優等生が抱く負の感情…不登校気味のクラスメイトにバレる話が「この展開好き過ぎる」と話題に【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、雑誌「コミック百合姫」で連載中の漫画、『ぜんぶ壊して地獄で愛して』(一迅社刊)の1話を紹介する。作者のくわばらたもつさんが、5月17日に「ぜんぶ壊して」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、くわばらたもつさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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心の内側に抱いていた黒い感情が漏れてしまう

幼いころから学級委員などを務めてきた優等生・吉沢は、頼れるイメージがあるためか頼みごとをされることが多く、内心ではそれを苦にしていた。ある日、担任から不登校気味の直井という人物を気にかけてほしいと頼まれた吉沢は、彼女がいる教室へ向かう。

しかし、教室へ向かう間に心の中で溜め込んでいた不満が溢れ、吉沢は“不登校の奴なんてどうでもいい”と呟いた。運悪く、呟いた直後に直井と鉢合わせた吉沢は“聞かれてしまった”と内心で慌てるが、彼女はフレンドリーに接する。吉沢が安堵していると、直井は「吉沢さんって悪い子だね」と微笑み…。

この闇を抱える2人の出会いを読んだ人たちからは、「性癖に刺さりすぎた」「神漫画で全身の細胞が喜んでる」「この展開好き過ぎる」「絵も話もキャラもたまらん」など、多くのコメントが寄せられている。

奔放な少女に振り回される姿がたまらない

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?

昔に描いた『今、何考えてた?』という漫画(Xにも投稿しています)から着想を得て、衝動と解放をテーマに作りはじめました。

――本作では、吉沢の内面と外面のギャップ、そして直井に秘密を握られたシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

ご一読いただき、ありがとうございます。好きな百合の要素が「とにかく振り回されるけど放っておけない女の子」と「ケンカップル」なので、やっぱり見てほしいのは奔放な直井に振り回される吉沢と素直になれない2人のやりとりでしょうか…あんまり無いかも、もっと描きたいです！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

1話のカラー見開きです。体育館にいたギャラリーが消えて吉沢の本当の叫びを聞いているのは1人だけ…2人の関係性が表れていてお気に入りです。カラー見開きなのに主人公の顔がほぼ見えないのとヒロインが後ろ姿なのでネーム通らないかもと思っていたけど通って嬉しかったです。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

どんな出来事でも吉沢か直井が関わっていてその出来事を通して変化や成長があるように意識する…のは当たり前なのかもしれないけど難しいです…！まだまだ勉強中…。

――今後の展望や目標をお教えください。

目標というかこの作品で色々なグッズが出せたら嬉しいなと思っていて、おかげさまで沢山の人に読んでいただけて大体叶っているのですがしいていうなら…CVついてほしい…！「ぜんぶ壊して地獄で愛して」に出てくるみんなの声が聴きたいです！

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも「ぜんぶ壊して地獄で愛して」を楽しんで下さりありがとうございます。皆様からいただくご感想やファンアートが大きな糧となっております。物語はまだまだ続いていきますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです！