FODオリジナルドラマ「被写界深度」完成披露イベントに宇佐卓真と平野宏周が登壇

「怒りながらキスって、やったことがなかった」宇佐卓真と平野宏周がキスシーンの撮影秘話で盛り上がる<被写界深度>

2025.06.20 18:10
FODオリジナルドラマ「被写界深度」完成披露イベントに宇佐卓真と平野宏周が登壇

FODオリジナルドラマ「被写界深度」(FODにて6月20日(金)20時より配信開始)の完成披露イベントが6月19日に開催。W主演を務めた宇佐卓真と平野宏周が登壇し、作品のみどころやアドリブなどの撮影秘話、またキスシーンのこだわりについて仲睦まじく語った。

2人の男子高校生と友情とその先を描くBLドラマ

本ドラマは、原作者である苑生の初のWEB連載作品で、年間920万PVを記録し、2017年に大洋図書よりコミックス化された話題作の実写ドラマ化。大好きだった音楽を自ら捨てて心を閉ざした高校生の早川秀一郎と、大好きなカメラに一途に向き合うマイペースな同級生・紺野遼平。正反対な2人が出会い、反発しながらも友情から別のものへと変化していくようすを描いている。明るく人気者だが、どこか虚しさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を宇佐が、クールで無愛想だが、純粋な心を持つ紺野遼平役を平野が演じている。

イベントでは配信に先駆けて第1話が上映され、その後にトークコーナーが開始。盛大な拍手のなか宇佐と平野が現れ、紹介VTRが流れると音楽に合わせて2人は同じ方向に右へ左へと体を揺らし、ほっこりとした空気が流れる。2人から観客への挨拶の後、キャラクターについて本来の自分との共通点を聞かれると、宇佐は「(早川は)色んな人に嫌われないようにと思う瞬間がすごいんですけど、僕も昔笑えなくなった瞬間がありまして。そのとき自分の本当の感情と外に出す感情がチグハグな状態で生きていたので、そういう所は重なる部分があったと思います」と告白し、平野が「(そうは)見えない」と驚く。自分自身について平野は「自分が言いたいことを言ったり、ちょっとわがままな部分は同じなのかなって思うんですけど、寝つきが僕はあんまり良くないんですよ。紺ちゃんはすぐに寝ちゃうんですけど」と話すと、実は撮影現場で平野が本当に寝ちゃった場面もあったと暴露される。平野は「え、バレてないと思ってたんですけど、屋上がすっごい気持ち良くて」と照れ笑いを浮かべた。

その後、平野が話していると宇佐が笑いを隠しきれずにおり、司会の生田竜聖から突っ込まれると「いや僕、平野君が喋るたびに笑っちゃうんですよ。(平野に)結構面白い人だよ」と言うと、平野は「取材で宇佐君が話してたんですけど、現場が終わって初めて面白い人だと分かったって言われて、現場で僕つまんなかったんだって思って」と笑い、宇佐が「違う違う違う!」と慌ててわちゃわちゃとトークを繰り広げる場面も。

川崎僚監督が語る宇佐卓真と平野宏周の魅力

続いて、川崎僚監督からのコメントとして「宇佐さんはどう視聴者に届けるのか、客観性を意識した演技が得意で、平野さんは直感型のように感じました。それぞれに良さがあり、互いの演技に影響を受けていました。特に宇佐さんはこの作品を通じて演技が変わったように思います。お2人ともストイックな俳優さんで、伝説のドラマにしようと意気込んで本気でぶつかってくれて、その真剣さに助けられました」と読み上げられた。2人は恥ずかしいけど嬉しいと口々に言い、演技の変化について聞かれた宇佐は「感情をむき出しにするシーンがあって。川崎監督とは以前もご一緒していたので、俳優としての成長を見届けくれて嬉しいです」と語り、平野は「川崎監督の現場は初めてでしたが、監督を始め全スタッフさんから、良いものを作ろうという意気込みや熱量が伝わってきて僕らもやりやすかったですし、みんなで寄り添っている感じがしました」と振り返った。

また、作品のみどころについて宇佐は「何かに挑戦しようとしたけど挫折したり諦めてしまった人って多いと思うんですが、諦めたことに向き合ったり、新しいことを始めてみようと思ってもらえる作品になっていると思います。僕らの心の距離感が近づいたり離れたりするところでは心を動かされると思うのでぜひ最後まで見て欲しいです」とアピール。平野はまず「見どころは僕らの顔じゃないですか? 宇佐くんの早川、超綺麗だった。紺ちゃんと居ないシーンを初めて見た時は、知らない顔を見てる気がしてちょっと嫉妬した」と言って観客たちをキュンとさせ、「早川が抱えてる感情は、誰もが経験したことがあるような感情で、嫉妬や尊敬は好きと近い部分だし、人を嫌いになるのもその人に感情の矢印が向いてないとならないことで、そういうぐちゃぐちゃした部分を演じているのでそこに注目して欲しいです」と語った。

宇佐卓真と平野宏周が選ぶ推しシーンは

次にそれぞれの“推しシーン”を紹介するコーナーで、宇佐は早川と紺野が仲直りするシーンをチョイス。映像が写し出されると、初めて大画面で自分たちの映像を見て、テンションが上って感動したと言い合う2人。映像を改めて見て、宇佐が「なんか、このシーンすごくて。僕たちって家で台本見て、ある程度プランを用意して撮影現場に臨むことが多いんですけど、このシーンは、もちろん用意もしてたんですけど、その場で生まれる感情のやり取りの方がとても多くて。この時の紺ちゃんの表情とか、今でも鮮明に覚えてて、すごく好きなシーンなんです。また紺ちゃんのセリフの深みがすごいんですよね」と熱く吐露。平野が「紺ちゃんは、どうやって育ったんですかね、本当に。僕がこうやって見ても本当に素敵な人だなって思います」と応えた。

平野の“推しシーン”は本ドラマを象徴する屋上シーン全部とのことで、スタッフからの抜粋によって始業のチャイムが鳴って紺野が先に行こうとし、早川が手を差し出して紺野に引っ張ってもらって屋上を去るシーンが写し出された。感極まった平野は「めっちゃいい!めっちゃいいですね! これめちゃめちゃアドリブですからね」と発表。アドリブ部分を「紺ちゃんが立った後、全部アドリブ」と宇佐が説明すると「そうだよね! (宇佐が)『無理無理無理』って仕掛けてきて」と平野。「仕掛けちゃいましたね。いや、あの時の俳優・宇佐卓真としての心情は、カメラ回ってると思ってなかったの、最初。テストだと思って早川としてやってたら使われてた」と宇佐が白状すると会場とともに平野が驚き、宇佐も映像を見て使用されていたことにびっくりしたのだとか。彼らはすでに読み合わせの時にたびたびアドリブを入れていたことを明かし、宇佐は「いや、(平野を)信用してたんで。こっちからお芝居を投げても受け取ってくれるだろうなって」と驚くべき撮影秘話を語った。

また、このシーンを抜粋したスタッフの「それぞれが早川、紺野としてちゃんとそこに存在しているように感じられました。原作もリスペクトしつつ、ご自身の役をしっかり演技に落とし込んでくださったのだな、と改めてお二人に演じていただけて良かったと思えたシーンです」というコメントも披露された。

「されることが多くて、多分上手くなってる」キスシーンの撮影秘話を語る

さらに、監督は屋上から見える空と海の青さにこだわって色味の調整を行ったそうで、もうひとつのこだわりとしてキスシーンも取り上げられた。上映されることになると会場から「ヒ―!」と言葉にならない悲鳴が。平野が「え! 大丈夫?」と心配そうに語りかけたが、肝心のキスシーンは寸止めで終わり、会場からはどよめきが起こる。宇佐は「この後がね」と意味深に言い、平野も「早く見て欲しいよね」と煽った。

宇佐はキスシーンのこだわりについて「怒りながらキスすることって今まで演技でやったことがなかったですし、難しかったです。僕の心情を表すために、監督が画角や角度などカメラの位置を調整していました」と話し、キスされる側について平野は「されることが多くて、多分上手くなってると思います」と笑った。

二人からのメッセージ

「作品を皆さんが応援して伝説にしてくれれば嬉しい」

このあと、番組オリジナルグッズ第1弾の発売が発表され、宇佐と平野が実物を紹介。劇中に登場するいちごとみるくのパックジュースを模したポーチがかわいいと2人揃って絶賛し、アクリルスタンドの楽しみ方を説明する場面も。台座がパズルのようにはめられることをやって見せたり、ストーリー上での早川と紺野の心の距離に合わせて、アクリルスタンドを離したりくっつけたりすることをおすすめして見せた。

最後にメッセージを促された宇佐は「僕たちの熱い熱がこもっていて、すごい伝説を残そうって言って作り始めた作品です。皆さんも見ていく中でこのシーンがいいなとかあったらSNSで感想の投稿して頂ければ僕たちの力にもなりますので、ぜひよろしくお願いいたします」と呼びかけた。平野は「宇佐君が言ったように、この作品は演者とスタッフの皆さん全てですごい熱量で作品作りをしたので、それを感じつつぜひ応援してほしいなって思います。僕はどこかで早川君が自分のことを好きになってほしいという思いを持って演じていたので、これを観終わった皆さんが自分自身のことを少しでも好きになってくれれば、僕が紺ちゃんを演じた意味があるのかなって思います。伝説を作りたいって始まったこの作品を皆さんが応援して伝説にしてくれればとても嬉しいです」と締めくくった。

そしてラストにまた音楽が流れると、一緒に右へ左へと体を揺らす2人。始終、波長が合って仲の良い宇佐と平野に癒やされたイベントだった。

◆取材・文=牧島史佳

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