

“ドカベン”との黄金バッテリーで古豪を復活に導いた牛島和彦…プロ入りの裏にあった知られざる家族愛も明らかに<プロ野球 レジェン堂>

5月13日に放送された「プロ野球 レジェン堂」(毎週火曜夜10:00-10:55、BSフジ)。今回のゲストは浪商高校で甲子園準優勝を果たし、中日・ロッテの抑えとして活躍したレジェンド・牛島和彦が登場する。MCの徳光和夫、遠藤玲子とともに”ドカベン”香川伸行と組んだ黄金バッテリーの秘話やプロ入りの知られざるエピソードを披露する。
中学で完全試合を達成…才能の片鱗が垣間見える少年時代
1961年に奈良県で生まれた後、大阪府大東市で幼少期を過ごした牛島。伯母の家がグローブ職人ということもあり、物心がついた頃から野球に触れていたという。幼い頃からキャッチボールをしていたためか、小学校のソフトボール投げでは56mという驚異的な記録を叩き出していた。小学5年生男子の平均記録が20.74mであるため、幼少期から野球の才能の片鱗をうかがわせていたことになる。
中学に入った後も野球部へ入部したものの、小学生の頃とは違う厳しい上下関係に嫌気が差し一度は退部。1年間も野球部には所属せずに過ごしていたというが、チームにピッチャーが少なかったこともあって同級生から呼び戻される形で野球部員として復帰する。中学3年の大阪大会では1回戦を完封、2回戦で完全試合を達成するなど大活躍。だが3回戦では「ドカベン」の愛称でも親しまれた香川伸行擁する大阪体育大附属中(旧浪商中)と延長13回の死闘を繰り広げたものの、2−4で敗退した。
中学卒業を控えた牛島は、甲子園出場という夢を果たすために奈良の強豪・天理高校を受験。浪商高校からも熱心な勧誘があったというが、当時の浪商は決して強いチームではなかったため断るつもりだったという。天理高校の受験にも合格しほぼ進学先は決まりかけていたが、郡山高校で監督を務めていた親戚から「奈良に来るな」と言われたことがきっかけで天理高校を諦めて浪商高校へ進学した。浪商高校のOBには巨人で活躍していた高田繁もおり、関係者との食事会の席で高田から「浪商に入ってくれ」と言われたことも入学の後押しになったと振り返る。
監督に言い放った「黙って見ておけ」…衝撃の牛島語録
浪商高校には牛島のほかに中学で対戦した香川も入学し、2人はバッテリーを組むことになる。香川のパワーとバッティングセンスは飛び抜けており、グラウンドで打った球が校舎の裏にまで飛んでいったこともあるとか。一方、体格に恵まれた香川とは対照的に痩せ型だった牛島。ユニフォームの下に厚手のインナーとタオルを入れ、下半身を大きく見せることもあったというから驚きだ。
牛島が入学してからの浪商高校野球部は見事な復活を遂げ、3年春のセンバツにも出場を果たす。ここでMCの徳光は、いまだに伝説として残る”牛島語録”を紹介。ときは1979年春のセンバツ決勝、1点リードを許した8回裏に監督から初めて敬遠のサインが出たという。
しかし牛島本人は「逃げるのは嫌だ」と感じ、マウンドに伝令としてやってきたチームメイトに「監督に”投げているのはオレや。黙って見ておけ”と言ってこい」と言い放つ。そしてあろうことか伝令は、一言一句をそのまま監督に伝えたそうだ。
結果…牛島は二塁打を打たれ、箕島高校に7-8で敗れ準優勝に終わった。試合後、謝罪に訪れた牛島に対して監督は「ここまで来れたのはお前たちの力だから」と許してくれたという。春のセンバツでは5試合すべてで牛島が完投しており、それだけ監督からの信頼も厚くチームに貢献していたことの証ともいえるだろう。
セ・リーグへの入団にこだわった牛島…その裏側に隠された祖父への想い
今回驚いたのは、牛島が中日へ入団した意外な理由だ。高校卒業を控えた牛島のもとには12球団から誘いがあり、プロ野球選手としての活躍を楽しみにしていた牛島の祖父は特に喜んでくれていた。しかし病気と交通事故のせいで耳が不自由だった祖父。当時のプロ野球はパ・リーグがラジオ中継のみであったため、祖父のためにテレビ中継のあるセ・リーグのチームを選択するほかなかったという。
もちろん野球ファンの多くはそのような事情を知らないため、セ・リーグにこだわる牛島に対して「生意気だ」という辛辣な声もあったそうだ。そして中日入団後は1年目の8月から1軍へ登板し、現役最終年であった王貞治とも2打席対戦。王を抑えるためには際どい球を投げざるを得なかったというが、高卒ルーキーにとって世界の王はあまりにも大きな存在。「テレビに向かって投げているような感覚」という表現は実にユニークだった。
軽妙でユーモアを交えた牛島のトークは、プロ野球ファンはもちろん多くの視聴者の興味をそそる内容ばかり。往年の名選手の人柄や生い立ち、プロ入り後の知られざる秘話を知れる貴重な番組として「プロ野球 レジェン堂」には今後も大いに注目していきたい。
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