「主人公の名前は掲載サイトから」『奴奴奴奴!』キャラクター誕生秘話
「COMICリュウWEB」(徳間書店)にて連載中の『奴奴奴奴!』は、地球上を女性が支配し全ての男は奴隷になっているという近未来を描いたSFディストピア漫画。コミックシーモア青年マンガ先行ランキングでは1位を獲得、COMICリュウWEBでも70万PVを突破するなど大きな反響を呼んでいる。
2月13日にコミックス1・2巻が同時発売されることを記念して、作者・鈴丸れいじの独占インタビューを掲載。後編は魅力的な登場人物たちのメイキングを公開、意外な秘話も飛び出すファン必見の内容となった。(前・中・後編の後編)
――ここからは物語を動かしていくキャラクターについてお話をうかがいます。これまで手掛けられてきた『地獄恋』シリーズや『あえじゅま様の学校』などは主人公が意図せず大事に巻き込まれていきました。本作のリュウもまた巻き込まれキャラではありますが、これまでと違って豪快かつ爽快で愛されるタイプですよね。
鈴丸 『奴奴奴奴!』は日本を舞台に国や社会構造を相手にした話なので現代で適切な表現かはわかりませんが、リュウは“日本男児”的な、男臭くて力強さを備えた存在にしています。彼が底抜けに明るいのは、延々と単純労働を繰り返す生活だったので、理論でものを考える段階に達してないんです。衝動に忠実な、いわゆるバカ正直者と言いますか(笑)。
――ただの“脳筋”キャラと思いきや、時折得体の知れなさや不穏な空気も感じさせますね。
鈴丸 おっしゃる通り! その底が見えないところが、話の根幹にも繋がってくるんです。
――ちなみにリュウの名前は、掲載Webサイトの『COMICリュウ』から取られました?
鈴丸 実は担当からの提案なんですよ。別の名前を考えていたところ、担当が候補をいくつか出してきて、その中にリュウがあったんです。僕が「コレ、『COMICリュウ』ってこと?」と聞くと、「いいじゃないですか」と強く勧めてくるものだから、これは話を聞かなきゃ折れないな……と思い採用したんですよ。まあ、気に入っているからいいんですけどね(笑)。
――まさに制作現場が『奴奴奴奴!』のようですね(笑)。
鈴丸 本当に。強大な力の前には漫画家は屈服せざるをえませんね(笑)。
――アハハ。今作をキャッチーたらしめているのは女性キャラクターの存在だと思います。ビジュアルや造型も含めてかなり多彩で、見ていて本当に惹きつけられます。
鈴丸 最悪名前が覚えられなくても、見た目だけで「このキャラだ」とすぐわかるような特徴づけを意識しています。女の子キャラは……やっぱ可愛く描きたいじゃないですか(笑)。プラス女性が中心の世界なので、男よりも上位の存在らしく高貴な空気をまとっているのも視覚的に伝わるよう描いています……出ているかどうかはわかりませんが(笑)。
――現時点でのメインヒロインと言える逢坂すずな、逢坂陽茉莉(ひまり)の二人はまさにそうですね。一方でリュウの奴隷時代の仲間であり彼を慕う「チビ」も、いわゆる“男の娘”的な造形で可愛らしいですよね。劇中では一番過酷な目に遭っていますが……。
鈴丸 チビのキャラクターに関しては、昔東京に住んでいた頃、編集者の方によく連れていってもらったゲイバーで出会った方々の印象を参考にして、ある部分で女性以上に艶めかしく苛烈な“濃い”一面を織り込みました。実は現時点で『チビ編』を執筆中でして、彼がリュウにどんな影響を及ぼすかを楽しみにしてほしいですね。
「ちゃんと読んでも、ちゃんと読まなくても面白い作品」を描く
――主要キャラだけでなくモブキャラも可愛いですよね。特に1巻最後に出てくる女性警官は裏世界を仕切る桜子に絡まれたことであんまりな形で退場して、正直「えぇっ⁉」と腰を抜かしました。
鈴丸 あの女性警官は何気に読者の方からの人気があって、正直もったいなかったなあ……とは思っています(苦笑)。ただあの場面は桜子の残虐性が表に出てくる場面でして、仮に男性警官だったなら桜子の印象も強烈に残らなかったと思うんです。
――重厚かつユーモラスに多彩なキャラクター、さらにエロスやバイオレンスもてんこ盛りと「ザ・エンタテインメント」な『奴奴奴奴!』ですが、読者にどのように楽しんでもらいたいですか?
鈴丸 この作品を描く上で一番大切にしているのは「ちゃんと読んでも、ちゃんと読まなくても面白い作品」ということです。今の時代においては毎日のように商業から自費出版まで、ありとあらゆる漫画が更新されて、しかも無料で読めてしまう。完全に「消費コンテンツ」になりましたよね。そうした中で漫画を“消費する”人たちって、想像ですが1分ぐらいでサッ!と飛ばして次の漫画、次の漫画とスワイプして読んでいると思うんです。そうした楽しみ方の人にも楽しんでもらえるよう、リュウ、すずな、陽茉莉、チビとの関係や他キャラとの絡みの面白さや、アクション、お色気シーンと、絵として一目で楽しいと思えるような描き方を意識しているんですよね。
また逆にこの作品は、世界の歴史の情報、昨今の社会に対する目配せなどの小難しい情報を随所に織り込んで、読み込むと味が変わってきます。まだこの先の展開や、仕掛けが控えているので、深く読み込んでくださる方は、よりこの先の展開にワクワクしていただけるのかなと思います。とにかく「SF」だ、「ディストピア」だと聞いて、面倒くさそうな作品だなと思う方にこそ手に取って楽しく読んでほしいですね。
『奴奴奴奴!』(鈴丸れいじ 著)は、COMICリュウWEB(徳間書店)、コミックシーモアで現在連載中。単行本1巻、2巻が2月13日(金)に全国書店にて同時発売となる。
<COMICS 発売情報>Amazon(紙コミックス):コミックシーモア(電子書籍):
関連記事
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
「本物だ!」シェンインイン、『五等分の花嫁』一花コスプレに世界が絶賛「三次元に舞い降りた」ENTAME next -
朝倉未来、格闘技に挑むコムドット・ひゅうがにブレイキングダウンのオファー!?らいばーずワールド -
日本人はまだ知らない?中国の田舎で愛され続けている美味しすぎる中華料理とは?らいばーずワールド -
モーニング娘。26小田さくら、今秋ツアー最終日をもって卒業へ「支えてくれた全ての方々への感謝と愛情を忘れず」【コメント】モデルプレス -
GPは「正体」「イクサガミ」手がけた藤井道⼈の新作映画に出演 「bijoux 新⼈発掘オーディション2026」3月15日の締切迫るモデルプレス -
元AKB48 永尾まりや、水着でイケメン経営者の膝上に…水浸しの‟濃密キス”にMC陣も大興奮ENTAME next -
おばたのお兄さん、きゃりーぱみゅぱみゅと白馬の雪山をバックに笑顔2ショットENTAME next -
あいのり・桃、建築中新居のソファ選びに‟迷走"「なんかしっくりこないなぁ…と思ってしまった」ENTAME next -
ついに日本上陸!スピッキーの伝説シーンに騒然らいばーずワールド