蔦重(横浜流星)がまたも優秀なビジネススキルを発揮!

横浜流星“蔦重”、おなじみ口説き文句「それが見てえんです」で岡山天音“春町”の心を動かす<べらぼう>

2025.05.19 10:26
蔦重(横浜流星)がまたも優秀なビジネススキルを発揮!

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第19回「鱗(うろこ)の置き土産」が5月18日に放送された。蔦重は、鱗形屋(片岡愛之助)のお抱え作家だった恋川春町(岡山天音)を獲得しようと、作戦を練ることに。そこで蔦重の交渉術がまたもや光った。(以下、ネタバレを含みます)

数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く

森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く痛快エンターテインメントドラマ。

蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。

幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。

蔦重が作家・恋川春町の獲得に動く

経営難で店を畳む決意をした鱗形屋。地本問屋仲間だった西村屋(西村まさ彦)が吉原細見を継ぎ、鶴屋(風間俊介)がお抱え作家・恋川春町を受け持つことになった。

そんな中、市中の地本問屋たちの勢いが増して、吉原の親父たちにせっつかれた蔦重は、春町を獲得しようとする。ただ、春町は蔦重を毛嫌いしている。そこで書物問屋の須原屋(里見浩太朗)に意見を求めると、春町と鶴屋は「ソリが合わねえんじゃねえのか」と思いがけないことを聞いた。「力のある者同士がぶつかっちまうとな、お互いが潰し合う、こういうこともあるんだよ」というのだ。

続いて蔦重が、春町と仲のいい喜三二(尾美としのり)に相談していると、鱗形屋の長男・長兵衛(三浦りょう太)が父の手紙を持ってやって来た。そこには「おめえさん、ひとつ、鶴屋さんから春町先生をかっさらってくんねえか」と書かれていた。鱗形屋も春町のことを心配していたのだ。

長兵衛が「それに蔦重なら誰もやってねえ“案思(あんじ※作の構想のこと)”思い付くんじゃねえかって」と付け加えると、喜三二が「あぁ!」と声を上げた。「春町ってのはな、誰もやってねえことをやりたがんのよ。つまり、春町がどうしてもてめえで書きてえってなる、誰もやってねえ案思をみやげに持って行けば…」と告げた。

蔦重のアイデアと言葉が、お堅い春町の好奇心をかき立てる

蔦重は、鱗形屋に一緒に案思を考えて欲しいと返信する。春町をよく知っている鱗形屋なら、春町が食いつく案思も一番分かっているという理由だ。鱗形屋は店を畳むことで落ち込んでいたが、その目に光が宿った。

蔦重は喜三二、りつ(安達祐実)、絵師の北尾政演(古川雄大)らとネタを考え、鱗形屋とは書簡でやり取りし、誰も考えたことないものを探っていった。どれもすでに出版されている本に使われていて、行き詰まったかに思えたとき、歌麿が「あのさ、いっそ絵から考えるってなあ、ねえの?」と言う。すると、その場にいた一同が「それだ!」と声をそろえた。

そこで蔦重がふと「100年先の髷(まげ)ってどうなってるか、見てみたくねえっすか?」と思い付くと、またも一同が「それだ!」と声をそろえた。

喜三二に呼び出された春町は、蔦重も一緒だと知ると帰ろうとした。その背に向かって蔦重が「この先の江戸を描きませんか?誰も見たことのねえ、100年先の江戸を」と言うと、春町の歩みが止まった。その脳裏には一気に想像の絵が浮かんでいた。

それでも鶴屋に義理立てして断る生真面目な春町に、蔦重は鶴屋で描けばいいと言う。「それでは盗人だ」とお堅い春町に、蔦重はかつて喜三二らに繰り出したキラーフレーズを繰り出した。

「俺ゃ、春町先生のそれが見てえんですよ!」

そして「他の誰でもねえ、春町先生が考えた奇天烈で、けど膝打つような、そんな100年先の江戸を見て見てえんでさ」と続けた。

その言葉に心打たれたように見えた春町。蔦重は鶴屋が自分の作風を「古い」と言ったことも一蹴してくれた。だが、鱗形屋の件が蔦重のせいと思っていて、まだ迷いがあった。そんな春町に、喜三二が「鱗の旦那も見てみてえんじゃねえかな。お前さんの描く、この先の江戸を。きっと誰よりも見てえと思うよ」と後押しして、春町は書く決意をした。

絵師や作家の心をくすぐるアイデアと、「俺が見てえんですよ」と決めの一手。蔦重のビジネススキルと“人たらし”ぶりがまた展開した。喜三二はじめ仲間たちと今でいう”編集会議”のようにネタを考える様子も面白かった。視聴者からは「やっぱり人たらし」「さすが蔦重、グッとくる誘い文句」「作家が欲しい口説き文句が刺さる」などの反響が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

※三浦りょう太の「りょう」は、正しくは「けものへんに寮のうかんむりなし」

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