元汚部屋住人の人生を変えたテク。ミニマリストの「手放す」7つの習慣
2024.11.22 17:05
すっきり身軽に暮らしたいけれど、「片付けは苦手」「何から手をつければ?」とお悩みの方も多いはず。ゆるミニマリストの人気ブロガー・みしぇるさんの新刊『「余白」のある暮らしのつくり方』(小学館クリエイティブ)には、1日に1つ小さな行動をすることで、余白のある暮らしに近づけるヒントが90日分詰まっています。本の中から、早速取り入れられそうなアイデアをご紹介。
「1日1捨て」でシンプルな暮らしを叶えたゆるミニマリストの最新刊
すっきりと整った部屋はもちろん、スケジュールにも余裕をもって暮らすのが理想でも、ほど遠い状態で毎日が過ぎてしまう方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたい本が『「余白」のある暮らしのつくり方』(小学館クリエイティブ)。著者は、かつては人を家に上げられないほど、モノがぎゅうぎゅうで散らかった部屋で暮らしていたというみしぇるさん。そこから、1日に1つのモノを手放す「1日1捨て」の習慣でシンプルな暮らしを叶えました。その過程や暮らしの様子をブログで発信し、月間100万PVを獲得している人気のゆるミニマリストです。最新刊には、「家」「心と体」「時間」「家事」の4つの分野で余白をつくるための心がけや行動のアイデアが、90日分まとめられています。気になるページを開き、できることから続けていくことで、3ヵ月後には自然と余白のある暮らしに近づけるという内容。忙しい方や片付けが苦手な方でも、無理なく取り組むことができます。
具体的にどのようなことが書かれているのか、本のなかから7つのアイデアをご紹介します。
<家の余白>
ものを手放すなら、「レベル1」のごみや古くなったものから モノを手放したいとき、「1日1捨て」でも何から手をつけていいのかわからない場合もあるかもしれません。そこでみしぇるさんが提案するのが「レベル1」のアイテムから手放すこと。レベル1のアイテムとは、明らかなごみや壊れているモノ、期限が切れているモノなど。たとえばレシートや段ボール、古い食品、チラシや雑誌、欠けている器。これらは捨てることに抵抗が少なく、すぐにでも減らすことができます。
ここでは「手放す習慣」をつけることが大切なので、どんなに小さいモノでもOKとのこと。次は「レベル2」で、たくさんあるペンの1本や古い服などに着手を。最後に「レベル3」の思い入れの強いモノに至るときには、モノを減らす習慣が身についてきたと言えるでしょう。
家のなかの写真を撮り、改善点を客観的に探す 毎日過ごす自分の部屋は見慣れるもの。もっとよくしたいと思っても、改善ポイントを絞り込むのが難しくなるため、客観的な視点が必要です。そこでおすすめなのは写真撮影。スマホの広角レンズは部屋全体を俯瞰して撮ることができ、みしぇるさんも部屋の課題に気づけたそう。
写真を見るときは、“素敵な暮らしを営む人”の視線を意識すると、改善へのやる気が湧いてきます。何よりやる気が加速するのが、SNSにビフォーアフターを投稿すること。家の課題の改善を紹介するアカウントをつくり、フォロワーとやりとりしながら取り組むと、継続して楽しく部屋づくりができるはず。
<家事の余白>
ピカピカじゃなくても、そこそこでOK みしぇるさんは、以前は毎日部屋の拭き掃除まできっちり行っていました。しかし、どこかに汚れはないかと、常に目を凝らしている状態がストレスにもなっていたのだとか。それが今では、完璧にきれいではなくても「よく見なきゃわからないならいい」という基準にシフトして、気持ちが楽になったそう。モノを手放すうちに、不思議と心のなかの思い込みもなくなって「ピカピカにすべき」という固執を手放すことができたのです。そこそこきれいならOKと思えるようになり、掃除にばかり時間をかけなくなった分、散歩や運動、相撲観戦など、自分が好きなことを楽しんでいます。
<時間の余白>
身につけたい習慣は、ハードルを下げる 筋トレをしたい、勉強したい…などと思っても、難しいのは継続すること。効果を実感するには、とにかく続けることが大切です。みしぇるさんは習慣にしたいことは「1回でいいからやる」と、ハードルを下げて気軽に取り掛かれるよう工夫しています。たとえばスクワット。「1回ならできる」と始めてみれば3回くらいはやれてしまうもの。たった数回でも毎日積み重ねれば月に100回となり、確実に筋肉はついていきます。読書は「読む時間がなくて…」と言い訳してしまいがちですが、「1ページだけ読もう」と思えばわずかな隙間時間でも開くことが可能。みしぇるさんは勉強のための本を、最初は毎日10ページ読みたいと思っていましたが、それはやはり億劫なので、すぐ手に取れる場所に置いて「1ページだけ」を続けているそうです。夜はあれこれ考えず、明日に向けて体を労わる 1日の疲れが溜まった夜に“悩みの種”について考えれば、ネガティブに傾いてしまいがち。
みしぇるさんは、考えごとをするのは「朝がベスト!」と考えています。体が元気で、集中力も高く、いいアイデアが出やすい時間帯だからです。
夜になるとどうしても考えに囚われてしまうときは、ひとまず自分を労わるように。ゆっくりお風呂に浸かって、好きな音楽をかけ、アロマを焚いて、おいしい飲み物を飲む。「考えるのは明日」と自分に言い聞かせて、リラックスしてから眠りにつきましょう。考え続けていると思考は止まらなくなるので、まずは好きな動画や本など違うところにフォーカスしましょう。
<心と体の余白>
自分にポジティブな言葉をかけて、心を前向きに 肩や腰などに痛みがあるときにはつい「痛い痛い」と口から漏れてしまいますが、そればかり言っていると痛みにとらわれてしまうもの。みしぇるさんは、不調なときこそ「今日はあのドラマがあるな」「来週のランチ楽しみだな」とプラスなことを口に出すようにしています。寝足りなかった朝も「ああ休まった!」と言葉にすると、脳がだまされるのか、疲れから焦点が外れて気分が変わるそう。もちろん、その日は早く寝るなどの対処もして、前向きに解決できるようにしています。1日に1つ新しいことを楽しむ みしぇるさんは「1日に1つ新しいことをやってみる」という抱負をもっています。いつもとは違うレシピで料理をつくってみる、初めての道を通ってみる、本屋さんで普段見ないコーナーをのぞくなど。「久しぶりにやってみる」も含め、小さな挑戦を続けているのです。
みしぇるさんはこのマインドで、興味がありつつも行動できていなかった「相撲の巡業に行く」を実現。さらに「普段行かないところに行ってみよう」と少し遠い巡業地へ足を伸ばしたかいもあり、前方の席を取ることができたなど、ラッキーなことがあったのだとか。
朝やりたいことが思い浮かばなければ、無理に決めずに過ごしながら「これにしよう」と決める程度のゆるいものでOK。それでも1日の楽しみ度が格段に上がり、世界が広がったと感じているそうです。
できることから取り組んで、空間にも心と体にもゆとりを
みしぇるさんの著書『「余白」のある暮らしのつくり方』の家や時間などに余裕をもたせるためのアイデア。「これならできそう」「やってみようかな」と思えるものがあったのではないでしょうか。本書にはほかにもさまざまなアイデアがあり、続けていけば、部屋や時間に少しずつ余白ができて心も軽くなるはず。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。writer / 凪 photo / 小学館クリエイティブ
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