

「にこにこぷん」の着ぐるみアクターが教える着ぐるみのコツ―「目線が大切」
2013.10.18 17:13
提供:マイナビウーマン
全国的に「ゆるキャラ」がはやっており、その数だけ「着ぐるみ」があります。ということは「中の人」もそれだけ必要なわけですね。
着ぐるみの中の人を「着ぐるみアクター」、または「操演者」といいます。プロの着ぐるみアクターはどのようにそのキャラクターを演じるのでしょうか?
着ぐるみプロダクション『CHOKO.group』の大平長子さんにお話を伺いました。大平先生は、NHKの『おかあさんといっしょ』内で放送されていた『にこにこぷん』のぽろり役を務めた経験をお持ちです。
■生き生きと見せる!「目線」が重要!
――着ぐるみアクターがそのキャラクターを演じる上で、気を付けなければならないこととは何でしょうか?
大平先生 まず、そのキャラクターを「生きているように見せること」です。中に入るだけなら誰でもできますが、それではいけません。中の人を意識させない、生き生きとしたキャラクターに見せられるかどうかですね。
――かなりの熟練と技術が必要なのでしょうか?
大平先生 技術ということでいいますと「目線」です。着ぐるみの中に入りますと、「面」で外はほとんど見えません。見えるところも限られています。それでも、そのキャラクターがどこを見ているかをきちんと表現できないといけません。
――なるほど。
大平先生 例えば、お子さんが前に立ったとき、やはりそのキャラクターの目はお子さんを見ていなければならないですよね。中から見えづらいからといってそれができないと、キャラクターが生きているようには見えません。
――相当難しそうですね。
大平先生 その人が見えているように「芝居すること」ですよね。着ぐるみアクターも芝居ができなければいけないわけです。しゃべっているときには実際にしゃべっているように見える芝居が、喜んでいるときには喜んでいるように見える芝居が求められます。表現力がないとなかなかできないですね。
■アドリブで応える表現力が重要! 安全に注意!
――着ぐるみアクターには、その求められる各場面で表現力が必要なのですね。
大平先生 はい。着ぐるみのキャラクターは、「お芝居(人形劇)」「グリーティング」と大きく分けて二つの場面で使われると思います。
――グリーティングとは何でしょうか?
大平先生 例えば、駅前などでキャンペーンのグッズを配ったりとか、遊園地でお客さまの相手をしたりとか、そういったところで着ぐるみキャラクターが登場しますよね。あれが「グリーティング」です。
お芝居の場合は練習もしますし、舞台の上ですからいいのですが、グリーティングでは、全てがアドリブです。反射神経や、気配を察知する力、表現力など全てが求められます。
――難しそうですね。
大平先生 なかなか難しいですよ(笑)。子供と握手したり一緒に遊んだりといったことは、プロのアクターが演じて初めて様になるのだと思います。
――最近では「ゆるキャラ」がブームになっていますから、着ぐるみアクターのニーズも高いように思うのですが。
大平先生 そうですね。そこでもきちんとそのキャラクターを演じることが大事ですね。私たちは、そのキャラクターの年齢はいくつなのか、男の子なのか、女の子なのか、妖精なのか、動物なのかといった、キャラクターの設定をまず聞きます。そしてそれを理解し、そのように演じるのです。
――着ぐるみのお芝居でも「メソッド演技」のような手法を取るのですね。
大平先生 それがプロです。ですから、普通の経験のない人が入っているのか、プロが入っているのかはすぐ分かります。生き生きとしたキャラクターになるのは技術が必要なのです。ゆるキャラさんたちでもそれは同じではないでしょうか。
デザインがかわいいというだけでは、本当の意味で「キャラクター」にならないでしょう。全国で1位や2位になるキャラクターは、そういった面でも考えられていると思います。
――他に着ぐるみアクターが注意することはありますか?
大平先生 「安全」でしょうか。というのは、先ほど申し上げたように「外が見えない」状況で演技をしています。ですから、危険がないように、常に周囲の気配を察知している必要がありますね。
■着ぐるみアクターは何にでもなれる!
――着ぐるみアクターの面白さとは何でしょうか?
大平先生 自分とは全くかけ離れたキャラクターを演じられることだと思います。着ぐるみのキャラクターによって何にでもなれます。例えば、私は「ぽろり」を演じていましたが、ぽろりは4歳のねずみの男の子という設定です。
普通の役者は現実ではそんなことはできませんよね(笑)。でも着ぐるみだからどんな役にもなれるのです。これは着ぐるみアクターの魅力でしょうね。
いかがだったでしょうか。
大平先生は、日本最初の「着ぐるみアクタースクール」を開設されています。このスクールはすでに8年が経過し、多くのアマチュア、プロがその門をたたいています。海外のサイトでもこのスクールが紹介され、大きな話題になりました。
興味のある人はぜひサイトを訪問してみてください!
⇒『CHOKO.group』の公式サイト
http://www.choko-group.com/
(高橋モータース@dcp)
着ぐるみの中の人を「着ぐるみアクター」、または「操演者」といいます。プロの着ぐるみアクターはどのようにそのキャラクターを演じるのでしょうか?
着ぐるみプロダクション『CHOKO.group』の大平長子さんにお話を伺いました。大平先生は、NHKの『おかあさんといっしょ』内で放送されていた『にこにこぷん』のぽろり役を務めた経験をお持ちです。
■生き生きと見せる!「目線」が重要!
――着ぐるみアクターがそのキャラクターを演じる上で、気を付けなければならないこととは何でしょうか?
大平先生 まず、そのキャラクターを「生きているように見せること」です。中に入るだけなら誰でもできますが、それではいけません。中の人を意識させない、生き生きとしたキャラクターに見せられるかどうかですね。
――かなりの熟練と技術が必要なのでしょうか?
大平先生 技術ということでいいますと「目線」です。着ぐるみの中に入りますと、「面」で外はほとんど見えません。見えるところも限られています。それでも、そのキャラクターがどこを見ているかをきちんと表現できないといけません。
――なるほど。
大平先生 例えば、お子さんが前に立ったとき、やはりそのキャラクターの目はお子さんを見ていなければならないですよね。中から見えづらいからといってそれができないと、キャラクターが生きているようには見えません。
――相当難しそうですね。
大平先生 その人が見えているように「芝居すること」ですよね。着ぐるみアクターも芝居ができなければいけないわけです。しゃべっているときには実際にしゃべっているように見える芝居が、喜んでいるときには喜んでいるように見える芝居が求められます。表現力がないとなかなかできないですね。
■アドリブで応える表現力が重要! 安全に注意!
――着ぐるみアクターには、その求められる各場面で表現力が必要なのですね。
大平先生 はい。着ぐるみのキャラクターは、「お芝居(人形劇)」「グリーティング」と大きく分けて二つの場面で使われると思います。
――グリーティングとは何でしょうか?
大平先生 例えば、駅前などでキャンペーンのグッズを配ったりとか、遊園地でお客さまの相手をしたりとか、そういったところで着ぐるみキャラクターが登場しますよね。あれが「グリーティング」です。
お芝居の場合は練習もしますし、舞台の上ですからいいのですが、グリーティングでは、全てがアドリブです。反射神経や、気配を察知する力、表現力など全てが求められます。
――難しそうですね。
大平先生 なかなか難しいですよ(笑)。子供と握手したり一緒に遊んだりといったことは、プロのアクターが演じて初めて様になるのだと思います。
――最近では「ゆるキャラ」がブームになっていますから、着ぐるみアクターのニーズも高いように思うのですが。
大平先生 そうですね。そこでもきちんとそのキャラクターを演じることが大事ですね。私たちは、そのキャラクターの年齢はいくつなのか、男の子なのか、女の子なのか、妖精なのか、動物なのかといった、キャラクターの設定をまず聞きます。そしてそれを理解し、そのように演じるのです。
――着ぐるみのお芝居でも「メソッド演技」のような手法を取るのですね。
大平先生 それがプロです。ですから、普通の経験のない人が入っているのか、プロが入っているのかはすぐ分かります。生き生きとしたキャラクターになるのは技術が必要なのです。ゆるキャラさんたちでもそれは同じではないでしょうか。
デザインがかわいいというだけでは、本当の意味で「キャラクター」にならないでしょう。全国で1位や2位になるキャラクターは、そういった面でも考えられていると思います。
――他に着ぐるみアクターが注意することはありますか?
大平先生 「安全」でしょうか。というのは、先ほど申し上げたように「外が見えない」状況で演技をしています。ですから、危険がないように、常に周囲の気配を察知している必要がありますね。
■着ぐるみアクターは何にでもなれる!
――着ぐるみアクターの面白さとは何でしょうか?
大平先生 自分とは全くかけ離れたキャラクターを演じられることだと思います。着ぐるみのキャラクターによって何にでもなれます。例えば、私は「ぽろり」を演じていましたが、ぽろりは4歳のねずみの男の子という設定です。
普通の役者は現実ではそんなことはできませんよね(笑)。でも着ぐるみだからどんな役にもなれるのです。これは着ぐるみアクターの魅力でしょうね。
いかがだったでしょうか。
大平先生は、日本最初の「着ぐるみアクタースクール」を開設されています。このスクールはすでに8年が経過し、多くのアマチュア、プロがその門をたたいています。海外のサイトでもこのスクールが紹介され、大きな話題になりました。
興味のある人はぜひサイトを訪問してみてください!
⇒『CHOKO.group』の公式サイト
http://www.choko-group.com/
(高橋モータース@dcp)
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