「おじさんのハーフパンツはキモい」論者に女性弁護士が反論 「おじさんの尊厳を侵害している」理由に共感相次ぐ
職場でハーフパンツを履くおじさんが「キモい」という意見に対し、阪口采香弁護士が「(そうした発言が)おじさんの人格や尊厳を侵害している」と反論。共感の声が多数集まった。
ただ普通に生活しているだけで、若い女性をはじめとする周囲の人々に「不快感を与える」リスクが存在するとされるのが、我われ「おっさん」という生き物。
現在ネット上では、そんなおっさんに対する人権侵害に対して立ち上がった聖母のような女性に、称賛の声が上がっているのをご存知だろうか。
都庁、ハーフパンツでの勤務を認める
今年4月より、都庁では新たなクールビズの試みとして、昨年までは認められていなかったハーフパンツや、Tシャツ姿での勤務を解禁。
例年深刻化する猛暑を見据えた対策で、実際にハーフパンツ姿で勤務する職員からも、「涼しくて快適」という声が上がっているという。
5月も後半に差し掛かり、日中には夏を思わせる日差しも珍しくない。今後、軽装で勤務に当たる職員の数はより増えていくことだろう。
しかし、ここで問題になっているのが「女性からの意見」である。
「キモいから履かないで」と反対意見の女性
17日放送の『ABEMA的ニュースショー』では、「クールビズ『おじさんのハーフパンツ勤務』キモい? 不快感の正体」という議題を特集。
「おじさんのハーフパンツは不快感を与えます」「おじさんはハーフパンツを履かないでください。キモいからです」といった意見と、真っ向から向き合ったのだ。
これらの意見を元に、同番組では街行く女性らに街頭インタビューを実施。その結果、返ってきたのは「ビックリしちゃうかもしれない」「不快です」「おじさんのすね毛、別に見たくない」など、配慮を感じる意見も交えつつ、基本的には血も涙も無い回答ばかりであった。

おじさんのハーフパンツ姿、およびすね毛が不快感を与える要因について、新潟青陵大学・碓井真史教授は「上半身よりも下半身、手よりも脚の方がプライベートなものなんですね。本来リラックスしているような場所で示すもの」と、説明。
これらを踏まえて「職場」という空間の中で脚を露出するという行為は、不快感に繋がりやすいのではないかと推測していた。
女性弁護士「おじさんの人権が侵害されてる」
同じ「おじさん」から追い打ちをかけられるような意見が飛び出し、いよいよ「この世に救いはないのか...」と、絶望したおっさんも少なくないだろう。
スタジオでは「逆だったら『セクハラ』みたいなこと言われるわけでしょ?」「男性が(女性に)『脚を出すな』みたいなこと言ったら、すごい文句言われるわけでしょ?」「なんかもう、やるせないですよね...」という、世のおっさんの気持ちを代弁するかのような意見も飛び出した。
しかし、スタジオの女性陣からは「ハーフパンツを履いたからってキモいって言うのは、かわいそうかな」という菩薩のような意見が。
弁護士・阪口采香氏はハラスメントの定義について、「いじめや嫌がらせによって相手に不快感を与えて、人格や尊厳を侵害する行為なんですね」と、説明。

続けて「おじさんがハーフパンツを履いたことによって私の人格や尊厳が侵害されています、ってことは無いと思う」「どちらかと言うと、おじさんがハーフパンツを(職場から)認められているのに、それを履いてきたら『キモい』『履くな』と言う方が嫌がらせで、人格や尊厳を侵害しているのかな」という意見を述べ、スタジオおよび視聴者からは称賛の声が相次いでいた。
「職場でのハーフパンツ」が市民権を獲得するには、もうしばらく時間が必要なのかもしれない。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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