

【豆知識】100年前の日本のサンタ「三太九郎」って何者?
クリスマスいうと、日本人の私たちはパーティーをして、みんなでケーキ食べて、という場面をイメージする人がほとんどでしょう。
さらには、クリスマスツリーにプレゼント……。そして、この日の主役と言えばサンタクロース!
クリスマスイブの今日考えるのは、そんな「サンタクロース」についてです。実はその昔、日本では「三太九郎」といった当て字(?)をされて親しまれたこともありました。今回は、和式サンタクロースの物語を少し覗き見してみましょう。
■「三太九郎」は単なる当て字じゃない!?
「三太九郎」っていう名前、実は1900年(明治33年)に教文館という出版社から出された本で使われたものです。
この本の1ページ目に描かれているのは、サンタクロースによく似たルックスのおじいさんの絵。その上に平仮名で『さんたくろう』という題名が書かれていました。
ぜひ、読んでみてくださいと言いたいところですが、何分、明治の時代のもの。ちょっと難しいので、簡単にストーリーを説明すると、
雪の多い北国で家族と生活する8歳の小林峰一が主人公。旅人を助けたり、お父さんが病気になったりします。お父さんが病気なので、今年はクリスマスのプレゼントはもらえないとお父さんと話をしていると、クリスマスの翌朝、峰一君の枕元に、さんたくろう(サンタクロース)からのプレゼントが置かれていました……。
というなんともほっこりした展開です。
■プレゼントに添えられたサンタクロースならぬ三太九郎からのお手紙
プレゼントと共にさんたくろうが峰一君へ宛てた手紙は以下のとおりです。
「よく神様の教へを守り、阿父さんを助けて旅人の命を助けたり、誠に感心な子でありますから、此の贈り物を上げます 北国の老爺 三太九郎」(※1)
さんたくろうが自身で手紙の最後に「三太九郎」と記載しています。しかも、「北国の老爺」とも書いています。名前は漢字だけど、今のサンタクロースのイメージそのままですよね。
■最初のサンタクロースは殿様スタイル
ちなみに、日本で初めてサンタクロースが現れたのは1874年(明治7年)12月24日。宣教師カロゾルスの築地大学で学んでいた原胤昭が、その年の10月に洗礼を受けたことに感謝して開催されたクリスマスパーティーでのことです。
前日に米国の公使館員からわざわざクリスマス用の飾り付けなどをチェックしてもらいながら行われたのだとか。
肝心のサンタクロース役は、大垣藩(岐阜県大垣市)主の親戚にあたる戸田忠篤という人物。その恰好は、「裃をつけ、大小を差し、大森カツラをかぶり、殿様風の身拵へ厳しき扮装」。つまり殿様スタイルであったということです。(※2)
その26年後に刊行された本のサンタクロースが「さんたくろう」や「三太九郎」となったのも納得できますよね。
イブの今日は、ちょっとシュールな和式のサンタクロースに思いを馳せて、素敵な時間を思う存分楽しみましょう。
(いくえちゃん)
※1:「さんたくろう」進藤信義(かえで)著 明治33年12月 教文館発行 84~85ページ
※2:東海大学文学部紀要(1982年)松本富士男著「サンタクロース像の成立 -新しいフォークロアとはー 」「二、日本最初のサンタクロース」より
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