フィギュアスケート・浅田真央選手が明かす“伝説のフリー”への思い…第21話は羽生結弦選手が登場＜NumberTV＞

元オリンピックフィギュアスケート日本代表の浅田真央選手が、Leminoで5月8日から配信されている「NumberTV」第20話に出演。バンクーバー五輪の直前に迎えた試練や、語り継がれている“伝説のフリー”などについて振り返っていく。また次回、第21話には“フィギュア史上最高の表現者”羽生結弦選手が登場する。

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トップアスリートたちの“挫折と復活”の物語を紹介

「NumberTV」はドコモの映像配信サービス・Leminoと、数々のアスリートのドラマを伝えてきたスポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」(文藝春秋)との共同プロジェクトによって誕生した、Lemino独占配信のオリジナルドキュメンタリー番組。2024年7月25日から独占無料配信されている。

トップアスリートたちの輝かしい「現在」と、それに至るまでの「挫折」をアスリート本人が語るリアルドキュメントで、さまざまなスポーツジャンルの一流アスリートが登場。それぞれの「挫折と復活」の物語を深く掘り下げていく。

全24回の配信で、福士蒼汰が番組ナビゲーターを担当。クリープハイプの「インタビュー」がテーマソングに起用されている。

順風満帆だった浅田真央選手を襲った試練

浅田選手は3歳で母の影響からバレエを始め、5歳のとき「足首を鍛えるため」に初めてスケートリンクへ。競技を始めると、瞬く間にその才能が開花。“天才少女”として、地元のスケート教室で注目を集める。

姉の舞とともにリンクに立った浅田選手は、卓越したジャンプ技術と天真らんまんな表現力でコーチや観客を魅了。そこには、山田満知子コーチからの「愛されるスケーターになりなさい」という教えもあった。

2004年に行われたジュニアグランプリファイナルで、ジュニア女子史上初のトリプルアクセルを成功させて優勝。その名を世界に知らしめた浅田選手は2005年、シニアのグランプリシリーズに初参戦。ファイナルで初出場にして初優勝を飾り、未来の五輪金メダリスト候補として注目を集める。

代名詞であるトリプルアクセルが観客の心をつかみ、フィギュアファンだけでなく幅広い人々を魅了するなど、順風満帆だった浅田選手。だが、ライバルであるキム・ヨナ選手も台頭する中、2010年のバンクーバー五輪の直前に、かつてない試練の時を迎えることに。

核となってきたはずのジャンプが不調で、回転不足や着氷の乱れが目立つようになり、トリプルアクセルの成功率が大きく低下。「挑戦すらできない」状態に陥ってしまう。

長年磨いてきた技術が思うように発揮できず、コーチとの修正作業もなかなか進まないまま、焦りと不安が浅田選手の精神を揺さぶっていく。それでも、「ジャンプのレベルの高さを証明したい」という強い思いが、浅田選手をトリプルアクセル“挑戦”へと突き動かす。

キム・ヨナ選手には及ばず、悔しさをにじませる一方で、銀メダルという結果は支えてくれた人たちへの恩返しになったと語る。

バンクーバー五輪後、苦しみながらもジャンプの修正に取り組んでいた浅田選手。そんな中、最愛の母との別れが訪れる。最大の支えだった母を失ったことが、浅田選手の心に深い影を落とす。それでも、スケートへの愛を胸に、立ち上がる強さを失わなかった。

数々の試練を乗り越えてきた浅田選手が「スケート人生の中で1番のどん底」と語る、2014年ソチ五輪のショートプログラムでは、転倒などのミスを重ねて厳しい結果に。「このままでは終わる…」という思いの中、舞との電話。

「優しい言葉より怒られた方がうまくいく」という、母がいたころの記憶を思い出した舞の言葉で何かが変わった浅田選手。翌日のフリースケーティングでは、自分を信じて臨むことができたと振り返ったとおり、前日の不調を払拭するような圧巻の演技を披露。

トリプルアクセルを成功させ、自己最高得点を記録。メダルには届かなかったものの、観客の心を揺さぶった演技は“伝説のフリー”として語り継がれている。

浅田選手は2017年に競技を引退した後も、アイスショーや自身の名を冠した「MAORINK TACHIKAWA TACHIHI」のプロデュースを通じて、スケートの魅力を広く発信。次世代の育成にも力を注いでいる。

「マオリンクでスケートを始めて、オリンピックで金メダルを獲れるようなスケーターが誕生したら、スケート人生の最終地点」と笑顔で語る浅田選手は、指導者として若いスケーターに夢を与え、フィギュアスケート界に貢献し続けている。

第21話はフィギュアスケート・羽生結弦選手

5月22日(木)配信の第21話には、フィギュアスケート界をけん引した羽生選手が登場。2014年のソチオリンピック、2018年の平昌オリンピックで金メダルを獲得し、オリンピック2連覇を達成し、2014年と2017年の世界選手権で優勝。

グランプリファイナル4連覇(2013-2016)など、数々の記録を樹立し、2018年に史上最年少で「国民栄誉賞」を受賞、2020年より始まったISU(国際スケート連盟)スケーティングアワードでは「最も価値あるスケーター賞(MVS)」に選ばれた羽生選手。

2022年にプロスケーターへと転向し、自身が制作総指揮を務めるアイスショー「Yuzuru Hanyu ICE STORY」を開催するなど、プロデューサーとしても活躍する羽生選手に迫っていく。