自分の恋心に気づけない彼と恋心を隠したい彼…幼なじみ2人の不器用な恋模様に読者から「もっと読みたい」の声【BL漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、2025年3月7日にX(旧Twitter)に投稿された『無自覚執着幼なじみに"好きバレ"したら、もっと執着された』をピックアップ。

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本作はfrom REDで連載された漫画『その渇きさえ飲みほして』の第一話にあたるエピソード。作者の一色いちさんが本作をX(旧Twitter)に投稿されたところ、8,000件を超える「いいね」と多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の一色いちさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

俺が幼なじみに抱く感情の正体は…

岳と翔平は小学校からの幼なじみ。人付き合いが苦手な岳とコミュ力高めですぐ友達を作る翔平。岳にとって翔平はホッとできる唯一の場所だ。中学では違う学校に進むものの、高校ではひさしぶりに一緒になり、岳は毎日のように翔平と一緒にいられることを素直に喜んでいる。ただ、高校で翔平が自分以外の友達と仲良く喋るのを見るとなぜかモヤモヤしてしまう…。言語化できないこの気持ち。岳はこの気持ちの正体をまだ知らない。

一方の翔平は岳に対して確かな気持ちを抱いているが「岳と自分の気持ちは同じじゃない」と岳への恋心を押し殺す。だがある日、翔平は岳に自分の気持ちを知られてしまい…。執着強めな岳と、自分の想いにブレーキをかける翔平。まだ青い高校生2人の関係に読者から「読み返しが止まらない」「たまらない」「好きすぎて渇望してる」など多くの反響が寄せられている。

作者・一色いちさん「あざとい岳を探しながら読んでもらいたい」

――『その渇きさえ飲みほして』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

連載を始めるにあたって一から考え始めたお話でした。当時は1話分の物語も1、2回位しか描いたことがなくて長いお話をかけるのかと不安でしたが、私の好きな「幼馴染」の関係性であったり「執着」の部分であったり他にも沢山組み合わせて、担当さんに助言を頂きながら出来たお話になります。

――本作を描くうえでこだわったこと、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

岳の可愛い顔…！カッコイイThe攻め！みたいな男の子を描くのが苦手なのですが、岳はいつも可愛い表情をしているのでウキウキしながら描いていました。

翔平がその可愛い表情に弱いことをわかってやっている所もあるので、是非あざとい岳を探しながら読んでいただけると嬉しいです。

――コミュ障な岳×コミュ力高めの翔平。2人の掛け合いで苦労したこと、楽しかったことがあればお教えください。

翔平はツンツンしすぎないように、岳は突っ走りすぎないように気をつけていました。翔平はほかの友人に対しては笑顔で接していたりしているのですが、岳に対してはツンケンしていたりあまり笑わなかったりします。岳といる時の翔平が素なのですがクールというわけではないのでその塩梅が大変でした。

岳は自分の感情が恋愛感情だと気づいていないので何を渇望しているのかわからず言葉にできないのを先に翔平が察して甘やかす感じだったのですが、翔平との初キス後、翔平が察する暇なく突っ走ってしまい…。気をつけて描いてはいましたが今読み返すと1話の岳はだいぶ静かだなあと感じます。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

岳と翔平が初めてキスをしたシーンがとても気に入っています。個人的にはここが友達に戻れなくなった決定打のシーンだなと思っていて、そのことに翔平は気づいているけど岳は気づいていない。翔平目線ではかなり複雑なその差がとても好きです。

2回目のキスを翔平が拒んでいたのと、岳がしたがっていたのも、ここの差が大きいなあと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます！

『その渇きさえ飲みほして』、未熟な作品で磨ける部分がもっとあったなと思わずにはいられないお話ですが、岳も翔平も色んな方に愛していただけて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんにとってたまに読み返したくなるような作品になっていれば嬉しいです。

本当にありがとうございました！