

職場にいる「人任せな人」への対処法
「これやっといて!」「後はよろしく!」と言うだけで、何のフォローもない。
その後、「あれどうなった?」とまるで他人事のように聞いてくる。
「なんで私がやらなきゃいけないの?」と言いたいのをグッと堪えて大人の対応をする。理不尽でどうしても納得いかない。
このように、何でもかんでも人任せにする人って身の回りにいませんか? 今回は、人任せにする人にイライラする場合どうすればいいのか、一緒に考えていきたいと思います。
■「人任せ」とは?
まずは、「人任せ」とは一体どういう行為のことをいうのか明確にしておきましょう。
言葉通りに捉えると、「何かを人に任せること」となりますが、「人任せ」にはもっと否定的なニュアンスが含まれます。
例えば、「自分がすべきことなのに他人に押し付ける」といった悪いイメージ。あるいは、何か頼み事をしたら「後はよろしく!」と任せっきりでフォローも何もしない状況も思い浮かびます。
こういったことを踏まえて「人任せ」を定義するとしたら、「何かの仕事を誰かがやらなければならなくなった時、自分ではやらずに他人に丸投げすること」といえるでしょう。
■人任せにする人の心理
問題である「人任せな人」が自分では仕事をやらずに他人に丸投げするのは、一体どうしてでしょうか? 自分だけラクをして、他人が苦労しているのを見ても平気なのでしょうか?
「人任せな人」の心理状態について考えられる5つのパターンを紹介します。
◇(1)単にやりたくないだけ
おそらく人任せな人も、全く仕事をしていないわけではなく、それなりに仕事はしているはずです。ただ、仕事の好き嫌いがはっきりしています。
自分がやりたくない仕事を任されないようにいつも逃げ回っているのですが、どうしても逃げ切れなくなると、部下や後輩などのお願いできそうな人を捕まえては、何か言い訳を付けて丸め込んでやらせる。
皆のために自分が一肌脱ごうとか、チームに貢献しようという意識が薄く、良く言えば我が道を行くタイプであり、悪く言えば自分本位なタイプです。
◇(2)苦手だから仕方ないと思っている
パソコン操作、資料作成、クレーム対応など、自分は苦手だからと、できる人に全部やってもらう人がいます。
苦手なものは苦手だし、できる人がやった方がうまくいくんだから、できる人がやればいい。そう考えて、自分が苦手な仕事を人任せにする。苦手を克服しようとか、できないものをできるようになろうという姿勢が全く見られません。
そんなふうに向上心の欠片も感じられないのは、自分の人生を諦めてしまっているからかもしれません。「自分には無理」と心のどこかで決め付けてしまっているのです。
そうなったのは、努力が報われずに傷ついた経験が過去にあって、頑張っても無意味だと思い込んでしまっている可能性があります。
◇(3)マウンティングしている
部下や後輩をまるで自分の従者であるかのように扱うのは、自分の立場の優位性を誇示したいからかもしれません。いわゆるマウンティングと呼ばれる行為ですが、相手との力関係をはっきりさせようとしているのです。
この場合の心理的背景には、自分に対する自信のなさがあります。部下や後輩は私よりも有能であり、いつか上下関係が逆転するのではないかと心のどこかで恐れていて、だから「私は上司だ」「私は先輩だ」と示すことで、不安から目を背けようとしています。
◇(4)自分の無能さを知られたくない
「その仕事を自分がうまくできるとは思えない。自分の能力はそんなに高くない。もし自分がそれをやったら、自分の無能さがばれてしまう。だから、何とかして引き受けないようにして、自分の能力の低さを周りに知られないようにしよう……」
こんな感じのことを頭の中で考えている可能性があります。こういう人にとって仕事を人任せにするのは、自分のプライドを必死に守るための行為だといえるでしょう。
◇(5)会社への復讐
「あらゆる仕事が自分に回ってくる。私は便利屋じゃない。いい加減にしてほしい」など、このような不満を持ちつつも、言葉に出して言えない職場もあるでしょう。
そんな会社に対して怒りが溜まっているため、せめてもの復讐として、自分がやらずに周りに仕事を丸投げする。人任せな人の中には、こういう心理状態になっている人もいるかもしれません。
「私は社内で大切に扱われていない」という感覚があって、その不満のはけ口として、自分の仕事を人任せにすることで溜飲を下げているのです。
以上の5つの説明で分かるように、人任せな人は自分のことだけで手いっぱいであり、仕事を任せた相手の事情まで配慮することができません。
それもこれも、その人なりに苦しんでいるからだと考えると、人任せな人はある意味つらい立場に置かれている人だとも捉えられるかもしれません。
■人任せな人への対処法
他人をイライラさせる「人任せな人」に対しては、どのように接するのがいいのでしょうか?
本人自身が大きなストレスを抱えているので、慎重に対応しないと、怒りの矛先があなたに向いてくる危険性があります。
特に、「私はやりません」とキッパリ断ったり、「自分でやったらいかがですか?」と突き返したりするのは、うまくいかないばかりか、ぶち切れて怒鳴られるなんてことが起こるかもしれないので注意が必要です。
では、一体どうすればいいのか。次の3つの対処法を試してみてください。
◇(1)無理のない範囲で引き受ける
仕事を丸投げされたら逆らわずにまずは引き受ける姿勢でいましょう。
これをしているうちは、あなたは相手にとって役立つ人になるわけですから、身に危険が及ぶことはまずありません。
ただ、この時注意したいのが、無理なスケジュールで引き受けないことです。あくまでも、本来の業務をしながら勤務時間内に終えられるように引き受けましょう。
例えば、「来週の金曜日までなら終わらせることができますが、それで良いでしょうか?」と確認した上で、引き受ける。もし、もっと早くやってほしいと言われたら、「本来すべきことが後回しになるので、上長と調整いただいてもよろしいでしょうか?」といったん保留にする。
任されることに対して抵抗しない代わりに、社内調整は任せてしまいましょう。また、残業してまであなたが対応すべきことなのか、上長に判断を委ねましょう。
◇(2)相手の懐に飛び込む
思い切って相手の懐に飛び込んで仲良くなり、断ることができる関係になってしまいましょう。
人任せな人は、抱えているストレスをうまく処理できていないせいで、周りに理解者を作れずに孤立している可能性が高いです。逆にいえば理解者がいないからこそストレスを一人で抱え込んでいるともいえます。
そこで、あなたがこの人の良き理解者になるのです。
このようにして相手の懐に飛び込むことで、今後あなたが困った時の援助者になってくれる可能性もありますし、相手の自己肯定感が高くなって仕事に対する姿勢も変わってくるかもしれません。
つまり、あなたにとっても相手にとっても良い結果につながることが期待できるというわけです。
◇(3)完全に関係を絶つ
「この人のことは人間的に尊敬できない。一緒に仕事をしたくない」など、そこまで嫌悪感を抱いていたとしたら、完全に関係を絶つという方法を取る他ないかもしれません。
配置転換を希望して違う部署に異動する、あるいは退職して別の職場に移る。
なぜ自分が去らなければならないのかという理不尽さがあるとは思いますが、つらい状況から逃れられると考え、前向きにトライしてみてはいかがでしょうか?
無理なく対処していこう
人任せな人も、本人なりに悩みを抱えています。何とか解決しようとするものの、うまくいかなくて他人を不快な気持ちにさせているのです。
自分の問題は自分で解決してもらうしかありませんが、あなた自身がつらい状況が続くならその場から離れることをおすすめします。
(笹氣健治)
※画像はイメージです
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