こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」より

主演・大竹しのぶ、井上ひさしさん生誕90年最後の演目 こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」が衛星劇場にてテレビ初放送

2025.05.19 19:14
こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」より

2024年に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演された、大竹しのぶ主演作のこまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」が、5月25日(日)夜6:30-9:30にCS放送「衛星劇場」にてテレビ初放送。あわせて、井上ひさしさんの重喜劇、こまつ座「夢の泪」も放送される。

井上流音楽評伝劇の金字塔、こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」がテレビ初放送

井上さん生誕90年最後の演目、こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」。2002年の初演から芙美子を演じた大竹と新たなキャストを迎え、「放浪記」「浮雲」など庶民の目線で名作を残し、2023年には生誕120年を迎えた作家・林芙美子の戦中・戦後を描く。

戦中は従軍記者として活躍した芙美子が、戦後は一転して反戦小説をかくようになった。井上さんは、その凛々しい覚悟、自分の責任を徹底的に追及し、戦争に真正面から向き合った生涯を尊いものとして、この作品を書き上げたと語っている。

昭和10年、若き日の貧しくも奔放な浮草暮らしを詩情豊かに描いた「放浪記」で、文壇に登場した芙美子。ベストセラー作家となった芙美子の日中戦争が迫る1935年(昭和10年)から第二次大戦を経て、47歳で心臓麻痺で急逝する戦後1951年(昭和26年)までの16年間の軌跡をたどる。

芙美子が小説を書くことに行き詰まりを感じていたとき、出版した本が発禁処分されてしまう。芙美子につきまとい、金儲けを企むプロデューサー三木孝は、“戦さはもうかるという物語”と芙美子を説得し、従軍記者へと仕立て上げていく。

こまつ座「夢の泪」も放送決定

また、2024年に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演されたこまつ座「夢の泪」も5月25日(日)昼3:45-6:30に衛星劇場にて放送される。

「夢の泪」は井上さんが新国立劇場のために書き下ろした「東京裁判三部作」の第2作目として、2003年に上演。「東京裁判三部作」は、2001年「夢の裂け目」、2006年「夢の痂」とともに、「戦争」そして「東京裁判」を当時の市井の人々の生活を借りて見つめ、「東京裁判」の、そして「戦争」の真実を改めて問いた作品群。

日本人として避けては通れない硬質な問題を提起しながらも、笑いと音楽を盛り込み、数々の名曲を生んだこのシリーズ作品の一作を、初演から20年以上を経た2024年、こまつ座での初上演を収録し、放送する。

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