徳光和夫、読売ジャイアンツの“生え抜きスター不足”に落胆「ONのいた強い巨人軍が忘れられない」

2025.09.30 10:15

提供：Sirabee

「ON時代をベースに巨人を見てしまう」と話した徳光和夫。その落ち込みぶりにアシスタントの石川みゆきが驚いて…。

27日放送の『徳光和夫とくモリ！歌謡サタデー』（ニッポン放送）で、徳光和夫が読売ジャイアンツの現状に嘆きを連発し、共演者を驚かせる一幕があった。

巨人の現状に徳光が嘆き節

徳光は長年応援してきた巨人について、「私はONのいた強い巨人軍がいまだに忘れられなくて、それがベースになってるもんでありますから、同じような見方を今の巨人に重ねてしまう。去年もそう思ったんでありますけども、ベイスターズとしのぎを削る2位争いの中で、改めてそういう（昭和の）巨人軍ではないんだと思い知らされた」と嘆く。

アシスタントでフリーアナウンサーの石川みゆきが「徳光さんがそうおっしゃるなんて」と驚くと、徳光は横浜DeNAベイスターズが南場智子オーナーのもと、さまざまなイベントでファンを獲得していることを紹介し、「ベイスターズが横浜に根付いている」と絶賛した。

生え抜きのスターがいない？

V9時代の強い巨人と現在との違いを徳光は「やっぱり生え抜きの選手が育つチームが強いと思う。巨人だって柴田勲、土井正三、王貞治、長嶋茂雄、末次利光、高田繁、森祇晶。みんな生え抜きが育ってきて、チームが1つになった」と持論を展開する。

さらにDeNAや阪神タイガースなど生え抜きが中心のチームが強いとし、巨人は「岡本和真と吉川尚輝ぐらいしかいなくて、生え抜きの選手が一つの柱になってチーム作りができてないんじゃないかな、というふうに思えてならない」と語った。

早くも来年に期待

石川が「若い選手も育ってきた感じもしますけどね」と反論するが、徳光は今季レギュラーを掴んだ泉口友汰が社会人野球出身であることに触れ、「彼は完成された選手でプロに慣れてきたという感じ」と指摘する。

そのうえで「そういう意味で、本当にジャイアンツにとにかく功名をもたらすには、なんとしてでも石塚裕惺とか浅野翔吾とかですね、こういった選手が出てきているわけでありますんで、来年に私は大いに期待したい」と持論を展開。

話を聞いた石川が「え、もう来年ですか」とツッコミを入れると「もう、蚊が止まったら、崩れちゃいますよ。残念ながら」と寂しそうにつぶやいていた。

FA選手が中心の時代も

巨人はON時代終了後も、西本聖氏、新浦壽夫氏、篠塚和典氏、高卒ドラフト1位の斎藤雅樹氏、桑田真澄氏、槙原寛己氏の3人がチームを支えた。

また、村田真一氏、川相昌弘氏、高卒叩き上げの主力や松井秀喜氏、大卒の原辰徳氏、中畑清氏、江川卓氏、山倉和博氏など「生え抜きのスター」は存在していた。

平成に入ってからは松井氏がチームの中心だったものの、FA補強や逆指名ドラフトで戦力を強化することが多くなり、高卒叩き上げの選手がレギュラーを掴むケースは少なくなった。また、吉岡雄二氏や大田泰示氏など、他球団に移籍して花開いた選手もいる。

それでも坂本勇人や岡本など、トップクラスの選手を育てているのも事実だが、徳光は物足りなさを感じているようだ。

執筆者プロフィール

佐藤俊治。ライター。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。

（文／Sirabee 編集部・佐藤俊治）