

≠MEが初のミディアムバラードとなる新曲『モブノデレラ』の世界観を語る「一つの“作品”を作るのが≠ME」

4月30日(水)に10枚目のシングル「モブノデレラ/神様の言うとーり!」をリリースする≠ME(ノットイコールミー、以下ノイミー)。今回は、物語の最後に報われる“シンデレラ”とは違って、決して主人公になれない、恋が成就しないという哀しく切ないミディアムバラードの「モブノデレラ」と2月に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」で初披露したポップで爽やかな「神様の言うとーり!」という対極的な2曲による両A面となっている。今回、鈴木瞳美、谷崎早耶、冨田菜々風、本田珠由記にインタビューを行い、「モブノデレラ」について、そしてパフォーマンスが評価される≠MEのライブの強みについて語ってもらった。
活動7年目にして表題曲初のミディアムバラードに挑戦、楽曲の世界観に思わず涙も…
――まずは「モブノデレラ」について聞かせてください。楽曲をもらって聴いた時、どんな印象を受けましたか?
冨田菜々風:グループとしては表題曲初めてのミディアムバラードということで、6周年を迎えて7年目が始まったタイミングで切ない楽曲にも挑戦させていただけるということがすごくうれしいなと思いました。あと、表現が難しい楽曲でもあるので、この曲でさらに成長できたらいいなと思います。
本田珠由記:私は初めて聴いた時にとても衝撃を受けました。タイトルの「モブノデレラ」という言葉を初めて聞いたのですが、意味を調べました。
鈴木瞳美:私も「“モブノデレラ”とは何だろう?」と思ってインターネットで調べても出てこなかったです。その後、指原さんが作られた造語だと知らされて、その意味を教えてもらい感動しました。
冨田:“シンデレラになれなかったモブのキャラクターの女の子”のような意味なんですが、それを知ってから歌詞を見ると、そこに描かれている物語がより伝わってきました。
本田:歌詞を読んだらすごく切なくなってしまいました…。「何回も コンティニューしても 私だけ バッドエンドなんでしょう」では、何回やり直しても、いくら時間を巻き戻しても、自分の好きな人の“シンデレラ”になれないという事実に私も悲しく切なくなり、思わず涙が出ました。
「新しい≠MEを届けられてうれしい」
鈴木:私はバラードの楽曲をノイミーの表題でやってみたいと思っていました。今まで、青春感が溢れる王道のアイドルソングが多かった分、“かっこいい”とか“かわいい”に全振りした時のノイミーもすごくグループとして強いなと思っていましたが、10枚目という記念すべきシングルに両A面で、7年目に入って初のシングルでもある今作というタイミングでこの曲をパフォーマンス出来るということもすごく嬉しいです。
ノイミーの曲は、かっこいい曲でも“芯”のある曲が多いと思うんです。この曲は切なくて悲しいんですが、私はその中にも“芯”があるんじゃないかなと感じています。「あなたの中では ヒロインじゃない」と言っているんですが、あなたの中ではヒロインではなくとも別の世界線でヒロインになれる未来があるかもしれないし、いろいろな解釈ができる曲だと思いました。
――谷崎さんはどのように感じましたか?
谷崎早耶:ノイミーはシングルごとに新しい色をどんどん出させていただいているんですが、6周年を迎えて7年目に入っても、まだ皆さんにお届けしたことのない新しいノイミーをお届けできることがすごくうれしいです。私たちも新鮮さを感じていますし、表現の幅を広げてくれる1曲になるのかなと思います。あと、この衣装もすごく可愛いです。シンデレラのような衣装なんですが、“シンデレラになれなかったシンデレラ”というような楽曲で、歌詞に「灰 被ったまま」というフレーズもあるので、そういう意味も込めてグレー(灰色)の衣装を作ってくださったのを衣装さんからお聞きして、衣装にもストーリーが込められているところに愛を感じました。
「ドレスも似合うんです」(本田)、衣装からも実感する楽曲のストーリー
――衣装のデザインはメンバーそれぞれの個性に合わせてちょっとずつ違っていたりしますけど、色はグレーで統一されていて、それにも意味があったということですね。
谷崎:はい。パッと見ると、とても可愛い衣装なんですが、この可愛い衣装にもストーリーが込められているのでそういうところにも注目していただけたら嬉しいです。
――MVもストーリー性のある作品に。
本田:みんなで舞踏会をしたシーンがあるんですが、撮影の時に初めてみんなのドレス姿を見て、MVの中では私たちは“モブノデレラ”でしたが、ノイミー、ドレスも似合うなとまた新たな発見がありました。
谷崎:“モブノデレラ”としてみんなでドレスを着ているシーンもあるんですが、“シンデレラだった世界線”のような空想シーンの中でシンデレラのドレスを私たちも着させていただきました。でも、その時に私は歌詞の主人公の女の子に感情移入してしまって、「これ(シンデレラ)になりたかったんだな」「選ばれたかったんだな」と思って、かわいいきらびやかなドレスを着ていたんですが少し切ない気持ちにもなりました。切なくなったんですが、歌詞が自分の中にしっかりと入ってきた瞬間でもありました。
鈴木:今回、嫉妬するシーンを撮影したんですけど、今までMVでそういうシーンを撮影することがなかったので、それも新しい一面が見えるところですね。シンデレラと王子様を囲って、みんなで嫉妬する顔で見つめるシーンってなかなか見られないですから。
MVで深まる楽曲の世界観…「一つの“作品”を作るが≠ME」(鈴木)
――「嫉妬してる顔をしてください」って言われても、難しそうですね。
冨田:最初は「どうしよう?」と思いながらやっていました。
本田:みんなの初めての表情が見られます(笑)。
冨田:MVの撮影を通して、より嫉妬の気持ちが分かったところはあります。この楽曲の深さを感じました。全員でのシーンの他に、それぞれのイメージシーンも撮影していて、そのそれぞれのシーンもいろいろなシチュエーションがあるんですが、私は鏡を割りました。感情が溢れ出てそういう行動に出てしまったという演出なんですが、その感情を掻き立てていく感じが難しくもあり、新たな感情も生まれてきて…。MV撮影の後も何度か踊ったりする機会があったんですが、数を重ねるごとに理解度も深まってきています。これからファンの皆さんもMVやライブで見ていろいろな解釈がどんどん生まれていくのかなと思うので、皆さんの意見や感想が聞けることが楽しみです。
――この曲、ステージで披露する時はどんな振り付け、フォーメーションになっているんでしょうか。
鈴木:ノイミーはみんなで揃えて一つの作品を作るということを昔から心掛けてきました。この曲も時間をかけて揃えたんですが、それぞれの表現の仕方がよく見える楽曲でもあるなと思うんです。同じ角度でも指先のしなやかさや表情が人によって違っていたりするので、そういうところも楽しんでいただける感じかなと思います。
どんどん規模が大きくなる≠MEのライブ…「“≠MEらしいライブ”をつかめた気がした」(冨田)
――ライブはツアーごとに演出も含めてスケールアップしていて、2月にはさいたまスーパーアリーナの≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」があり、3月には『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」ツアーファイナル 横浜アリーナ』のBlu-ray/DVDもリリースされました。ライブの表現力はノイミーの大きな武器にもなっていると感じていますが、メンバーのみなさんはライブの良さはどういうところだと思いますか?
冨田:去年の≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」で、“≠MEらしいライブ”というものをすごくつかめた気がしました。それはきっとメンバーの出身地を巡る“凱旋ツアー”ということもあり、一つ一つの会場の熱量もすごくて、テーマも含めて全てがマッチしていた感覚がありました。それに続いて、さいたまスーパーアリーナでの≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」では、テーマは異なりますがアップデートしてさらにいいライブを作り上げられた気がしています。ノイミーのライブの良さは、コンセプトや空間全体を使ってファンの皆さんと一緒に作り上げていけるところなのかなと思っています。
――6月から7月にかけて≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」が決定していますが、これも楽しみですね。
冨田:どんどんファンの皆さんの熱量も上がっていっている気がしますし、会場が割れてしまうんじゃないかというくらい熱量が増していっているんですよ(笑)。なので、≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」も楽しみです。
「世界観に染まることが私たち自身も楽しい」(谷崎)
――ライブをやっていて、どんな瞬間に楽しさを感じますか?
鈴木:私たちの力だけで作り上げているのではなく、ファンの皆さんの空気感を私たちも感じ取って、お互いに気持ちをあげていくところです。それをできるのがノイミーとファンの皆さんの関係性で、“楽しさ”につながっている気がします。ファンの方と目が合った時に本当に膝から崩れ落ちる方もいらっしゃるんです!そんなふうに特別な気持ちが刻まれていくのも楽しいですね。
本田:≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」や≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」ではいろいろな演出に挑戦させていただきました。ツアーではみんながいろいろな場所から登場したり、曲中でファンの皆さんの近くに行けたり、6周年コンサートではテーマを設けて、それに合わせた演出でもっと世界観に浸っていただこうと、初めてのことに取り組めるのもすごく楽しいです。そんな新しいノイミーを見て、ファンの方も「こういう一面があったんだ」と感じてもらえたと思いますし、ライブでしか感じられない雰囲気があるのですごく楽しいです!
谷崎:≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」では“ワンダーランド”、遊園地のような要素や、≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」はタイトルにもあるのですが“同じクラス”というテーマでやらせていただいて、世界観に染まることが私たち自身も楽しいですし、その世界観に引き込みたい!という気持ちが強いので、≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」も楽しみです。どんな演出があるのかまだ分からないんですが、私はやってみたい演出があって…。「モブノデレラ」のMVの最後の方で花びらが舞うシーンがあるんですが、それをいつかライブでやってみたいんです。楽曲に染まった演出に憧れています。
――そういうのを言っておくと実現する可能性もあるかもしれないですね。
谷崎:ぜひ花びらを降らせてください(笑)。
◆取材・文=田中隆信
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