アニメ「キン肉マン 完璧超人始祖編」第9話が放送

<キン肉マン>新旧共演、カメハメ師匠との激エモ特訓シーン「なにこれ神演出!」「本当にキン肉マンが大好きなスタッフたち」

2024.09.13 17:00
アニメ「キン肉マン 完璧超人始祖編」第9話が放送

「週刊プレイボーイ」とWEBサイト「週プレNEWS」で連載中の「キン肉マン」新シリーズをアニメ化した「キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」(毎週日曜深夜11:30-0:00、TBS系ほか)。32年ぶり、1991年~1992年に放送されたテレビシリーズの続編で、新旧ファンの注目が集まる話題作だ。9月8日に放送された第9話「学べなかった心!!」」では、キン肉マン(CV.宮野真守)が今は亡き師匠プリンス・カメハメ(CV.神谷明)との特訓を回想し、風林火山を繰り出すシーンに反響が集中。「新旧キン肉マン声優の共演がエモい」「キン肉マンで泣くなんて考えられなかった」など、往年のファンからの感動コメントが相次いだ。(以降、ネタバレが含まれます)

新旧キン肉マン声優の劇エモ共演

試合中に対戦相手の技術を吸収する急成長超人だったピークア・ブー(CV.石毛翔弥)に、キン肉バスター返しを受けてしまったキン肉マン。48の殺人技の1つ、キン肉懐体固めを逆に食らい、さらにピークア・ブーのオリジナル技、ビッグベイビー・ボムでマットに叩きつけられてしまう。

いかついストロング・ザ・武道(CV.大塚明夫)がピークア・ブーのためにガラガラを買いに行っているという微笑ましいプチ情報を挟みつつ、試合はピークア・ブーの優勢で進んでいく。しかし、フラフラの苦し紛れに出したボディスラム、キッチンシンクといった基礎の技がなぜか通じたことで、キン肉マンはピークア・ブー攻略の糸口をつかむのだった。

そんな冒頭の攻防から始まったキン肉マンの反撃。脳裏に思い出されるのは、かつてハワイで行ったプリンス・カメハメとの特訓と、「基礎をおろそかにしては真の技は習得できん」という教えだった。強力な技と返し技ばかりに偏って急成長したピークア・ブーにはレスリングの土台となる基礎がなく、それが唯一の隙となっていた。

そこを突いて繰り出した48の殺人技の1つ、風林火山は今話のハイライトに。プリンス・カメハメとの回想と重なるように、ピークア・ブーに風林火山を仕掛けていくキン肉マン。バックには串田アキラが歌う主題歌「キン肉マン Go Fight!!」が流れ、エモーショナルなシーンが作り上げられていく。さらに今作プリンス・カメハメの声優が初代キン肉マン声優の神谷明であることから、SNSでは「新旧のキン肉マンの声がリンクする演出が素晴らしい」「キン肉マン世代のおじちゃん泣いちゃうよ」といった声が続出。

「風林火山カッコよかった…カメハメ師匠との思い出熱すぎる」「バックの主題歌、串田アキラバージョンじゃねえか!」「なにこれ!!?神演出!!」「本当にキン肉マンが大好きなスタッフたちよ…涙」など、名シーンにしびれたファンのコメントも殺到していた。

「惑わされるな!」決してキン肉マンを認めないストロング・ザ・武道

強力な技に頼るのではなく、基礎技の集合体である風林火山での決着。キン肉マンの卓越した格闘センスを見せた場面であり、テクニックを全て学習しても、心を学習しようとしなかったことがピークア・ブーの敗因であった。

完璧超人の掟に従い自害を選択しようとするピークア・ブーだったが、キン肉マンが語る仲間の絆と心の強さという正義超人の強さの秘密、「“次”に闘うときも私が勝ってやるさ」という言葉に死以外の道があることを知ったことで、「俺はもっと…もっと強くなりたい」と涙を流す。しかし、ストロング・ザ・武道がそこに割り込む。

「強さを永遠に追求するのも自分たちの義務なはず」と、ネプチューンマンと同じ志を叫ぶピークア・ブーだったが、ストロング・ザ・武道は決してそれを認めず、完璧超人以外の者たち全てを粛清し、堕落した超人界を正すという完璧・無量大数軍の真の目的を宣言する。キン肉マンを危険分子と名指しするストロング・ザ・武道の言葉によれば、キン肉マンのような超人と関わったことで太古の昔、超人界に何かが起こったらしいのだが…。

怒りを放つように、ザ・魔雲天(マウンテン)の顔面に手刀を叩き込むストロング・ザ・武道。2回戦の試合はこのストロング・ザ・武道対魔雲天の対決を残すのみ。柔道超人対武道超人の一戦となるが、ストロング・ザ・武道は強さは無論のこと、相手の超人パワーを無力化してしまう“零の悲劇”を持っている。果たして魔雲天に勝機はあるだろうか。

次回第10話「魔雲天!悪魔の意地!!」は、9月15日(日)に放送予定。全世界6つのリングで繰り広げられた対抗戦も残すはラスト一戦のみ。そのザ・魔雲天の対戦相手である“完武”ストロング・ザ・武道はしかし、他の完璧超人たちとは一線を画すほどのとてつもないオーラをまとう、強者の中の強者であった。だが魔雲天はそれも事前に承知の上で、あえて自らこの闘いを志願したという。その裏にはここへ到達するまでの“7人の悪魔超人”たちの深い絆の物語が存在していた。彼らの誓いの真実を紐解く。

文:鈴木康道

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