春日俊彰「さよならは言わないよ」シーズン1終了のお知らせに粘りまくる＜オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ＞

2025.07.06 12:00

毎週土曜夜10時から放送の「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(ＢＳテレ東)通称じばせん。超節約を貫くオードリー・春日俊彰がタイトルの通り、知らない街を散策し、自腹で最高の一杯を楽しむリアルドキュメンタリー番組だ。7月5日の放送では横浜市相鉄本線「鶴ケ峰駅」周辺を散策。ドストライクな店に出会い、大満足な1日…になるはずが「シーズン1終了のお知らせ」が飛び出す。それでも持ち前の自己肯定感を爆発させ、春日らしい粘りで「シーズン2」へ期待を残した。

1軒目から幸福時間があるお店を発見し幸先の良いスタートに

鶴ケ峰駅よりカメラに向かってくる春日。久しぶりに「はい、お待たせしました〜。じばせんのお時間でございますけど」という挨拶とともにロケが開始となる。鶴ケ峰を「知らなすぎる」春日は、自分でもよくたどり着いたと思うと小ボケを1つ。まずは足で情報を得るべく、散策をスタートした。

歩いていると、道路を挟んで反対側に立ち飲み屋さんを発見。しかし道路向こうの逆サイドへはわざわざ行かないスタイルだという春日は、そのまま歩みを進める。ところが、少しすると道路の反対側にある「韓国屋台ペゴッパヨ」という店名が目に飛び込む。平井駅編で入った「ぺごぱ」の姉妹店かと思われる名前に、あっさり前言を翻して道路を渡る春日。開店前だが顔出し確認できるということで覗かせてもらうと、幸福時間があるため2杯いけることが判明した。一軒目からいい店を見つけたが、ここ一旦保留して散策を継続。

せっかく逆サイドに来たので、最初に見つけた立ち飲み屋さん「串ばんちょう」まで戻って確認することに。税込価格のメニューを見て「安だねぇ」と春日。中は縦長のカウンターとなっており、串以外のメニューもある。とりあえず保留にして、店探しを再開。

鶴ケ峰がどのような街なのかわからないため、春日は道ゆく人に声をかけることに。「一緒にいっぱい飲みませんか？」と魅力的なお誘いをもらった春日だったが、番組的にNGなため「おごってもらいたいんですけどね、ダメなんですよ…」としっかりと断る。そんな気のいい通行人と会話していると、「なんですかね、あるんですよあそこに。落武者のアレとかね」となんとも気になるワードが飛び出す。興奮を隠しきれない春日は「落武者のアレ」を求めて10分ほど歩き、これはと思える案内を発見。史跡「駕籠塚」探しが始まった。

塚探しの途中で見つけたケーキ屋さんに入り、色々聞いてみると「落武者のアレ」はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)にも登場した畠山重忠という平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した人物に縁があるものだという。ケーキ屋さんで「ゆかりの地マップ」を手に入れた春日は、「駕籠塚」が重忠の妻「菊の前」が埋葬されている場所であること、そして重忠本人が埋葬された「首塚」が別にあることを知る。あらためて畠山重忠の来歴について確認しつつ、今度は首塚を目指す。

探索すること20分、ようやく首塚が見つかる。畠山重忠公にしっかりとあいさつした春日は、「もう大丈夫」と謎の発言をかます。「店が見つかるようにちょっとお願いしてきたから」と付け加えたのだが、これにはスタッフから偉人に頼むことではないのではとツッコミが。「お邪魔してますって話もしたし」と首塚巡りの時間を正当化する春日は、すぐ近くの首洗い井戸の看板からロケ日と畠山重忠公の命日が同日の6月22日であるという偶然に驚がく。何度も日付を確認し、スタッフと思わず笑いあうのだった。

じばせん店探し再開も「安」なお店続出

ようやく再開した店探し。「やきとりのんだくれ亭」という店を見つけると、「シブチだねぇあの看板！」と大喜びで歩み寄る。花札の五光をオマージュした看板に「渋くて知的じゃない？」と言いながら、恒例の「私ですけどね」と入店する春日。チーズグラタンなど2品がお通しで出てくるだけでなく、串も200円と「安」なお店であることがわかった。

さらにお店散策を進めると、「お勝手屋　KINTOKI」という店を発見した春日。スタイリッシュな店のたたずまいに「せんべろじゃないね」と感じつつも、顔出し確認は欠かさない。黒板に書かれているメニューを確認し、常連さんにおすすめを教えてもらう。シミュレーションしてみると、なんとか1000円でいけるようだ。とりあえず保留にし、再び鶴ケ峰駅前へ。

その後も寿司を扱う店なども見つけつつ、そろそろじばせん店選びをしようとする春日。そこで幸福時間がある「韓国屋台ペゴッパヨ」を思い出したものの、幸福時間は19時までで終了していた。店の前で膝をつき、「言い訳できないね」と春日。気を取り直して、じばせん店選びを再開する。

今回の春日が選んだ店は、外観だけでせんべろじゃないと言っていた「お勝手屋　KINTOKI」。おすすめメニューを教えてくれたお客さんは帰っていたものの、「はい、ただいまぁ」と言う春日に「お帰りなさい」と店内のお客さんたちから温かい声が返ってくる。さっそくレモンサワーとおすすめされた「豚巻き新しょうが」を注文した。

レモンサワーを高々と掲げてひと口飲み、「くぅ〜」と噛みしめる春日。すっきりとした甘ったるくない味わいのレモンサワーで、春日好みドンピシャのようだ。今日のお通しだという「牛すじ豆腐」は、食べる前から絶対美味いと確信がこみ上げる見た目。注文した豚巻き新しょうがも到着して、準備万端だ。

一番人気の豚巻き新しょうがを口にすると、自然と笑みが込み上げてくる。「想像以上」「旨すぎる！これ他で食べたことない」と絶賛し、完璧なバランスをほめたたえた。とにかく春日の好みドストライクのようで、「これこれ、こいうのをね…待ってたんですよ」と興奮収まらず。レモンサワーも最後のひと口までしっかり飲み干し、「大満足」で会計へ。お通し350円、レモンサワー450円、豚巻き新しょうが250円でジャスト1000円と、気持ち良いまでの“せんべろ”で収まった。

店から出ていつものエンディングに進めようとした春日に、スタッフから待ったがかかる。なんでも「一応、じばせん…今日でちょっとシーズン1は終了というか」とのことで、春日は「え、これシーズン制敷いてたの？」と寝耳に水のようす。「こっから未来永劫、何十年に渡って毎週お届けするんじゃないの？」と驚きを隠せない。

“次”は明言せず…というスタッフの言葉に、「だって、BSテレビ東京開局25周年記念番組だよ？」と粘る春日。「だからまあ、さよならは言わないよ」「次のシーズンでお会いしましょう」と、春日らしい言葉で番組のシーズン1を締め括った。