「あんぱん」より

松嶋菜々子が語る、“登美子”像と北村匠海“嵩”への思い「“母の優しさ”を受け取れる瞬間があるように表現していけたら」<あんぱん>

2025.04.25 08:15
「あんぱん」より

今田美桜が主人公を務める連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)が現在放送中。4/25に放送された第20回では、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の受験の明暗が分かれ、嵩の母・登美子と再びの“別れ”も描かれた。そしてこの度、登美子を演じる松嶋菜々子からコメントが到着。役柄、そして嵩への思いを語った。

「あんぱん」とは…

連続テレビ小説第112作目となる本作は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと妻・暢をモデルにしたオリジナル作品。戦前から戦後と激動の時代を生きた“ハチキンおのぶ”こと朝田のぶと、夫となる柳井嵩があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた愛と勇気の物語。

主人公・朝田のぶ役を今田が、夫・柳井嵩役を北村匠海が務め、脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホが担当する。

登美子役・松嶋菜々子コメント

――今回、北村さん演じる嵩の母親役ですが、松嶋さんは登美子という人物を、どう捉えて演じていますか?

北村さんの母親役は2度目なのですが、今回はまた違った性格の母親なので、ご一緒できるのが楽しみでした。北村さんはすごく落ち着いていて、どっしり構えている方で。本当にこんな息子がいたらいいのになぁと思っています。

登美子は、発想が少し独特なのかなと思います。子供への愛情がありながらも、自分の人生に迷いがあったり、葛藤を抱えていたり…。演じる上では、そうした心の揺れを理解することが大切だと感じています。実際、嵩のモデルであるやなせさんの母親も、息子たちを残して姿を消したと聞きました。そうした複雑な背景を持ちながら「アンパンマン」という作品を生み出したやなせさんにとって、母親は影響力のある存在であり、発想の源だったのだろうなと。登美子の突然現れては周囲を振り回し、またいなくなってしまうという設定だけをとるとどこか冷たく感じるかもしれません。けれど、嵩に対しては母親の愛情をきちんと伝えられるよう、丁寧に演じていきたいと思っています。

――第2週では、出て行った登美子の元へ、嵩が会いに行くシーンがありました。

どういうあんばいで演じようか迷った部分ではありました。スタッフの方たちとは、夫である清(二宮和也)さんを早くに亡くしたことで、ぽっかりと空いた穴を埋められず、それを埋めるための愛情を求めているのではないか、だから自分のことで精一杯なんじゃないかとお話しして。とはいえ、時代的にも、より子供が幸せになるのであれば、置いていくことも子供たちにとっては最良の選択であり、そこになじんでほしかったからずっと連絡を取らなかったんじゃないかとか。いろいろ想像しながら臨みましたね。

――第3週で、8年ぶりに町に帰ってきた登美子ですが、のぶに思いをぶつけられるシーンもありました。

どういう反応をしていいのか分からなかったですね。のぶちゃんに責められたことよりも、嵩が言った「のぶちゃんは、母親に捨てられたことないだろ」という言葉のほうが心に響きました。捨てたつもりはなかったので…。でも、のぶちゃんに言葉を返さなかった登美子を通して思うのは、自分の行動を全部説明できなくてもいいのかなと。気持ちの整理って全部が全部ついていなくてもいいんじゃないかなと思いましたね。

――第4週では、嵩を医者にするために登美子が後押しします。

自分と清さんの子ならできると信じる気持ち。寛(竹野内豊)先生や千代子(戸田菜穂)さんに恩返しをしたいという気持ち。自分の居心地をよくしたいという気持ち。たぶん全部本当の気持ちで、言ったことがそのままの人なのかなと。周りから見たら支離滅裂だったり、言動に驚かれたりするかもしれませんが…。それでも嵩は、どんな時も優しく受け入れてくれるんですよね。いつも振り回してしまいますが、会うたびに、少しでも嵩が“母の優しさ”を受け取れる瞬間があるように、表現していけたらいいなと思います。

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