《視点》引き抜き
2024.10.23 06:23
提供:繊研plus
人手不足、特に販売員不足が深刻だ。そのため、スタッフの引き抜きが激しくなっていると聞いた。
人材派遣会社の所属とおぼしき人物が、比較的高単価な商材を扱う国内ブランドの優秀な販売員に、アプローチをかけてくる。「都市部だけでなく、地方店でもある。ブランド側から何とかしてくれと言われるが、消費者を装って、百貨店の電話交換台から名指しでコンタクトしたりするので、防ぐのが難しい」と某百貨店バイヤー。
引き抜かれたスタッフの多くは、ラグジュアリーブランドの店舗に派遣されるそうだ。「給与水準が大きく上がるのが魅力だが、その給与を維持するには実績を上げ続ける必要があり、それなりにシビア。もって3年とも聞く」とのこと。
給与の違いは大きい。しかし、人間関係や福利厚生も含めた長く働き続けられる環境、企業やブランドへの愛着など、人をつなぎ止めるものは一つではなく、優先順位もそれぞれに異なる。何をもってして働き続けてもらうのか、雇用する側も常に問われる時代になった。
(維)
関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
アダストリア、販売職の接客力を引き上げ 社内ロープレ大会に全員参加で士気向上繊研plus
-
女性服はなぜポケットのある服が少ないの? 「ポケットのある服のフリマ&お茶会」開催繊研plus
-
ノクターブ 曲のリズムや音階をストライプ柄ニットに変換繊研plus
-
豊島の生地卸販売専門のEC「テキスタイルネット」 顧客ニーズに合わせ刷新繊研plus
-
グラマーサイズ専門ナイトブラ「kyoka」 起業4年でECなどで本格販売繊研plus
-
《めてみみ》堅調な商社のアパレルOEM事業繊研plus
-
《視点》生の声繊研plus
-
「窃盗犯5人に1人はベトナム人」日本で犯行繰り返すワケ 警視庁が摘発に本腰東スポWeb
-
国学院大の大黒柱・平林清澄 仲間からの〝ライバル視〟が刺激に「常にお尻に火」東スポWeb