退職代行モームリに「楽な仕事で羨ましい」投稿した建設会社が炎上 「会社の代表による投稿」と判明

近年、にわかに注目を集めているのが退職代行サービス。

そんな退職代行を代表する『モームリ』に対し、とある企業が発信した投稿内容が、激しく炎上している。

炎上した投稿、その内容は...

注目を集めているのは、モームリを運営する「株式会社アルバトロス」の代表取締役・谷本慎二氏が24日に投稿したポスト。

「うちの悪口は全然良いんですが、多分自社の格を下げるだけなのでやめた方がいいかと...」と、意味深な1文が綴られた投稿には、「モームリ」Xアカウントに対する「IWGP株式会社」からのリプライを収めたスクリーンショットが添えられている。

そのリプライの内容は「退職代行は電話だけで楽な仕事でいいですね」「その会社に行かなくていいし羨ましいです笑」「僕達は体を使って汗水たらしながら働いています。座って電話だけしてもらったお金で食べるハンバーグ何味ですか？」というものであった。

「会社のアカウントで...」と炎上

https://twitter.com/tanimon0201/status/1937361656700633430

当該のポストは投稿されるや否や、瞬く間にRP数を伸ばして大きな話題に。

Xユーザーからは「会社のアカウントで書く内容ではない」「個人アカウントと間違えて、会社のアカウントでリプした？」「退職代行を使われて、面白くなかったのかな」「たまにいる『オフィス勤務は汗水流さない楽な仕事！』と訴える人って、何でその楽な仕事に就かなかったんだろう」など、疑問の声が続出する事態に。

また、IWGP株式会社のアカウントによる過去のポスト内容も大いに物議を醸し、さらなる炎上に繋がってしまった。谷本氏のポスト投稿の翌日の25日現在、当該のアカウントは削除されている。

25日、Sirabee編集部では話題のポストの真意について、IWGP株式会社の代表・渡邉泰人氏に取材を実施した。

Xの運用担当＝会社の代表と判明

取材の結果、谷本氏のポストにて公開されたリプライは、渡邉氏本人が投稿したものであると判明。投稿の経緯について、渡邉氏は「他意や悪意はありません」と説明している。

同社では建設現場における重量物の搬出入・移動等を請け負っており、退職代行と自社の業務と比較した際に「退職代行は電話だけで楽な仕事で良い」「その会社に行かなくて良い点が羨ましい」と感じ、当該のポストを投稿したという。

決して、モームリをはじめとする「退職代行」を非難する意図は無かったそうだ。

また、現在は削除済みの「IWGP株式会社」Xアカウントは、元々は渡邉氏が個人で使用していたアカウントを、後に企業アカウントとして転用したという。

「誤解されることが多い」と語る

今回、当該のリプライが大いに物議を醸す結果となったことに対し、渡邉氏は「私は『ダメなことはダメ』と言う性格なので、誤解されることも多いです」「今回の件についても、もう少し軽い文体で書くべきだったかもしれません」と振り返っていた。

なお、IWGP株式会社の社員が「退職代行」のサービスを使用して退職したケースは、一度も起こっていないという。

アカウントを削除した経緯については、多数の迷惑電話やメール、リプライが寄せられていることを受けての対応と説明している。

執筆者プロフィール

秋山はじめ：1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X（旧・ツイッター）を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉（浦和）や、蒲田などのローカルネタにも精通。