

なんで私ばっかり? 「幸せになれない」と感じる4つの理由
「どうして自分ばかり幸せになれないのだろう?」と気持ちがへこんでしまう時ってありますよね。
特に、20~30代は学生時代に同じような生活をして共に遊んでいた仲間も、それぞれの人生を歩み始めて大きな変化が起こる時期です。そのため、周りの変化と比較して落ち込んでしまうことも多い時期ではないかと感じます。
今回は、そんな「幸せになれない」と感じる理由、幸せを見つけるためのポイントについて考えてみたいと思います。
■「幸せになれない」と悩んでいる人へ
「なぜ幸せになれないのだろう」と落ち込んでしまっている時は、周囲の幸せそうな人と自分を比較して、ねたみやひがみの感情に支配されがちです。そして、そんな自分に気付いてさらに自己嫌悪するという悪循環に陥っていることが多いのではないでしょうか?
物事が思うようにいかなくてストレスがたまっている時というのは、快楽や癒やしを感じづらくなっています。
つまり、脳が疲れてしまっている状態なので、悲観的な思考ばかりが浮かんできてしまうのは仕方がないことだといえます。
特に、普段は長所になり得る「真面目な性格」の人ほど、遠い将来のことまで考えてしまい、ますます悲観的な気持ちになりがちです。
そこで大切なのは、そんな感情が渦巻いていても無理にあがこうとしないこと。
「今は私の脳が疲れてしまっているのだから、こういう思考をするのも仕方ないよ」と自分自身をいたわってあげてください。
エネルギーがたまって回復してくれば、また物事を前向きに捉えることができるようになります。
■「幸せになれない」と感じる理由
では、なぜ「幸せになれない」と感じるのか、その理由を紹介します。
◇(1)向上心が強過ぎるから
向上心が強い性格は、基本的には長所です。
しかし、強過ぎると「もっと幸せになりたい。そのためにもっと頑張らなければ!」と自分を鼓舞するあまり、心が疲弊する可能性があります。
中国の思想家である老子の有名な言葉に、「知足者富(足るを知る者は富む)」というものがあります。
これは、「足りないものに注力するのではなく、すでに持っているものに注目すれば幸せになれますよ」という意味です。
向上心を否定はしませんが、幸せになれないと感じているならば、「足るを知る」という心持ちも大切なのです。
◇(2)他人と比較することが多いから
幸せの認知は、「相対的幸福認識」と「絶対的幸福認識」に分かれます。
相対的幸福認識とは、比較対象の存在によって自分が幸か不幸かを認知するという認識の仕方。
一方で絶対的幸福認識とは、誰かと比較するのではなく自分自身で幸か不幸かを認識すること。さらにいえば、過去や未来の自分とも比較しない「今、この時に幸せを感じる」という認識の仕方をいいます。
自分が不幸せだと落ち込んでいる時、相対的幸福認識をしていると、自分よりさらに不幸な人を比較対象にして「まだ自分の方がましだ」と落ち込んだ気分を慰めることができます。
一時的に心がラクになるかもしれませんが、他人と比較しているうちは、自分にとっての本当の幸せに気付くことは難しいのです。
◇(3)過去と比較することが多いから
これも「相対的幸福認識」です。比較対象が他人ではなく、過去の自分というだけの違いです。
「以前に比べれば今はまだ幸せ」と考えれば、一時的に心がラクになります。
しかし、思い出は美化される傾向にありますので、過去と比較する時は往々にして「前はもっと楽しかった」などとネガティブな方向に考えてしまいがちなのです。
◇(4)自尊心が低いから
「幸せになれない」という感情を深掘りしていくと、「私のような者が幸せになってはいけない」「私には幸せになる権利がない」など、幸せを求めることに自分自身で禁止令を出している場合があります。
自尊心が低いと、このような思い込みにつながりやすいです。
自尊心が低くなってしまう要因には、さまざまなものがあります。それが、ダメ出しされることの多い教育を受け続けてきたなど、長く続いたものに起因する場合、自分を責めることなく根気強く過去と向き合い、自尊心を回復していく必要があります。
■幸せを感じるためのポイント
幸せを感じるためのポイントとは何なのでしょうか?
ここでは、幸せを感じるためにはどういう考え方や行動を心掛けると良いのか、紹介していきます。
◇(1)基本的な生活をおろそかにしないこと
心理学者のマズローは、人間の欲求を5段階に分類し、「人の欲求は低次の階層が満たされると次の階層に上がっていく」と提唱しました。
そのうち一番下にあるのが「生理的欲求」で、一番上にあるものが「自己実現欲求」です。
そのため、まずは第1ステップともいえる「生理的欲求」を満たすために、きちんと食事をとる、睡眠時間を確保するといった基本的な生活を大切にしましょう。
この基本を飛ばして自己実現を求めても、手に入りません。
◇(2)「ない」の概念を「ある」に変えること
物事は、捉えようによって容易に変わります。
例えるなら、コップに水が半分入っている時に「半分しかない」と考えるのか「半分もある」と考えるのか、ということです。
いつも満たされなくて自分は不幸だという気持ちがある方は、物事を「ない」ではなく「ある」で考えることを意識してみてください。
◇(3)欲張らないこと
前段で「足るを知る」を意識しましょうとお伝えしましたが、これを簡単に言えば、「欲張らない」ということです。
物質的に満たされた日本で、「あれもこれも欲しい!」と欲を書き出したらきりがありません。
自分の幸せが何なのか分からなくなってしまったら、人生を「労働(Labor)」「愛情(Love)」「余暇(Leisure)」「学び(Learn)」の4つのLに分類して考えてみましょう。
そして、自分はどのLを、どのくらいの配分にして生活することが幸せだと思えるのか、紙などに書き出してじっくり考えてみるのもおすすめです。
◇(4)成長を感じること
フロー体験をすると、人は成長していきます。
フロー体験とは、簡単に言うと「時間の流れを忘れて物事に没頭している状態」のことです。
なぜフロー体験をすると成長するのかといえば、集中することで生じる快楽と高揚感に非常に心地良さを感じるため、集中を繰り返すようになるからです。
「私にはそんなに集中できるものなんてない!」と切り捨てるのでなく、ぜひ集中できるものを見つけるためにいろいろな体験を重ねてみてください。
◇(5)マウンティングをしないこと
前段で「成長を感じること」と書きましたが、他人にマウンティングする行為は、人を利用して一気に「成長したような錯覚に陥る」という良くない手段です。
例えば絵を描いて、「今回の作品は良く描けた」と喜んでいる人に向かって「下手だよね。私が描いたらもっとうまいよ」とマウンティングすると、一瞬自分はその人よりすばらしい作品を描ける人物であるという錯覚に陥ってしまいます。
しかし、「私が描いたら」と言っている時点ではまだ実際に描いていないのですから、これは幻想です。幻想をいくら重ねても幸せにはなれません。
■人と比べない「絶対的幸福認識」を手に入れよう!
いかがでしたでしょうか。
「なんで自分は幸せではないんだろう」と思っている時は、自分より不幸な人と比較したり、もっとつらい時の自分と比較したりと、相対的な幸福認識をすれば一時的につらい気分を解消することもできます。
しかし、それはあくまでも一過性の幸福認識であり、人は何とも比べない「絶対的な幸福認識」を確立しなければ、真の意味で幸せにはなれません。
今やダイバーシティ(多様性)という言葉が一般的になり、「個人の多様な生き方を社会で認めていこう」という流れは加速しています。
ぜひ、この現状を良い機会だと捉えてください。そして、何とも比較することがない自分だけの「幸せのかたち」を探していきましょう。
(小日向るり子)
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