SKE48・大村杏、36thシングル『サンダルだぜ』初センターで切り替えた「自分じゃないといけない」覚悟
3月18日、名古屋を拠点に活動するSKE48は36枚目となるシングル『サンダルだぜ』を発売する。そのセンターに立つのは、11期生の大村杏。グループ史上、もっとも若い期のメンバーが顔になる。この重圧に本人はどう立ち向かうのだろうか。
その瞬間は突然に訪れた。昨年の暮れ、大村杏は名古屋市内の所属事務所で次期シングルのセンターと告げられた。大村は「えっ!」と驚き、口を手で押さえ、「センター……」と言ったまま絶句した。スタッフから「やってくれますか?」と聞かれると、「もちろんです。頑張ります」と笑顔で答えた。
笑顔とは裏腹に涙があふれてきた。こぼれ落ちそうになったが、なんとかこらえた。
大村「あれは涙にカウントしないです。泣いていません。溜まっただけです(笑)」
帰宅すると、サプライズで家族に報告した。
大村「その日は『撮影のお仕事がある』ということで事務所へ行ったので、親からは『撮影どうだった?』と聞かれました。その場では『よかったよ』と答えておいて、夕食が終わってからリビングに家族を集めました。『えっ、何?』という雰囲気のなか、『36枚目シングルのセンターになりました』と伝えました。すると、『ほんとに?』『おめでとう!』と大騒ぎでした(笑)。後日、改めてケーキでお祝いしてくれました。プレートには“センターおめでとう”と書いてありました」
そのケーキは配信でファンが観ている前で食べた。コメントは「待ってたよ」「おめでとう!」と、やはり祝福の声であふれていた。
大村はセンターを目指していた。過去の取材ではそう明言している。だが、ファンの前で話したことはないという。
大村「ファンの方の前で、選抜メンバーに入りたいと言ったことはあるけど、センターになりたいと言ったことはありません。まだ自分がそう言えるほどの人間じゃないと思っていたからです。歴も長くないし、自分はそこに達していないんじゃないかと思っていました」
SKE48のシングルは、33枚目と34枚目は6期生の熊崎晴香、35枚目は熊崎と8期生の佐藤佳穂がセンターに立っている。大村よりも遥かに先輩だ。
大村「先輩方はトークもお上手ですし、パフォーマンスの実力もあります。こういう方たちがセンターに立つんだなって思っていました」
一方の大村は2022年3月に加入。活動を開始してちょうど4年を迎えようとしている。デビュー以来、大村は身長152㎝の小さな体躯を大きく使って、劇場公演などでファンを増やしてきた。ダイナミックに踊ることで心を掴んできた。大村のペンライトカラーは紫3本。名古屋の劇場で公演を観る度に、客席は紫で染まるようになっていった。
大村「まだペンライトを持っていない方がいたら、まだ誰のファンでもないということだから、そういう方に目線を送って、私の世界に引きずり込みます(笑)」
デビューから約2年後、32ndシングル『愛のホログラム』で初めて選抜メンバーに入った。敬愛する末永桜花がセンターの曲だった。しかし、立ち位置は3列目の端。
大村「入らせていただいただけでもうれしかったけど、立ち位置は悔しかったです。同期がフロントに立っていたので、焦る自分もいました」
その同期とは原優寧のことだ。原はかわいらしいルックスと愛嬌で注目を集め、大村よりいいポジションにいることが多かった。事実、選抜入りも大村より早かった。他の曲でも大村より出世が早かった。
以後、大村は徐々に立ち位置を上げてきた。34thシングル『Tick tack zack』では初めてフロントに立った。確実にファンを掴んだ結果だった。
大村「今までで一番緊張したのは初めてフロントになったときでした。自分がどんどん階段を駆け上がっている感じがして、自信がついてきました。センターに近づいている感覚がありました」
それでも彼女はセンターで踊る自分を想像できなかった。近くて遠い場所だと思っていた。近づけば近づくほど、真ん中で踊る先輩のすごさを知っていったのだ。
昨年春、SKE48は今までのチーム編成を改め、メンバーを大幅に入れ替えた。ということは、チーム毎に行われる公演の立ち位置も変更されるということ。Team Eに所属することになった大村は、センターを任された。それは、とりもなおさず先輩の前に立つということだった。
傍から見ると、晴れがましいことだ。たったの3年でチームの真ん中に立った。思い通りのアイドル人生を歩んでいるように見えるかもしれない。ところが、実際はそうではない。置かれたポジションと自信のなさがない交ぜになり、環境の変化が若きアイドルの心を少しずつ蝕んでいた。
大村「アイドルをしていると気持ちが不安定になりがちです。一時期、ステージに立つのが難しくなったことがありました。今まで楽しく感じていたことが楽しく感じられなくなった時期があって、そんな自分に驚きました。その山はまだ乗り越えてはいません。回復中です」
その原因はプレッシャーだった。真ん中に立った事実は「すごく重かった」(大村)という。
そして、今作。ようやくシングルでセンターの座に就いた。
大村「重いです。やっぱりプレッシャーがあります。自分はファンの方や先輩方に認められているのかなって。あと、SKE48として売れたいので。自分がセンターでそうなれるのかというプレッシャーもあります」
センターとはグループの顔だ。松井珠理奈、松井玲奈、須田亜香里らの系譜に自身の名前が刻まれることになる。マイナスなことを考えていると表情に出てしまい、グループにメリットはない。そこで考えを改めた。
大村「自分が真ん中でいいのかなと思っていたけど、その考えはやめました。自分じゃないといけないからなったんです。そう考えを変換しました。今は堂々とするようにしています。小さいから、余計にどしっと構えていないと(笑)」
シングルのセンターという事実が彼女を変えた。認めてもらえたことが自信になった。
大村「アイドルは元気を与える存在です。自分のことに精いっぱいになっているのではなく、ファンの方と向き合って、感動を届けられるのが理想のアイドルです」
大村がアイドルを志したのには理由がある。
大村「中学校のとき、学校が嫌になった時期がありました。そんなとき、アイドルさんの動画を観て、楽しいなって思うようになりました。同い年の子がオーディション番組に出ていて、自分も応募していいのかなと思いました。5つくらいのオーディションを受けたけど、いい結果ではありませんでした。そこでお母さんのお友達が薦めてくれたのがSKE48でした。それまで受けてきたなかで一番有名なグループでした。ダメ元で応募したけど、合格させていただきました。その方のお陰で今の私があるので、今回のシングルを手渡そうと思っています」
感謝を伝えたい存在がもう一人いる。末永桜花だ。
大村「センターの報告もしました。『あずあずは頑張ってたからね。私もうれしいよ』と言ってくださいました。桜花さんからそう言われるのが一番うれしいです」
今作の活動期間中、大村はツインテールで通そうとしている。それは末永のトレードマークだった。
大村はまだセンターとして完ぺきではない。そう自覚している。
大村「私には足りないものがたくさんあります。ステージでのパフォーマンスもそうですし、言葉を伝える力もまだまだです。初心を思い出して、何事も研究していきたいです」
昨秋、20歳になったばかりの新センターがツインテールでどんな旋風を巻き起こすのか。見届けよう。
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