「心の中にギャルを飼う!」元egg編集長・赤荻瞳さんに学ぶメンタルを強くする方法

「心の中にギャルを飼う!」元egg編集長・赤荻瞳さんに学ぶメンタルを強くする方法

2023.08.04 11:10

取材・文:仲野もも

撮影:稲垣佑季

編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

仕事でちょっとしたミスをしてしまった。引きずっていてもしょうがないのに、気持ちの切り替えがうまくできない。同僚や上司にちょっと嫌なことを言われても、言い返したり訂正したりできない。「私が間違っているのか?」「これで本当に大丈夫?」と思ってしまうほど自信が無い……。

考え方がネガティブで、キャリアや将来に不安を感じてばかりたけど、そんな自分にもうんざりしてる。メンタルの弱い自分を変えたい! どんな時も物怖じしない、自己肯定感の高いギャルみたいなポジティブマインドを手に入れられたらいいのに……!

そこで今回は、伝説のギャル雑誌『egg』を復刊させたことで話題の元編集長ギャル・赤荻瞳さんに、メンタルが強くなる方法、“鬼強ギャルマインド”を手に入れる方法を伝授してもらいました!

■考えるのは極力好きなことだけ! モヤッとしたときは「一歩引いて」捉える

ライターの仲野です。今日はよろしくお願いします! 突然ですが、赤荻さんって悩むことや落ち込むことってあるんですか?

無いです!(即答)

(えっ無いの!?)たとえば仕事で「ちょっとうまくいかなかったな」ってときも、落ち込まないんですか?

その瞬間は「やっちゃった」みたいな感じにはなるんですけど、「一回失敗しとけば同じ失敗はしないから、良かったわ」って思うかな。

(ポジティブ……!)私は結構引きずってしまうんですよね。人間関係で考えこんでしまうことも多くて、たとえば嫌な言い方をされても訂正したり、言い返したりできないんです。赤荻さんは相手の言い方でモヤッとしたときはどうしていますか?

私はモヤッとしてもあまり考えすぎないですね。例えば私も自分が誰かに話したことで、「あの時の言い方はちょっと良くなかったかも」って後から思うときがあるんですよ。それと一緒で、相手も言い方を間違っちゃったのかな、みたいな。ちなみに、その相手は友だちとか好きな人ですか?

どちらかといえば上司とか仕事上の関係で悩むことが多いですね。

あ~! そしたらマジでその時間もったいないんで、野菜ぐらいに思ったら良いと思います。ジャガイモとか(笑)。ちょっとドライに思われるかもしれないんですけど、極力自分が好きだなって思う人のことしか考えない!

いい意味で線引きしてるってことですね。

相手をシャットダウンするわけではないんですよ。言い方が気になってしまったときは、「私に」ではなく「みんなに」こういう言い方をする人なんだと思って、それ以上は考えない。

ミスしたこともモヤッとしたことも、客観的に、一歩引いて捉えるんですね。

はい。ただそういう言い方をする人は結果的に損してしまいますよね。だから、好きな相手だったら「私には良いけど、そういう言い方は良くないと思う」と訂正して、好きじゃない相手は「損しているな」と思ってスルーでOKです。

■良かったことを思い出して自己肯定感をアゲる!

赤荻さんはギャル雑誌『egg』の編集長からスクールの校長に転身するなど、新しい仕事にチャレンジしていますが、キャリアや将来について不安になることはありますか?

不安になることもあまり無いんですよね。ただ緊張することはありますよ。4月にスクールの入学式を行ったのですが、生徒さんはちゃんと予定通りに動けるかな、お辞儀のタイミングは大丈夫かなとか……。心配っていうか、ドキドキしました!

そんなときは、どう自分を落ち着かせているんですか?

緊張してる時間がもったいないんで、結構遊びに行っちゃったりします(笑)。もう、一旦忘れちゃうことが多いかもしれません。なんだかんだやれることやったし、自分を信じて明日の自分に託す!

自信が揺らいでしまうときって無いんですか……?(ネガティブ)

無いです! 本番にめちゃくちゃ強いって思い込んでるんですよね。考えるのがちょっと面倒くさいっていうのもあるんですけど(笑)。

本番に強いと思い込めるようになったきっかけはあるんでしょうか?

きっかけというか、緊張するときは良かったことしか思い出してないんですよね! 昔、学校の運動会で応援団長をやって優勝できたこととか……。良いことしか思い出してないから、自然と「絶対うまくできる」って思えるのかもしれないです。

(陽のオーラがすごい……!)良かったことを思い出すってすごく良いですね!

私は緊張したり落ち込んだりしたら、失敗したことを思い出してしまうんですよね。それで余計気分が落ちてしまうのかも……。良いことを思い出せば自然とポジティブになれるし、これならできそうです!

ネガティブになったときこそ楽しかったことを思い出して「自分のテンションを上げる」っていうのも大切だなって思います。

他にはどんなことをしているんですか?

私は下着で一日のテンションが変わるんですよね。上下セットのものを着たり色を合わせたりするだけでファッションにも気合が入るっていうか、がんばろうって思えるんです。そういう小さなことからも自分をアゲています。

■ギャルマインドは育むもの! 時には周りに甘えるのも大切

赤荻さんの陽エネルギーに照らされて私もポジティブになれてきている気がします……! 勝手なイメージですけど、ギャルは明るくてポジティブな人が多いと思っているんですが、赤荻さんの周りもメンタル強めな人が多いのですか?

どっちかっていうとポジティブでエネルギッシュな人が多いです。でも、私みたいな根っからのポジティブばかりじゃないですよ。ギャルのコミュニティにいるうちに、メンタルが強くなった人がたくさんいます。

『egg』の編集長だった時は、モデルになったときはそうでもなかったのに、卒業間近になると「ポジティブになった」「人見知りしなくなった」って言ってくれる子がすごく多かったです。

(ネガティブなギャルもいるんだ)ギャルのポジティブさって生まれながらの性質かと思ってました。

やっぱり、全員が鬼強ギャルマインドを持ってるわけじゃないんですよね。だから、「何か私だったらこうするけど、気持ち分かるよ」みたいな感じで話を聞いていくうちに、ポジティブな空気に持っていってました(笑)。それをくり返しているうちにギャルマインドが育まれていったって感じかも。

ギャルマインドは育てられるんですね……!

ネガティブなときは周りからパワーを分けてもらうことも大切だと思うんです。私もスクールの代表になってから、「これで間違っていないかな」って友達に相談するときがあります。とりあえず、不安なときは安心したいじゃないですか(笑)。

そんなこともあるんですね!

仕事で失敗しちゃったときは「こういう謝り方でいいかな」って同期の子に意見をもらったり、「とりあえずこの子にテンション上げてもらおう!」って話を聞いてもらったり。大丈夫、間違ってないよって言ってもらって、そこでまた自分をアゲてって感じですね。

ギャルマインドだと落ち込む部分も1ミリも無いのかなって思ったんですけど、私とも共通するところがあって安心しました。

大人になって、周りに甘えたり頼ったりするのもすごく大事だなと思うようになりました。

甘える……苦手です……。

私も最初は甘えられない長女タイプだったんですけど、やっぱり仕事するようになると助けてもらうことも多いじゃないですか。助けてもらった分、私もいろんな人に返して甘えを循環させていく。「自分だけが甘えてるんじゃない」って思ったら、頼れるようになりました。

■誰の心にもギャルマインドが潜んでいる

鬼強ギャルマインドを育てるには周りの環境も大切ということですが、社会に出るとギャルの友達が段々少なくなってしまう人も多いと思うんです。

たしかに私が『egg』を復活させたとき、ギャルは絶滅したって言われてました(笑)。でもぶっちゃけ、みんな心のどこかにギャルマインドが潜んでいると思うんですよね!

そうなんですか!?

ギャルって最初はファッションの一つの形だったと思うんですけど、令和になって「このファッションしてたらギャル」って判断できなくなってきたんです。好きな服で好きな髪形でいる、それってすごくギャルだよねって。

ギャルに見た目はあまり関係無くなってきているんですね。

はい。ですから、周りにギャルがいないってことは、きっと無いはずです。「この一言がギャルだな」みたいな、大人になってから出会う“ギャルじゃない人”にも、ギャルマインドを感じることがあります。

気がついていないだけで、誰の心にもギャルがいる。私の中にもギャルがいる……! ってことですね。

20歳を過ぎてから、ギャルに目覚めたって人も周りにたくさんいます!

それこそ、8月に発売される初の著書『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』を読んでもらったら、ギャルとの共通点が見つかると思うんです。この考え方は分かるなとか、そういうところからマインドを育てていけば、いつの間にか鬼強ギャルマインドになったってこともあると思います。

今日はありがとうございました! 私も鬼強ギャルマインドを手に入れられそうです!

時にはネガティブな瞬間があっても良いと思いますよ。落ち込んだときとか、「そういえばこんなポジティブなこと言ってた赤荻って奴いたな」って思い出して、元気になってもらったらうれしいです。

(……感動!!)

◇Information

『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』

2023年8月4日(金)発売予定

赤荻瞳・著 株式会社SDP・刊 定価:1,650円(本体・1,500円+税)

「まあ、しょうがなくない?」

「なんとかなるっしょ!」

といった、ギャルが持つ「どこまでもポジティブなノリの良さ」「圧倒的な自己肯定感の高さ」などのギャルマインドが令和の時代に男女問わず幅広い世代から注目されている現代。

そんなギャルマインドを身につけ、心にギャルを飼うことで、今より強く前向きでハッピーに生きられる方法を著者の赤荻瞳さんから学ぶことができる一冊です。

関連リンク

関連記事

  1. テーマは「芸術の秋」。スタバの新作フラペチーノは洋梨×キャラメル
    テーマは「芸術の秋」。スタバの新作フラペチーノは洋梨×キャラメル
    マイナビウーマン
  2. アメリカ×日本の結婚に立ちはだかる「意外な壁」
    アメリカ×日本の結婚に立ちはだかる「意外な壁」
    マイナビウーマン
  3. 実は穴場! カップルの距離が縮まるデートスポット
    実は穴場! カップルの距離が縮まるデートスポット
    マイナビウーマン
  4. ズボラでもOK! 「本当に使える」収納グッズ・5つ
    ズボラでもOK! 「本当に使える」収納グッズ・5つ
    マイナビウーマン
  5. 日帰りでOK! 週末におすすめの小旅行スポット
    日帰りでOK! 週末におすすめの小旅行スポット
    マイナビウーマン
  6. 数量限定&新発売のファミマのフラッペ。インスタ映えはお任せ
    数量限定&新発売のファミマのフラッペ。インスタ映えはお任せ
    マイナビウーマン

「その他」カテゴリーの最新記事

  1. かまいたち 「お世話になった」美少女アイドルに自腹プレゼント、番組企画なのに合計30万円超えた!
    かまいたち 「お世話になった」美少女アイドルに自腹プレゼント、番組企画なのに合計30万円超えた!
    デイリースポーツ芸能
  2. OCTPATH Zeppツアーのビジュアル解禁「ウェイター」イメージ「自信を持っておもてなしさせていただく」
    OCTPATH Zeppツアーのビジュアル解禁「ウェイター」イメージ「自信を持っておもてなしさせていただく」
    デイリースポーツ芸能
  3. 「才色兼備 とってもお綺麗」夫は元カープ監督 緒方かな子、展覧会出品の油絵公開「プレバトに出て」
    「才色兼備 とってもお綺麗」夫は元カープ監督 緒方かな子、展覧会出品の油絵公開「プレバトに出て」
    デイリースポーツ芸能
  4. 役所広司 昭和の時代「僕はけっこういいかげん」、先輩たちも二日酔いだった
    役所広司 昭和の時代「僕はけっこういいかげん」、先輩たちも二日酔いだった
    デイリースポーツ芸能
  5. 「日本初ウエルター級世界王者になる男」佐々木尽、6.19WBO王者ブライアン・ノーマンJr.に挑戦 3月渡米で“挑戦状”直談判が成就
    「日本初ウエルター級世界王者になる男」佐々木尽、6.19WBO王者ブライアン・ノーマンJr.に挑戦 3月渡米で“挑戦状”直談判が成就
    デイリースポーツ
  6. GWはホテルのセミブッフェランチでちょっと贅沢に! 新大阪のホテルで限定開催
    GWはホテルのセミブッフェランチでちょっと贅沢に! 新大阪のホテルで限定開催
    anna
  7. 「ごしたい」の意味は?ヒントを見ればわかるかも!
    「ごしたい」の意味は?ヒントを見ればわかるかも!
    Ray
  8. 【銅鑼焼き】はなんて読む?和菓子を表す漢字
    【銅鑼焼き】はなんて読む?和菓子を表す漢字
    Ray
  9. 飲食店経営からアクリルアクセサリーの世界へ シラタキカク、廃業寸前の町工場を再生
    飲食店経営からアクリルアクセサリーの世界へ シラタキカク、廃業寸前の町工場を再生
    繊研plus

あなたにおすすめの記事