

“最凶の悪役”から“演技の神”へ…ナムグン・ミンが絶大な支持を受ける理由 最新純愛ドラマは「演技というより本物の愛」<私たちの映画>

主演ドラマ「ストーブリーグ」(2019-2020年)や「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」(2023年)で知られる俳優ナムグン・ミンが、「ヴィンチェンツォ」(2021年)のチョン・ヨビンと共演するドラマ「私たちの映画」が、6月13日から配信中。コメディー、アクション、シリアスとあらゆるジャンルで活躍し“演技の神”とも称されるミンが今回挑むのは、「刺激的でもなく、トリックもなく、ドーパミンが出るシーンもない」恋愛ストーリーだという。それでも本作のミンに期待せずにいられない理由を、彼のキャリアからひもといていく。
2年連続の演技大賞受賞で“信じて見る俳優”の代名詞に
1978年3月12日生まれ、47歳のミン。韓国では、“この俳優が出ている作品なら間違いない”と視聴者の信頼を得ている俳優を“信じて見る(ミッコボヌン)俳優”と呼ぶが、ミンはその代名詞的存在だ。
映画「バンジージャンプする」(2001年)で本格的に俳優活動を開始したミン。主人公を苦しめる財閥御曹司を演じ“歴代最凶の悪役”とまで言われた「リメンバー~記憶の彼方へ~」(2015年)や、TWICEの“TTダンス”も披露するお調子者の天才経理課長役が話題を呼んだ「キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~」(2017年)、愛を信じない恋愛コラムニストというひねくれたキャラが好評だったラブコメ「恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~」(2018年)など、悪役からコメディーまで幅広い役柄で実力を見せてきた。
特に2019年以降の活躍は目を見張るものがある。野球経験ゼロのゼネラルマネジャーが最下位球団を立て直す「ストーブリーグ」では、冷静沈着で大胆不敵、「チャンスは9回裏から」と逆境を跳ね返していく孤高の主人公ペク・スンスを熱演。初回で5.5%ほどだった視聴率はスンスの胸のすく活躍ぶりとともにぐんぐん上昇し、最終話では19.1%を記録。まさにストーリーにも重なる快進撃で社会現象を巻き起こした。
翌2021年には、本格スパイアクション「黒い太陽~コードネーム:アムネシア~」に主演。MBC開局60周年作品として総製作費150億ウォン(約15億円※2025年6月現在のレート)が投じられた大作で、ミンは10kg以上の増量と肉体改造を経て復讐(ふくしゅう)に燃える孤高のスパイ、ハン・ジヒョクを演じた。鍛え上げられた肉体美と壮絶アクションが視聴者をくぎ付けにし、ミンは「ストーブリーグ」で「2020 SBS演技大賞」大賞、「黒い太陽―」で「2021 MBC演技大賞」大賞と、各局の最高賞を2年連続で獲得。“信じて見る俳優”の座を確固たるものとした。
本格ロマンス「恋人」が空前の大ブームに
そんな彼が新たな魅力を披露したのが、2023年の時代劇ドラマ「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」。朝鮮第16代王・仁祖の時代、丙子(へいし)の乱を背景に描かれる切ない歴史ロマンスで、ミンは動乱の時代に翻弄(ほんろう)されながらも一人の女性を愛し抜く主人公イ・ジャンヒョンを演じた。
実はこの「恋人」、ミンにとって10年ぶりの時代劇出演だっただけでなく、制作発表で「不思議なことに、恋愛ものと縁がなかった」と語った通り、珍しい本格ロマンス作品でもあった。
見事なロマンス作品への対応力で空前の「恋人」ブームに!
頭はいいが皮肉屋で、戦乱ばかりの世を嘆き、「互いを婚姻で縛りつける愚かな真似は避けるべきだ」と非婚を通す変わり者・ジャンヒョン。そんな彼が、アン・ウンジン演じるヒロイン・ギルチェと恋に落ち、彼女を守るため“ばかげた戦”に自ら身を投じていく。
普段はひょうひょうとしたジャンヒョンが、勝ち目のない戦に出ていく際にふと見せる愛おしそうな表情と「運よく生きて戻ったら、その時はそなたの唇をください」という甘い言葉が視聴者の心を揺さぶり、「2023 MBC演技大賞」でミンの大賞を含む8冠を獲得したほか、「第60回百想芸術大賞」作品賞&男性最優秀演技賞受賞、「2023 グリメ賞」5冠…など数々の受賞式で快挙を成し遂げ、空前の「恋人」ブームに。演技に死角なしのミンがロマンスで特にその持ち味を発揮することが、この作品で証明された。
そんな彼が、最新作「私たちの映画」でファン待望の現代ロマンスを演じる。
巨匠と呼ばれる父親を持ち、自身も監督デビュー作で華々しい成功を収めたイ・ジェハ(ミン)。2作目のプレッシャーに押しつぶされそうになっていた彼は、難病を抱えながら“一度だけでも主役を演じたい”という夢を持った女優イ・ダウムと出会い、新作映画の製作を決意する。本作は、命のタイムリミットが迫るダウムと、迷いながらも彼女に掛けたジェハが人生最後の愛を見つけるストーリーだ。
ヒロイン・ダウム役は、確かな演技力で“千の顔を持つ”とも称されるチョン・ヨビン。不治の病を抱えながらも夢を諦めない新人女優の切なくも強い覚悟を繊細に演じている。
「演技ではなく、実際に愛するように自然だった」
放送開始に先立って行われた会見で、イ・ジュンフム監督が「この作品は、大げさな修飾や美辞麗句がない作品。ただ人物たちの感情に集中した、実に伝統的なロマンス作品」、ミンも「刺激的でもなく、トリックもなく、ドーパミンが増えるシーンもない作品」と強調した通り、穏やかに進んでいく。
見どころは、主人公2人の繊細な感情の機微だ。会見でも、ヨビンとのケミストリーについて聞かれたミンが、まるで本物の恋人のように、隣に座るヨビンに照れくさそうに笑い掛けてから「演技ではなく、ただ実際に愛するように現場で自然にいられた気がします」と付け加える姿が印象的。あらゆるジャンルの作品で絶賛を受け、「恋人―」では過去最大級の反響も得た“演技の神”ミンが「演技ではなく、実際に愛するように自然だった」と語るほどの恋愛模様…。期待するなというほうが難しい。
命の終わりというタイムリミットを前に、2人が紡ぐ愛とはどんなものだろうか。キービジュアルの、目に涙をためた2人の表情からも、切ないストーリーが想像できる。
実力派俳優2人が織りなすラブロマンス「私たちの映画」は6月13日より毎週金・土曜にディズニープラスのスターで独占配信。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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