージでつなげれば、目の輪郭と自然につながるアイラインが完成します。
細いアイラインを引けるおかげで、太く引くと目の縦幅が狭まって見えてしまう私にぴったり。「目力を強調させるよりも優しく引き締めたい」という時にもマッチしてくれるんです。
いつもはアイシャドウの締め色を使って引いたラインを、アイライナーのガイドとして活用しています。初めにシャドウラインを引くことでまつげの隙間に影ができ、アイライナー単体よりもまつげの隙間が目立ちにくい仕上がりに。
アイライナーでまつげの隙間を埋めることもできますが、私の場合はかえって目が小さく見えてしまいます。アイシャドウによるマイルドなぼかし効果と、リキッドアイライナーのシャープな効果を重ねるスタイルに落ち着きました。
■どちらか1つじゃなく二刀流でメイクスキルを上げたい!
長年Diorのアイライナーブラシ一択だったので、SHISEIDOのアイライナーブラシと使い比べてみて、こんなに違いがあるんだと驚かされました。毛質や形が異なると扱い方も変わるので、経験を重ねるのが上達の近道ですね。これからはSHISEIDOとDiorのアイライナーブラシ二刀流でメイクテクニックを磨いていきたい……!
不器用な私でも使えるようになったので、皆さんもきっとマスターできるはず。アイシャドウの締め色を積極的に使っていけるように、アイライナーブラシを取り入れてみませんか?
■商品概要
SHISEIDO「KATANA FUDE アイ ライニング ブラシ」2,640円
Dior「バックステージ アイライナー ブラシ」4,840円
(写真・文:夏木紬衣)
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