【PR】旭化成 22~24年度の「中期経営計画~Be a Trailblazer~」策定 アニマルスピリットで次の100年に挑戦 成長けん引する10の事業に重点投資
旭化成は22年~24年度の「中期経営計画~Be a Trailblazer~」を22年4月に策定した。22年5月に創業100周年を迎え、次の100年への第一歩として「アニマルスピリットで地図にない道を切り拓き、新しい伝統を創る」(工藤幸四郎社長)構え。投資効率やスピードを重視した経営で、成長に期待する10事業に重点的にリソースを投じるとともに、構造転換や既存事業の強化でキャッシュを創出。DX(デジタルトランスフォーメーション)や人材といった経営基盤も強化する。
投資効率を意識した経営に
成長投資と構造転換の両輪で
トレイルブレイザーとは未開の森に道しるべをつける先駆者の意味。これまでの100年の歩みで同社が育んできた、野心的な意欲や進取の気風を改めて呼び起こし、変革に挑戦するとの思いを込めた。
中計では投資効率を意識した経営に転換し、計数目標もROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)を重要指標とする。22~24年度を30年度の目指す姿を受けたファーストステップと位置づけ、中計最終の24年度に営業利益2700億円、ROE11%以上、ROIC8%以上を掲げる。また30年度近傍には営業利益4000億円、ROE15%以上、ROIC10%以上を目指す。
基本方針は、「スピード」「アセットライト」「高付加価値」を意識しながら、次の成長への挑戦的な投資と構造転換や既存事業再強化によるキャッシュの創出の両輪を回すこと。新たに、資産(アセット)の保有を抑えて財務を軽く(ライト)するアセットライトの考えを取り入れ、「既存の資産を最大限活用しつつ、新規事業立ち上げでは他社資本も活用し、経営のスピードアップにつなげる」。
マテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域で、五つの価値提供分野に引き続き注力するが、中でも次の成長をけん引する10の事業(水素関連、蓄エネルギー、自動車内装材、環境配慮型住宅・建材、クリティカルケアなど)をグロース・ギアーズ(GG10)として定め、重点的にリソースを投じていく構え。営業利益に占めるGG10の割合は、24年度50%超、30年度近傍70%超へと収益の柱に育てる。投資額も3年累計1兆円(意思決定ベース)のうち、GG10関連で6000億円を計画する。
成長投資と並行して、構造転換や既存事業強化を進め、キャッシュを創出していく。マテリアル領域を中心に、コロナ影響等で足元の業績が悪化した「戦略再構築事業」の戦略を見直しており、利益回復が図れない事業については建て直しもしくは縮小・売却かの判断を速やかに完了する構え。また業績以外にも、将来の成長性やカーボンニュートラル、競争優位性といった観点から構造転換を進める方針で、抜本的事業構造転換のロードマップを作成する。
次の成長を牽引するGG10
成長期待のGG10では、水素関連、CO2(二酸化炭素)ケミストリー、蓄エネルギーという脱炭素に貢献する新事業の立ち上げを加速するほか、自動車内装材の拡大、電子部品・材料関連の新事業機会の探索を進める。既存事業ではバッテリーセパレータ事業の生産能力増によるさらなる利益拡大や、CO2ケミストリーの技術ライセンス、イオン交換膜の新ビジネスといった無形資産を活用した事業展開も目指す。
4つのテーマで経営基盤強化
デジタルで無形資産を最大活用
中計の変革に向け、4つのテーマで経営基盤強化に取り組む。“GDP(Green、Digital、People)”の三つのトランスフォーメーションに加え、無形資産の最大活用も進めていく構えだ。
社内外の多様な無形資産を最大限活用し、戦略構築や新事業創出を目指す。3領域にまたがって、人財、コア技術、マーケティングチャネル、製造ノウハウ、データ、信頼・ブランドといった様々な無形資産を保有しており、22年4月に設置した知財インテリジェンス室を軸にグループ全体の無形資産活用を加速していく。
グリーントランスフォーメーションでは、自社の50年カーボンニュートラル(実質排出ゼロ)と、社会のGHG(温室効果ガス)排出削減に貢献する製品の拡大を進める。50年へのステップとして、30年にGHG排出量30パーセント以上削減(13年度比)を目指し、3年で600億円の脱炭素関連投資を行う。また環境貢献製品の売上高比率を向上させることでGHG削減貢献を30年に20年の2倍以上に伸ばす。
DX戦略では中計期間を“デジタル創造期”と位置付け、多様な資産をデジタルによって最大限活用し、ビジネスモデルのスピーディな変革につなげる。そのためにデジタルプロ人財を21年の10倍に増やすなど具体的な目標を掲げて推進していく。
人財のトランスフォーメーションでは、挑戦・成長を促す“終身成長”と、多様性を活かす“共創力”で従業員のウェルビーイングや働きがいを向上し、グループの競争力向上につなげる。
“A―スピリット”呼び起こし、新しい伝統を
工藤幸四郎社長は、中計の発表に際し、「次の100年へ向けて踏み出す第一歩にあたる。『伝統は守るべからず、創るべし』を自身の座右の銘にしているが、旭化成魂を呼び起こし、新しい伝統を創っていきたい」と意気込みを語った。
サブタイトルの「Be a Trailblazer」は、グローバルに実施した旭化成の将来を考えるプロジェクトの中で、米国メンバーが出したアイデアを採用した。
当社は元来、野武士の気風を持つと言われてきた。また動物的な野心で新たな事業を開拓していく、そんなDNAを持っている。しかし近年、そういった旭化成魂がおとなしくなっているのではないかという危機感を私自身感じている。従業員、組織、会社にアニマルスピリットを呼び起こしていきたい。
旭化成魂、アニマルスピリットの二つの意味を込めた“A―スピリット”を掲げ、①野心的な意欲②健全な危機感③迅速果断④進取の気風――を従業員、経営陣全員が強く意識して、次の100年への力強い一歩を踏み出したい。
お問い合わせ先
旭化成株式会社 広報部
https://www.asahi-kasei.com/jp/
企画・制作=繊研新聞社業務局
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