

「セミを食べる姿を見て息子が泣いた」…なぜ『あっぱれさんま大先生』の「かなちゃん」はホームレスになったのか?

6歳の時にバラエティー番組『あっぱれさんま大先生』の初期メンバーに大抜擢。「かなちゃん」の愛称で人気を集めた元子役タレントの中武佳奈子さん。芸能界引退後は離婚、さらにはホームレス生活も経験。現在43歳、アルバイトで生計を立てるシングルマザーである彼女が『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」に語った壮絶な人生と息子への想いとは?
【映像】“億”を稼いだ子役時代の中武さん(複数カット)
子役時代は文字通り順調だったという。
中武「当時の私たちは『あっぱれブランド』と言われるぐらい『あっぱれさんま大先生』の名前を出せば仕事が取れたんです。当時の年収は“億”はいっていたはずです」
「セクシービデオに出演させられそうになった」

だが、徐々に人気にかげりが出始めたという。
中武「子役の時にけっこう『人の話を自分の話に持ってくる』というだいぶイヤなヤツだったんです。だから、だんだん年を重ねるとともに『申し訳ないな』とか『横入りしている人みたい』という気持ちが芽生えて、そこから苦しくなっちゃって…でも求められるのはそのキャラクター。その葛藤でしんどくて」
そんな日々を過ごす中、徐々に仕事が減っていき、テレビの世界に居場所がないと気づいたのは28歳の時だった。
中武「セクシービデオに出演させられそうになったんです。『(子役の)かなちゃんが脱ぎました』となったら絶対見るじゃないですか。普通の仕事だと思って現場に行ったら男優さんがいて…脱がないと無理なところまできた、もう芸能界でこの位置って『あ、自分終わったわ…』という感覚でしかなく、『次を頑張ろう』とも思わなかった。自分に仕事がないという現実からとにかく逃げたくて仕方ない。そして、結婚に逃げました」
芸能界に見切りをつけ、10歳年下の一般男性との結婚を機に引退。両親へ報告に向かったものの『もうあなたは死んだものとします』と絶縁を突きつけられる。
そんな中、長男が生まれ自身も母となった。しかし、1億円を超える子役時代の収入は親に管理されており、親戚の進学費用などに使われてしまう。
生活苦で夫との関係も悪化の一途をたどり、夫婦の関係を解消。その選択の先に待ち受けていたのは、孤独な貧困だった。
中武「ガスも電気も水道も止まる時は人が『止めさせてもらいます』と来る。(料金を)払っていない申し訳なさと止めるときにもお金がないという精神的負担がすごすぎて…」
生活保護は申請しなかったのだろうか?
中武「(滞納の)ハガキも黄色から赤色になった。最初は小さいハガキだったのにだんだん特殊な封筒になって。精神的圧迫がやばいです。生活保護を受けようと思って役所に行きましたが、役所からの電話に親は『支援します』と答えたのでもらえませんでした。そして親からの支援はなし。プライドの話になりますが、滞納していることとかお金がないことを人に言えなくて、周りにも『大丈夫』としか言えなかった。あと、滞納すればするほど、滞納していることを自分でも『なかったこと』にしたくなるというか…」
そこで中武さんはある選択をする。
中武「一番お金がかかるのが家賃だったので『家賃さえなくなればどうにかなるかも』と思って、家を捨てる選択をしました」
「セミと草とアリは食べてました」

息子を元夫に託し、そこから2年にわたるホームレス生活が始まった。
中武「セミと草とアリは食べてました。セミはめっちゃ美味しいんですけど幼虫の方が栄養価が高いので、朝方幼虫を探して食べてました。その姿を見て息子が泣いたのでやめましたけど」
路上生活をしながら掛け持ちでアルバイトもし、現在は家賃5.5万円の家を借り、中学生になった息子と2人で暮らしている。息子とのやり取りはメディア初だ。

メディア初公開 中武佳奈子さんと息子との会話
中武「前と今、生活は変わった?」
息子「(前も)楽しい時はあった。月に1回ご飯食べに行ったとき。帰りにおもちゃを買ってくれたり」
中武「ずっとおもちゃも我慢させていました。その時ほしいって言ったものを給料日に買う感じでした」
息子「(今は)いつも仕事をして養ってくれているから、ありがとうみたいなのはあります」
中武「当たり前やん、かわいそうすぎるわ…子どもやから養われて当たり前やで 。辛い思いを、申し訳ない笑」
「私も毒親」

中武「私は『毒親の子』って言われていますが私自身も毒親だなと。うちの子は大人に対して全くしゃべらないんですよ。警戒心がすごくて。そういう人格を作ってしまったのは私。働きざんまいするしかなくて。良い親ではないですね。信じられないぐらい子どもに苦労をさせているので」
一度は居場所をなくすも人並みの生活を送れるようになった中武さん。いまもっとも情熱を注いでいるのは紙芝居劇による子どもたちとの触れ合いだ。
「私みたいな人はいると思う」

中武「紙芝居劇をやっている時間に子どもを見てくれていたらお母さんはちょっとゆっくりできるじゃないですか」
紙芝居劇・SESjoin ももこさん「時間が少しでもできるのなら、助けにもなるかなって」
中武「じゃあ紙芝居劇やってみようか。みたいな感じで始まりました」
中武さんの夢は…
中武「私の場合、一人で子育てしないといけない環境でふっと息抜きできるところがほしかった。今は子どもにはすこしずつ恩返しのために買えるものは買っていますが、(プライドによって当時は)頼れなかった支援もありました。私みたいな人はいると思う。ちょっと(プライドで)自分を下げられないというか(他に)頼りづらいというか、そういう人が頼れる場所づくりをしたい。だから最終的な着地点は託児所みたいな場所を作りたいです」
(『ABEMA NEWS』より)
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