「悪気があろうがなかろうが関係ない」多部未華子“詩穂”の一言に救われる視聴者続出＜対岸の家事＞

2025.04.28 12:49

多部未華子が主演を務める火曜ドラマ「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第4話が4月22日に放送された。今回のサブタイトルは「持つ者は持たざる者の気は知らず？」。子作りプレッシャーに悩む晶子(田辺桃子)の姿に同情と共感の声が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)

「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」とは

本作は、2019年にドラマ化もされた「わたし、定時で帰ります。」(新潮文庫)で知られる朱野帰子の小説をドラマ化したもの。

専業主婦になることを選んだ女性・村上詩穂(多部)が、ひょんなことから働くママや育休中のエリート官僚パパなど“対岸にいる人たち”と出会い、交流していく姿を描くといったストーリーだ。

いまやどんな立場であっても生きていく以上は誰かがやらなければいけない“家事”という仕事。「実はみんな同じように毎日の家事に泣いたり悩んだりしているんだ」とホッとしてクスッと笑える、“家事”という終わりなき仕事をテーマにした新たなお仕事ドラマとなっている。

「孫ができれば大先生も元気になるわよ」

娘の苺(永井花奈)が体調を崩してしまい、詩穂はかかりつけ医の蔦村医院を訪れる。

そこには、受付で出迎えてくれる若先生の妻・晶子がいた。晶子は元保育士で結婚を機に退職。いつも笑顔で気配り上手、苺や詩穂、そしてたくさんの患者たちから愛される存在だ。

しかし、大先生が入院し、若先生が小児科と内科を切り盛りする中で、昔からの常連患者たちは医院の“後継ぎ”について勝手な憶測をし始める。

この日も晶子は患者から「孫ができれば大先生も元気になるわよ」「こんなヒールのある靴、履けるの今のうちよ」と悪気のない“子作りプレッシャー”にさらされるのであった。

珍しく虎朗(一ノ瀬ワタル)とけんかする一幕も

一方、村上家では、お互いの両親について話すうち、詩穂と虎朗(一ノ瀬ワタル)がけんかをしてしまう。そして、虎朗は「みんな自分が持ってないものの話になると冷静じゃいられなくなるんだよな」と捨てぜりふを吐くのだった。

そして第4話の終盤、晶子が妊活していることがなぜか常連患者たちに広まる。

すると患者たちは「赤ちゃんの写真を見ると、すぐに授かるんだって！」「妊婦さんのお腹を撫でると良いって聞いたことがあるわよ」といつにも増して晶子に対し、先輩風を吹かす。

晶子は、なんとかやり過ごそうとするのだが、詩穂は黙って見ていることができず「行こう！ここにいちゃダメ。出よう、今すぐ。ここから」と一言。晶子の手を引き、病院の外に連れ出して苺を含めた3人でバスに乗り込むのであった。

詩穂の一言に視聴者も感動

そして詩穂は「このまま逃げてもいいと思います」「今の晶子さんは、あの家にとらわれているように見えるんです。蔦村医院のために晶子さんが犠牲になることはない」と助言。晶子は最初こそ「患者さんたちも、お義母さんも悪気はないんです！怒っちゃダメ」と自分を抑えるが、詩穂が「向こうに悪気があろうがなかろうが関係ないんです。だって、晶子さんは傷ついてるじゃないですか。だから逃げてもいいと思います。そういう人からは逃げてもいい」と伝えると、そこから一念発起。

病院に戻り、ゴシップ誌をすべて入れ替え「他に楽しむことも、見るべきこともいっぱいあると思うんです」と模様替えに励むのであった。

これらのシーンにSNSでは「詩穂のせりふ、めちゃくちゃいい」「これって、日常生活においてよくあるよね。悪気があろうがなかろうが関係ないって素敵」などの反応が寄せられた。

◆文＝於ありさ