“愛され女子”ユー・シューシンと“ツンデレ男子”ディン・ユーシーが小説の登場人物に…二次元感がたまらないラブコメ時代劇＜永夜星河(原題)＞

2025.05.19 18:00

2021年の共演作「月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜」以来、それぞれヒットを飛ばし続ける中国の若手スター、ユー・シューシンとディン・ユーシー。そんな2人が待望の再共演を果たしたラブコメ時代劇「永夜星河(原題)」が5月22日(木)からCS放送「衛星劇場」で日本初放送される。“愛されキャラ”のシューシンと、“ツンデレイケメン”のユーシー、日本でも人気の高い2人がそれぞれの持ち味を発揮し、Weibo(微博)ユーザー評点で9.3という高得点をマークした2024年の大ヒット作、その見どころは？

ユー・シューシン＆ディン・ユーシー、ともにラブコメ時代劇でブレイク

美男美女がひしめく中国ドラマ界でも2021年以降、頭ひとつ抜き出た快進撃を続ける若手トップスターとして間違いなくその名が上がる人気者、ユー・シューシンとディン・ユーシー。そんな2人が、持ち前のビジュアルと演技力、キャラクターの魅力を活かしたファンタジー時代劇で再共演となった。

シューシンは、“愛すべきドジっ子キャラ”のイメージを持つキュートな人気女優。中国全土でロス現象を巻き起こした2022年の大ヒット時代劇「蒼蘭訣(そうらんけつ)～エターナル・ラブ～」では、生まれ持った純粋さでワン・ホーディー演じるツンデレ魔王を振り回す“純真無垢な落ちこぼれ仙女”を好演。2024年の「祈今朝(ききんちょう)〜失われた記憶、共鳴する愛〜」ではイケメン俳優シュー・カイと共演。最強ビジュ同士のドリームカップルとして人気を博した。オーディション番組「青春有你2」を経て、期間限定のガールズユニット・THE9 のメンバーとしてアイドル活動も経験している。

一方ユーシーは、愛嬌たっぷりのビジュアルを活かした“ツンデレキャラ”のイメージが強い。ブレイクのきっかけになったのは2020年のラブコメ時代劇「花の都に虎(とら)われて～The Romance of Tiger and Rose～」。日本でも人気のラブコメ女王チャオ・ルースー演じるヒロインを相手に、クールな若君のツンデレ演技が大反響。その後、「今宵、若様は恋におちる」(2023年)でもツンデレキャラを好演し女性ファンをとりこにした。猫系ルックスを活かして“半人半猫”キャラを熱演した「大理寺日誌～謎解く少卿には秘密がある～(原題：大理寺少卿游)」(2024年)も話題を呼んだ。

「永夜星河(原題)」はどんなストーリー？

今回日本初放送される「永夜星河(原題)」は、ラブコメ時代劇でブレイクした2人の最新共演作だ。2人は現代ドラマ「月光変奏曲～君とつくる恋愛小説～」で共演済み。同作の“ツンデレイケメン作家”と“新人編集者”の胸キュン模様も人気を博したが、今作「永夜星河(原題)」で、ついに待望の時代劇ラブコメ共演が実現した。

会社員・凌妙妙(りん・みあおみあお＝シューシン)は、ブラックな職場で休日も働かせられ、最悪な毎日。唯一の楽しみは大好きな作家・浮舟の作品を読むことだったが、待ちに待った3年ぶりの新作小説「捉妖」がネガティブかつ陳腐な内容でがっかり。そんな彼女がなぜか「捉妖」の物語世界にトリップし、悪役女子・林虞のキャラとなって妖怪ハンターたちと旅をすることに…。

彼女の道連れとなるのは、この世で最も強く最も邪悪な妖魔・怨女を追う凄腕女性ハンターの慕瑶(ぼ・よう＝ジュ―・シューダン)と、そんな師姉だけを信頼するへそ曲がりの慕声(ぼ・せい＝ユーシー)、そして小説世界の主人公であるイケメン貴公子・柳拂衣(りゅう・ふつい＝ヤン・シーゾー)。

凌妙妙が現実世界に戻るには、原作どおりの悪役設定で最後まで生き延び怨女を倒すこと、そして慕声を攻略して彼の100%の愛をゲットすることが必要。だが、当初の好感度はなんと“マイナス200％”…。凌妙妙は、悪役女子のキャラクターを演じながらも怨女を倒し、さらに慕声の愛もゲットするため奮闘する。

好感度抜群のシューシン、絶妙にツンデレなユーシー

シューシンの出世作「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」の制作陣が再集結したことでも注目を集める本作は、まず凌妙妙の愛嬌たっぷりのキャラクターが魅力的。心優しい凌妙妙が悪役ミッションを課され「これは物語よ。現実じゃない。余計なことはせず任務をクリアするのよ」と頭を抱えつつも、最後は誰も傷つけない方法でミッションをクリアしていく姿が好感度抜群だ。

そんな凌妙妙とツンデレ男子・慕声のじれキュンぶりも、本作ならではの胸キュンポイント。システムに「本気で惚れさせなければ現実には戻れません」と言い渡され、必死で慕声の心を“攻略”しようとする凌妙妙。塩対応だった慕声がそんな彼女に心をゆるしていく流れは本作の真骨頂！　数々のツンデレキャラをものにしてきたユーシーならではの“ツン”と“デレ”の絶妙なさじ加減が、ロマンスを加速させていく。

全体にテンポよくコミカル。ゲーム画面のようなオープニングや、凌妙妙が慕声に「姉を傷つけた者は死あるのみ！」と斬り殺されてゲームオーバーになるたび復活してミッションをやり直すシーンなど、二次元感満載の画面作りも楽しい。だがストーリーが進んでいくにつれ、小説の世界と現実がクロスオーバーする壮大な愛の物語へと深化していく。

Tencent Video(騰訊視頻)サイト内熱度が3万を超える異例の記録を達成し、主演のユー・シューシンとディン・ユーシーは前作からWeiboフォロワー数が200〜300万以上増加したという沸騰ぶり。さらに、2人が番宣で出演したバラエティ番組は史上最高視聴率を獲得――と、2024年の中国での公開時も大きな話題を集めた「永夜星河(原題)」。今回の日本初放送は、今後の中国時代劇ドラマをけん引する注目スターの共演作として見逃せない機会となりそうだ。

◆文＝酒寄美智子