絶体絶命を救ったのはヤクザで元同級生の彼…助ける名目で始まった同居生活に読者から「最高だなあ」の声【BL漫画】

2025.05.19 18:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、2025年2月21日にX(旧Twitter)に投稿された『命懸けダミーロマンス』をピックアップ。

本作はGUSH COMICS『命懸けダミーロマンス』の第1話にあたるエピソード。作者の水曜日さんがX(旧Twitter)に本作を投稿されたところ、2万の「いいね」と多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の水曜日さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

「俺の恋人」と言い放った人は…

彼女にそそのかされてマルチ商法に手を出した亮。すぐに成功するという期待を胸に会社まで辞めてしまったにもかかわらず、それ以来彼女からの連絡がパタリと途絶えてしまった。不安になって彼女の家を訪ねてみると、彼女の家の前にはヤクザの集団がたむろしている。彼女は敵対する組に情報を流して消えたのだという。

彼女の仲間だと疑われた亮はヤクザに詰め寄られて絶体絶命…と思われたが、ヤクザたちに「兄貴」と呼ばれる男が亮を「俺の恋人」と偽って救ってくれた…。偶然にも彼は昔の同級生、夕星だったのだ。「恋人」であれば、組員たちは亮に手を出さない。そんな経緯から2人は「亮をかくまう」という名目で、同居生活をスタートするのだった。

ツンデレな夕星、騙されやすく危なっかしい亮。思いがけず始まった凸凹な2人の同居生活に読者から「いいねえ」「最高だなあ」「ありがとうございます」など多くの反響が寄せられている。

作者・水曜日さん「主人公が困難な状況を明るく描く」

――『命懸けダミーロマンス』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

実は新連載にあたって5案くらい出したネタの一番自信のないネタが『命懸けダミーロマンス』でした。

理由は派手なアクションやシリアスを描くのが苦手だからなんですが、担当さんが「これでいきましょう！」と言ってくださって、描いてみたいけど不安だな〜という背中を押してくださったのがきっかけです。1人では描けなかったと思うので大変感謝！

――保護本能をくすぐられる亮と、ヤクザの夕星。2人のキャラクターはどのように生まれたのか、こだわった点とともにお教えください。

夕星のほうは割とすぐに決まって、ツンツンした裏に隠れたギャップを考えるのがとても楽しかったです。

そのぶん亮は難産で…真面目すぎるとシリアスで重くなってしまうし、かといって夕星の繊細さを雑に扱ってしまう人になってはほしくないし…担当さんとお電話で、喋り方とか性格の感じを一緒に組み立てていって、今の亮が生まれました。「この子なら夕星を明るく導いてくれそう…！」と、不安になっていた額の汗をようやく拭えたのを覚えています。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「…むじゅかわ本当に好きな人は結構それ言う」(ニタ…)の3話ベッドの中の亮。

もっと色々印象的になりそうなシーンはたくさん描いたのですが、安心しておちゃらけられている受けの場面って大好きなので…相手に対する好感度が高いほどそういうことをすると思うので、2人の関係性が垣間見えて得に好きです。

――今後、挑戦してみたいジャンルやテーマがあれば理由と共にお教えください。

BL以外でいうと、大きなテーマの中の日常ギャグとか…例えば閻魔大王さまは本当は少女漫画好きで仕事に嫌気がさしてて人間界の休日が大好きみたいな…

そこで出会う人間と面白楽しい胸キュンストーリーとか…(何？) BLだと付き合うまでのもだもだが好きですが、逆に付き合いが長くお互い冷め切ったと思っていた関係が何かのきっかけで再度好きになっていく話とか描いてみたいです…作業できる体が20体欲しいなぁ…

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

まさかWEBザテレビジョンさまでこのような機会をいただけるなんて夢にも思っていませんでしたので、本当にありがとうございます…！

BL好きな方も、まだBLは手を出してない方も、次に何を読もうかなと考えていた方も、こうしたインタビューがきっかけで気になってくださったらいいな…と担当さんと一緒に動物の背を撫でる気持ちです(そわそわうれしい気持ち)　

長々と読んでくださりありがとうございました！