場の空気を読みすぎる!? 「ソーシャルスキル」が高い人の特徴

ソーシャルスキルというのは、社会活動や生活に欠かせない、生きていくために必要なスキルや能力のことを言います。具体的にソーシャルスキルがある人というのは、どんな特徴を持っているのでしょうか？

■ソーシャルスキルには、大まかに2種類ある

ソーシャルスキルを持っている人というのは、言葉によって他人とコミュニケーションがとれる能力と、言葉にしなくても空気を読む能力の2種類のスキルを持っているとされています。

たとえば、言葉を上手に使いコミュニケーションができる能力を持つ人は、他人の言葉から相手の感情を推し量ることができたり、ユーモアを交えながら仲間と楽しく会話ができたりします。また空気を読み、何も言わなくてもコミュニケーションがとれる能力のある人は、相手の行動から相手の気持ちや感情を理解できたり、相手が何も言わなくても気持ちを察して、率先して相手に協力したりすることができます。

■6つあるソーシャルスキルの高い人の特徴

ソーシャルスキルの高い人は、人間関係をどんな人とでも始められる「関係開始力」。相手の気持ちを言葉や行動から読み取る「解読力」。自分の主義や意見をはっきり主張できる「主張力」。感情を表に出さない、またはコントロールできる「感情統制力」。周囲の人とよい人間関係を維持できる「関係維持力」。ボディー・ランゲージや表情で豊かな表現ができる「表現力」があるとされています。この6つのスキルが平均的に高ければ、ソーシャルスキルが高いと考えてよいでしょう。

■ソーシャルスキルのある人は、初対面の人との会話が得意

ソーシャルスキルのある人は、初対面の人にどんなあいさつをするのが一番ふさわしいかをすぐに判断できるために、第一印象がよく、対人関係を始めるのが得意です。また自己紹介も得意なため、初対面の人からも受け入れられやすい特徴があります。

ソーシャルスキルのある人は、さらに人とコミュニケーションをとるのがうまいため、初対面の人とでもすぐに打ち解けることができます。また誰とでもすぐに仲よくなれるため、いわゆる人の好き嫌いがあまりありません。

■相手の言葉や行動から、「何を思っているのか」がわかる

ソーシャルスキルの高い人は、相手の表情やしぐさから、相手が「何を思っているのか」を解読できる能力があります。そのためうそを見破るのも大得意。他人からうそをつかれてそう、だまされてるかも？　と思ったときは、ソーシャルスキルが高い人にアドバイスをもらうとよいかもしれません。

また、相手が何を思っているのかだけではなく、自分が「こんなことを言う」と「相手はこう思うだろう」ということも察知することができます。空気を読む能力が高いため、自分の話がすべってるなと感じたら、すぐに察知して話の方向性を変えたり、すぐに謝ったりすることができます。

■ただし、空気を読みすぎて流されやすいことも……

コミュニケーション能力や、空気を読む力が大事とされる日本では、ソーシャルスキルの高い人が多い傾向にありますが、その場の空気を読みすぎて、場の意見を尊重しすぎたり、世論に流されやすい傾向もあります。空気が「読めない力」も、時には大切なこともあるため、ソーシャルスキルがあれば万能ということはありません。

……とはいうものの、ソーシャルスキルが高い人は、人間関係をうまく築くことができるために世渡りが上手で、社会に出てから苦労しにくいという大きなメリットがあります。気になる方は、ぜひ一度ソーシャルスキルを意識して、身につけるようにしてみてはいかがでしょうか。