

風間俊介“鶴屋”が横浜流星“蔦重”に見せた笑顔に視聴者「これが見たかった」<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第25回「灰の雨降る日本橋」が6月29日に放送された。本屋として蔦重(横浜)の前に大きく立ちはだかっていた鶴屋(風間俊介)。蔦重の日本橋進出で2人の関係が変化した。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く痛快エンターテインメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。
ていと同じく、蔦重の見方が変わる鶴屋
売りに出された日本橋の本屋・丸屋を買おうとした蔦重だが、吉原者は市中に家屋敷を買えない決まりをどうするか吉原の親父たちと策を練った第24回。蔦重は、丸屋の女将・てい(橋本愛)に夫婦になって一緒に店を切り盛りするという驚きの提案をしたが、すげなく断られた。
第25回では、田沼意知(宮沢氷魚)の協力で丸屋を手に入れることができた蔦重は、ていと結婚する展開に。
ていが蔦重を見直すきっかけになったのが、浅間山の大噴火で江戸の町に灰が降ったこと。店の建物を守るため、古着を屋根や雨どいにかけた蔦重。丸屋のある通油町の人々にも呼び掛けた。その蔦重の振る舞いが、丸屋の向かいに店を構え、蔦重を毛嫌いしてきた地本問屋・鶴屋の態度も変えることに。
蔦重の行動に思わず笑みがこぼれる鶴屋
奉行所からお達しがあった、降り積もった灰の処理。蔦重は、「面白くねえ仕事こそ、面白くしないと」と通油町を2組に分けて競争しようと提案する。そして勝った組にはポケットマネーで10両出すと言うと、対抗するように鶴屋が25両を出すとした。
鶴屋は「まったく吉原者っていうのは…」とあきれてもいたのだが、そこは江戸っ子。町の人々と同様に負けず嫌いで、自身も灰を入れた桶を抱えて走り、最後は蔦重との接戦に。そこで蔦重が決着をつけるべく、勢いよく桶を持って川へと飛び込んだ。
ところが蔦重はおぼれてしまい、町の男たちが飛び込んで救い出した。「誰か助けてくれると思ったんすけどね」と苦笑いする蔦重に、鶴屋と並ぶ地本問屋の村田屋(松田洋治)が「べらぼうか!」と言葉を投げかけると、思わず鶴屋が「ハハハ」と笑った。
「今、笑いましたね!」という蔦重の指摘に、鶴屋は「私はいつだって、にこやかです」とニッコリするのだった。
この鶴屋の笑顔に視聴者から驚きの声が続々と上がった。これまで江戸に暮らす者の多くがそうであったように吉原者を差別し、蔦重のことを決して認めなかった鶴屋は、笑顔を見せても「目の奥が笑ってない」とSNSで指摘されてきた。だが、今回の笑顔はそんな“影”があることを感じさせないものだった。
蔦重と鶴屋の和解に大反響
驚きはここだけでは終わらなかった。
終盤、蔦重とていが吉原で祝言を挙げているところに、紋付袴姿で鶴屋がやって来た。吉原の親父たちが何事かと緊張感を保ちながらも見守る中、祝いの言葉を述べる鶴屋。そして通油町からのお祝いの品として、蔦重の店・耕書堂の真新しいのれんを渡した。
灰の始末が早くできたことに対し、「蔦屋さんの持つ、全てを遊びに変えようという、吉原の気風のおかげにございます」と感謝する鶴屋。その上で、「江戸一の利者、いや、江戸一のお祭り男は、きっとこの町をいっそう盛り上げてくれよう。そのようなところに町の総意は落ち着き、日本橋通油町は、蔦屋さんを快くお迎え申し上げる所存にございます」と伝えた。
その言葉を、感慨深く聞き入った蔦重と吉原の親父たちの目には涙も光っていた。そして、吉原の親父たちは、これまでの無礼をわびて頭を下げた
それを受けて鶴屋も「灰降って地固まる。これからはよりよい縁を築ければと存じます」と言って頭を下げた。
さらに「頂いたのれん、決して汚さねえようにします」という蔦重の決意には、「本当に、頼みますよ」と答えた鶴屋。その表情は、今までになく穏やかで、優しい笑みが浮かんでいた。
本屋としての確かな力があることは分かっていても、憎々しい存在だった鶴屋。蔦重、さらには吉原との和解という熱い展開に胸がジンとした。視聴者からは「鶴屋さんのこういう笑顔が見たかった」「鶴屋との雪解けに泣いた」「胸熱」といった声が続々と。鶴屋の“笑顔”の変化を表現した風間俊介も見事だった。
天明三年の秋、日本橋での蔦屋耕書堂の開店日。物語前半の灰色だった日本橋の空が青く澄み渡り、同じような色の耕書堂ののれんが鮮やかさをいっそう極めていた。
ただ喜んでばかりはいられず、天明三年といえば、大飢饉(ききん)で知られる。新たな難局に蔦重がどう立ち向かうのか、そして、ていの笑顔がいつ見られるのかも注目だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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