イ・ジェフン“ジュノ”らに辞表提出の危機…キム・デミョンの癒やしキャラが存在感ジェフンも絶賛「デミョンさんそのもの」＜交渉の技術＞

2025.06.27 19:00

イ・ジェフンが主演を務める韓国ドラマ「交渉の技術」で人間味あるキャラクターを見せ、ドラマのスパイス的存在になっているのが、キム・デミョン演じる弁護士オ・スニョンだ。Leminoで配信中の第15、16話では、イ・ジュノ(ジェフン)らM＆Aチームが窮地に陥る中、オ弁護士だけは“らしさ”全開でひょうひょうとした雰囲気を貫き、視聴者に癒やしを提供している。(以下、ネタバレがあります)

“ソン会長の娘”にリゾート売却を提案することに

「交渉の技術」は、大企業を舞台に“伝説の交渉人”ジュノと彼が率いるM＆Aチームによる究極の頭脳戦を描く経済ドラマ。2025年3～4月に韓国JTBCで放送され、回を重ねるごとに視聴率をじわじわと上げた話題作だ。

経営危機に陥った大手企業サンイングループ再建のため、11兆ウォンという莫大な資金の調達を託されたジュノ。着々とミッションを遂行するジュノらチームの面々だが、突如、寝耳に水の出来事に襲われる。ソン会長が個人株を担保に借りた融資500億ウォン、利子も含めると総額550億ウォンの返済期限が1カ月後に迫っているというのだ。

ソン会長は、娘のソン・ジオ(クォン・ユリ)にリゾートホテルを買い与えるため500億ウォンを借りたのだった。だが今のサンインに550億ウォンを即金で用意する体力はない。かといって外部のファンドに頼んで借り換えすれば、サンインが資金繰りに困っていることが世間に知られ、サンインの株価は暴落する。サンインのためを思うなら、リゾートを売って返済するほかない。第15、16話ではジュノたちが済州島にあるリゾート「タド」に赴き、タドを絶対売らないと言い放つジオと対峙(たいじ)した。

食欲旺盛でユーモラス、癒やしキャラ“オ弁護士”

リゾートを手放したくないジオとの交渉は難航。ジオを溺愛するソン会長の怒りも買い、ジュノはとうとう辞表提出にまで追い込まれる。このままジュノはサンインを去ることになるのか――。

ジュノが最大のピンチに見舞われる第15、16話で存在感を見せたのが、M&Aチームの一員で法務関係を一手に引き受けるオ・スニョン弁護士。演じているのは、ドラマシリーズ「賢い医師生活」(2020年ほか)の産婦人科医ヤン・ソッキョン役でも知られるキム・デミョンだ。

ジュノが「我々はタドの売却を念頭に置いています」と言えば、ジオは「私はタドリゾートを売りませんから」と応じる。2人が真っ向から対立しチームにも緊張が走る中、オ弁護士がぽつりと発した「この緊張感は何だ？笑顔が怖い…」の一言がどこかユーモラスで笑いを誘う。

チームの面々が不安でいっぱいの中、ただ一人「きのうの夕食もランチのコースも少な過ぎて腹ペコだった」といつも通りの食欲を見せる姿も…。それでいて、交渉の下準備は抜かりなく行う優秀さも兼ね備えている。

ジェフンも絶賛「こういう人と演技していたい」

Leminoの公式YouTubeチャンネルで公開されたインタビュー映像で、デミョンは「オ・スニョンという人物は母親のようであり、一歩下がってチームを見ています。そして時にはチームを引っ張る姿が人間味にあふれていて憧れるほどです。皆さんにまるで贈り物のように紹介したい人物です」と自身の役柄を説明。その言葉通り、ギリギリの交渉が続く中でも慌てず、余裕ある態度を貫く姿がオ弁護士の魅力だ。

ジュノ役のジェフンも「オ・スニョン弁護士はデミョンさんそのものでした。撮影中もですが、終わった後にも感じました」「僕の目にはオ弁護士＝キム・デミョン、そう見えましたね。こういう人とずっと演技していたいと思って、物語が短く感じられました」と最大級の賛辞を送り、デミョンと彼が演じるキャラクター・オ弁護士に信頼を置いている様子。

視聴者からも「緊張感あるストーリーの中で、いつもニコニコ癒やしのキム・デミョンがいい味出してる」「安定のキム・デミョンさんがチームにいてくれるの本当心強い」の声が上がっている。

「交渉の技術」(全24話)は、毎週土日に2話ずつLeminoで独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部