

川栄李奈、アイドルから俳優の道へ…役者としての才能や評価され続ける理由に迫る

川栄李奈主演のドラマ「ダメマネ! −ダメなタレント、マネジメントします−」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)が6月22日(日)に最終回を迎える。本作で川栄は、ワケアリでクセツヨ芸能人たちの巣窟となっている芸能プロダクションで、“崖っぷちタレント”たちのために奔走する新人マネージャーを演じている。そんな彼女はAKB48のメンバーとして活躍後、女優に転身し、ドラマや映画のヒロインに次々と抜擢され、女優としての地位を確立した。本記事では、2025年でデビュー15周年を迎える川栄の経歴や出演作品を振り返りながら、彼女の魅力に迫っていく。
国民的アイドルから俳優業への転身
2010年にアイドルグループ・AKB48の第11期研究生オーディションに合格し、芸能界デビューを果たした川栄。グループに在籍していた時は“おバカキャラ”としてバラエティ番組などでも活躍し人気を集めた。その後、ドラマ「ごめんね青春!」(TBS系、2014年放送)に出演したことをきっかけに、彼女の人生は大きく変わっていく。
同ドラマは、犬猿の仲だった男子校と女子校が合併をし共学クラスとなった生徒と、それを見守る大人たちの青春ストーリー。川栄は早稲田大学が合格圏内の秀才である一方、なにか問題があると容赦ない怒号を浴びせるという“キレキャラ”の神保愛を熱演。特に重岡大毅演じるクラスメイト・海老沢にブチ切れる演技はネットでも大きな話題を呼び、実力派俳優としての片鱗を見せた。
そして川栄は、当時のインタビューにて「共演した同世代の方たちのお芝居にかける情熱を目の当たりにし、衝撃を受けました。悔しかったのかもしれません。もちろんAKBとお芝居と両方を頑張るというやり方もあるんですけど、私はお芝居のほうに行きたいって強く思った。だから、AKBをやめる決意をしました」とコメント。同ドラマへの出演をきっかけに、女優の道へと進む意思を覗かせていた。
こうして2015年にAKB48を卒業し、本格的に俳優業に専念することとなった川栄。その後も、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK、2016年放送)、ドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系、2017年放送)、ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系、2019年放送)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK、2021年放送)など話題作への出演が相次ぎ、人気女優の一人として活躍している。
ドラマに欠かせない名バイプレイヤーとして活躍
女優転身後、“若手実力派バイプレイヤー”としてさまざまな作品で存在感を発揮してきた川栄。その中でも特に彼女の実力が世に知れ渡った2作品を紹介しよう。
4人の若者が仲間のために復讐を企てたことで大事件に発展し、爆破事件の容疑者として逃亡生活を余儀なくされる“青春逃亡サスペンス”「僕たちがやりました」。本作で川栄は、逃亡生活をするトビオ(窪田正孝)や伊佐美(間宮祥太朗)に隠れ家として自宅を提供する女子高生・新里今宵を演じた。
ネットで“エロかわ”と称されるほど刺激的なシーンが多かった川栄。登場時は、“ほんわか女子”のイメージが強かったものの、やがて伊佐美の子を身ごもったことで、一気に母親の顔へと変わる。そのギャップが魅力的で、窪田や間宮など実力派俳優の中に混ざっても遜色のない存在感を放ち、作品にしっかりと華を添えていた。
そして、菅田将暉演じる教師が生徒を人質にして学校に立てこもるドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」では、永野芽郁や今田美桜、上白石萌歌など、当時“次世代のスター”として名を連ねていた若手俳優たちに交ざって出演。川栄は、生徒の一人・宇佐美香帆役を務めた。普段はノリが良くクラスのムードメーカー的存在の彼女が、涙を溢れさせながら自分の秘密を告白するシーンは胸が打たれるもので、迫真の演技を披露している。
両作品でしっかりと爪痕を残し、ナチュラルな演技で視聴者を虜にした川栄。朝ドラのヒロインや地上波ドラマの主演にまで抜擢されるようになったのは、彼女の持つ“女優としての才能”も大きいのではないだろうか。
女優・川栄の影ならぬ努力と謙虚な姿勢
その後もさまざまな作品への出演が続いた川栄は、ドラマ「となりのナースエイド」(日本テレビ系、2024年放送)で民放GP帯の連続ドラマ初主演を務めた。川栄が演じたのは、ナースエイドという立場で病院内のさまざまなトラブルに立ち向かっていく桜庭澪。ナースエイドとは、医師や看護師のような医療行為はせずとも、患者たちに寄り添い人知れず医療現場を支えている存在だ。
時にはコミカルに、時にはシリアスに登場人物の心の動きを丁寧に描いたストーリー展開で、当時同ドラマは視聴率7%前後を推移し、民放ドラマで3位という高視聴を記録。澪は明るく前向きな性格である一方、医師だった過去とトラウマを抱えるという複雑な役どころだったが、川栄は持ち前の演技力で二面性を自然に魅せた。
感情を爆発させるようなシーンよりも、一瞬の表情の変化やセリフ回しで表現力が光っていた川栄。また、イケメン天才外科医・竜崎大河(高杉真宙)との軽快なやり取りも見どころで、バラエティで培った川栄の強みが存分に発揮されている。
アイドルから俳優業への転身で連続ドラマ主演まで上り詰めた川栄だが、その裏には彼女の並々ならぬ努力や、“謙虚な姿勢”が隠されている。川栄は「となりのナースエイド」の撮影が始まる前の段階で、3話までの台本を覚えてきたそう。また、彼女は“謙虚で低姿勢”をモットーに掲げており、以前メディアのインタビューにて「名バイプレイヤーとして活躍している光石研さんとお会いしたときに、THE低姿勢でスタッフにとても愛されていました。すごく感銘を受けたので、つねに低姿勢を心がけています」と語っていた。“評価”というよりも“周りから愛される”ことを重視しているようだ。
実際に、川栄のマネージャーもあるインタビューで「どんなにお芝居が評価されても絶対調子に乗らない。いつも危機感を持って、“調子に乗ったら私なんかすぐ消える”と言っています」「現場に入ると全てのスタッフさんに一通り挨拶して、帰る時も、来た時と同じように全員に挨拶して帰る」などと明かしている。優れた演技力はもちろんのこと、このように謙虚に努力を重ねる姿が評価され、自身の成長にも繋がっているのかもしれない。
2月で30歳を迎えた川栄。2児の母でありながら、デビュー15周年を記念して初の写真集発売を決定するなど、今なお多方面で芸能活動に励んでいる。そんな彼女の今後の活躍にも期待したい。
なお動画配信サービス・Huluでは、川栄が出演する「ダメマネ! −ダメなタレント、マネジメントします−」「ごめんね青春!」「3年A組―今から皆さんは、人質です―」「僕たちがやりました」「となりのナースエイド」などの作品を見放題配信中。
◆文=林ゆう
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