五月場所より「ABEMA大相撲」専属解説者として正式に就任することが決定した元横綱若乃花こと花田虎上

“元横綱若乃花”花田虎上が五月場所より「ABEMA大相撲」専属解説者として正式就任決定

2025.05.09 18:00

「ABEMA大相撲」で多くの解説を務めてきた元横綱若乃花こと花田虎上が、五月場所より「ABEMA大相撲」専属解説者として正式に就任することが決定した。

第66代横綱・若乃花として活躍し、大相撲史に残る数々の功績を残した花田は、幕内優勝5回、殊勲賞5回、技能賞2回、敢闘賞1回を受賞した。1998年には弟の貴乃花との兄弟横綱同時在位が話題となり、“若貴ブーム”と呼ばれる社会現象を巻き起こす。力強さとねばり強さをあわせ持ち、華やかな瞬間だけでなく、土俵上での冷静な駆け引きでも注目を集め、多くのファンに愛され続けた。

これまで「ABEMA大相撲」でも解説を担当し、わかりやすく、臨場感あふれる解説スタイルが好評だった花田は、今回の専属就任にあたり、改めてインタビューに応じ、ABEMAでの相撲中継への想いを語ってくれた。

花田虎上インタビュー

――ABEMAをとおして大相撲が若年層に届いている実感は？

視聴者数が伸びているという報道を見て、改めて実感しました。妻と一緒に新聞記事を読んだ時に「がんばってよかったな」と素直に思いました。インターネットを通じて、従来とは違う層にも少しずつ届き始めていると思います。ただ、日本文化は急激に変わるものではないので、大相撲の伝統のように、すり足のようなペースでも一歩ずつ、興味を持ってもらえたらうれしいです。小さい子がわんぱく相撲を目指して見てくれるきっかけにもなればいいですし、年齢を重ねるにつれて相撲の魅力に気づく方も増えてくるはずです。

――今後、ABEMAの解説でチャレンジしてみたいこと

東京・両国国技館の外などで、試合を見られなかった人たちに向けた解説イベントをやってみてもいいんじゃないかと考えたこともあります。ただ、妻と相談して、「あなたが無理なくできることを選んで」というアドバイスももらっているので(笑)、無理のない範囲で新しい試みも視野に入れています。最近では、相撲協会の親方や関係者のなかにも「ABEMAの中継をちゃんと見ろ」と弟子たちに勧めてくれている方たちがいて、改めて解説に責任を感じています。

――視聴者のみなさんへメッセージ

まずは見て、楽しんでもらえるのがいちばんです。相撲は単純に“体の大きな人たちが戦っている”だけではなく、ち密な技術や駆け引きがつまっています。その奥深さを少しずつでも伝えていけたらと思っていますし、多くの人に楽しさと凄さを知ってもらうために、これからも頑張っていきたいです。