岩田剛典“鳴木”、クールなキャラクターに内包された父親への思いが胸熱「応援したくなった」の声＜DOCTOR PRICE＞

2025.07.07 15:27

岩田剛典が主演を務め、蒔田彩珠が出演する新ドラマ「DOCTOR PRICE」(毎週日曜夜10:30-11:25、読売テレビ・日本テレビ系／Hulu・TVerにて配信)の第1話が7月6日に放送された。鳴木(岩田)のクールなキャラクターに内包された父親への思いが描かれ、胸を熱くさせられた。X(旧Twitter)でも、「真実を追求していく鳴木さんを応援したくなった」「父親の仇をとる目的と共に病院をクリーンにする鳴木、全てが繋がっていたストーリーがとても面白かった」とコメントが寄せられた。

欲にまみれた者たちを裁く、痛快×医療サスペンス

漫画アクション(双葉社)で連載された漫画シリーズ「DOCTOR PRICE」を原作に、ドラマオリジナルのサスペンス展開や、原作者とともに作り上げた新規エピソードを盛り込んで届ける“痛快×医療サスペンス”ドラマ。

「医療過誤を起こし、自殺した父の死の真相」を追い求める主人公・鳴木金成が狙うのは、病気を抱える”患者”ではなく、転職したい”医師”。彼らの希望を叶えるため、医療業界に潜む“悪”を裁き、彼らから大金を巻き上げる“ダークヒーロー”が誕生。鳴木が善なのか悪なのか...その本性を掴みかねながらも、”お金”にまつわる医療業界の情報を駆使し、悪を罰する痛快劇が繰り広げられる。

鳴木を岩田が演じるほか、転職エージェント会社“Dr.コネクション”のスタッフ・夜長亜季役を蒔田彩珠が、“Dr.コネクション”を敵視する、“メディエイトマネジメント社”社長・石上道徳役を三浦貴大が、石上の姪で、労働基準監督署の職員・北見まもり役を成海璃子が務める。

鳴木は医師を辞め、医師専門の転職エージェント会社を立ち上げる

遡ること3年前、極東大学病院の小児科医・鳴木金成は、同期の依岡(北山宏光)からの話を受け、ともに記者たちが集まる会見場へと走っていた。そこには院長の天童(篠原涼子)らと会見を行う心臓血管外科医の父・将成(林泰文)の姿があった。医療ミスがあったのかどうかを追及する記者たちに、「私の技術不足です。申し訳ございませんでした」と告げる父の姿を鳴木は見守るしかなかった。

その数ヵ月後、鳴木は後輩の研修医・葛葉圭祐(阿部顕嵐)に執拗なパワハラを行う准教授・馬場秀平(濱津隆之)を、モップを用い、野球で鍛えたフルスイングで殴打。極東大学病院を辞めることに。父が全責任を負った医療過誤には裏があると睨む鳴木に、「辞めたら真実に辿り着けないのでは」と依岡は声をかけるが、鳴木は「計画のうちだ。俺は職を変える」と言い、立ち去っていく。そんな鳴木を網野(ユースケ・サンタマリア)は遠目から見送る。

そして現在、事務スタッフの夜長(蒔田)と共に、医師専門の転職エージェント会社「Dr.コネクション」を立ち上げた鳴木。そこへかつての後輩・葛葉がやってくる。研修を終えて3年目で特別なスキルもない葛葉だが、年俸2000万円を希望するという。そんな葛葉に鳴木は「私なら可能だ」と自信満々に話す。

夜長「どっからが計算？」鳴木「さあな。ただ、不正は必ず暴かれる」

鳴木は柊木総合病院に葛葉を薦め、替わりに縫合は苦手な麻酔医の新井(宮内ひとみ)をクビにすればいいと持ちかける。見ごとに成功し、罪悪感を感じる葛葉に鳴木は新井に自分を紹介すればいいと言ってのける。

新井は転職が難航し、仕方なく鳴木のもとにやってくる。救急対応がままならず、育児のために残業もできない新井に鳴木は予定オペが大半である整形外科の単科病院として霞野整形外科病院を提案。霞野整形外科病院が麻酔医を募集していないため、鳴木は画策する。

鳴木は霞野整形外科病院の事務長・七海(神保悟志)に会い、新井を推薦。紹介料として相場よりもずいぶんと高額な1000万円を要求する。七海は鼻にもかけないが、鳴木は霞野整形外科病院が問題視されている並列麻酔を行ったために医療事故を起こしていた内部資料やパワハラなどの資料を提示。七海がしぶしぶ受け入れ、商談は成立する。夜長は新井の今後を心配するが、鳴木から霞野整形外科病院が医療事故を隠蔽した可能性があると報道するニュースを見せられ、鳴木がすべて計算ずくのことかと疑問を抱く。「どっからが計算？」と尋ねる夜長に鳴木は「さあな。ただ、不正は必ず暴かれる」と告げる。

極東大学病院、創立70周年記念パーティの会場に鳴木がやってくる。3年前の事故を二度と起こさないようにしなければならないと語る天童を見つめる鳴木の脳裏に、自殺した父親のことが過ぎる。鳴木を見つけた倉持が「君は歓迎されていない。父親の件もあるからな」と言うと、鳴木は「見つけたいんです。父を死なせた犯人を」と言うのだった。

金の亡者かのように見えて、実は正義感を秘めているのであろう鳴木。クールなキャラクターに内包された父親への思いが感じられ、胸を熱くさせられた。X(旧Twitter)でも、「真実を追求していく鳴木さんを応援したくなった」「鳴木の淡々とした口調と秘めた思いが交錯する感じよかった」「色んなキーマンがいて全部が繋がっていきそう」「父親の仇をとる目的と共に病院をクリーンにする鳴木、全てが繋がっていたストーリーがとても面白かった」「一つ一つの言葉に意志を感じられて最高」とコメントが寄せられた。

◆構成・文＝入江奈々