知りたい気持ちが止められない…宇宙人が地球で猫と暮らす様子に「なんだか涙出ちゃう」の声【漫画】

2025.05.12 08:30

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、カドコミで連載中のみ・ちこさんが描く『宇宙人、猫と住む』より『留守番中がこんなふうなら、一刻も早く帰るよ』をピックアップ。

み・ちこさんが4月2日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、7,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、み・ちこさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

宇宙人と猫の何気ない日々

地球侵略を企む“わるーい宇宙人”のクロヤンは、猫のホシと一緒に暮らしている。ある日、ホシの何とも言えぬ表情を見てクロヤンは不思議に思う。すると、すぐに“かぐわしいかほり”が漂ってきて、ホシがトイレ中だったことがわかる。地球生物の排泄物に驚きを隠せないクロヤンは、さらにホシのお尻をかぎそこに魅惑の世界があることを知る。

部屋に来た管理人のオバは、ホシの排泄物のニオイを「生きてるなッってカンジ？」と言う。「クロヤンさんもしますでしょ？」と聞かれると、「そんなものは出さんのだ」「我々はクサくないのだ！」と言うクロヤン。しかしその会話の後ろでホシがクロヤンの靴をかぎフリーズする。その様子を見たオバもクロヤンの靴のニオイを嗅ぎ、「クロヤンさんも生きてるッッってことね～」と言うのだった。

ある時、宇宙人の対面会議のため出かけることになったクロヤン。出かけるときに声をかけるもそっけないホシだったが、ちゃっかりすりガラスの向こうから見送っている姿が見え、満足そうにクロヤンは出かけて行った。

留守番中1匹だったホシは、昼寝中に子猫だった頃の夢を見る。目覚めるとそこには夢に出てきた兄弟猫や母猫はおらず、クロヤンも出かけていることに気づき一声鳴く。その後、クロヤンが帰宅すると、嬉しさをストレートには表現できず大暴れするホシなのだった。

作品を読んだ読者からは、「あるある！わかるー！！かわいいーー！！！」「うちの子と重なってちょっとうるっときてしまいました」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・み・ちこさん「ホシの行動ひとつひとつは、ねこたろうからヒントを…」

――『宇宙人、猫と住む』は、み・ちこさんの『飼い猫「ねこたろう」との暮らしをもとに、猫と暮らす楽しさや生き物の尊さを伝えたい』という思いで創作されたと以前お話されていましたが、主人公・クロヤンや猫のホシなどのキャラクターはどのように生み出されたのか、お教えください。

何も知らない人が猫と出会って、驚いたり振り回されたりしながら家族になっていくのが、一番生き物と暮らす楽しさを伝えられるんじゃないかなと思いました。何も知らない人って宇宙人かなと思ったのでクロヤンが誕生しました。ホシはねこたろうがモデルです。家族の中で一番えらいおぼっちゃまとして君臨してもらいました。

――今回Xで投稿された『留守番中がこんなふうなら、一刻も早く帰るよ』も、「ねこたろう」との暮らしから生まれたエピソードなのでしょうか？

ホシの行動ひとつひとつは、ねこたろうからヒントをもらっています。シッポで返事をしたり、出かけるときは見送りしてくれるけど一瞬で昼寝しちゃうところとか。ホシと一緒でたまに夢を見ているような時があるので、どんな夢を見ているのか気になります。

――Xに投稿されたお話の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「くっついた時だけ聞こえる小さな息づかい」にある、添い寝するシーンです。

クロヤンが生き物としてホシを尊く思うシーンなので思い入れがあります。

――み・ちこさんが考える猫の一番の魅力はどこでしょうか？

猫の魅力に１番や２番はありません。

一つの毛穴から何本も生えているという毛も、ビー玉のような瞳も、わずかな鼻息も、生きてそこに居るという存在そのものが魅力だと思います。

――2025年2月には単行本が発売されましたが、ずばり見どころをお教えください。

猫との暮らしにある、あたたかさや手触りを感じていただけるのではないかと思います。

猫好きの方はもちろんですが、猫以外でも動物が好きな方には、「猫との暮らしってこういう感じなんだ」とか「生き物と暮らすってこうだよね」と思っていただけると思います。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。