金曜ドラマ「イグナイト -法の無法者-」第1話より

間宮祥太朗、初回放送に手応え「インパクトのある自己紹介ができた」 仲村トオル、上白石萌歌、三山凌輝の魅力を語る<イグナイト -法の無法者->

2025.04.25 08:00
金曜ドラマ「イグナイト -法の無法者-」第1話より

間宮祥太朗主演の金曜ドラマ「イグナイト -法の無法者-」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が現在放送中。本作は、訴訟社会化が進む日本と飽和状態にある弁護士界の実態をテーマに描いた、完全オリジナルのダークリーガル・エンターテインメント。

4月25日(金)放送の第2話を前に、主人公・宇崎凌を演じる間宮にインタビューを実施。第1話を終えての手応えや共演者の印象を語ってもらった。

爆破シーンで感じた作品の本気度

――第1話の放送を終えて、手応えはいかがですか?

第1話というのは、「どういうドラマなんだろう、次も見てみようかな」となる最初の引っかかりだと思うんです。それは見ている方にとっても、制作側にとっても。そういう意味で「このドラマはこういう作品ですよ」と提示する1話として、すごく簡潔かつインパクトのある自己紹介ができたのではないかなという気がします。

――特に印象に残ったシーンはありますか?

バスの爆破シーンですね。僕がクランクインする前に撮影されていたので、監督に見せていただいたんです。実際にバスを横転させて、燃え上がらせているところに、この作品の本気度を感じました。

きっとその描写が1話のフックになるだろうなと思いましたし、僕ら出演者や制作陣のモチベーションを上げる、いわば、この作品でいうところの“焚きつけられた”感じがして印象に残っています。

――法廷のシーンでは専門用語も出てきますが、撮影で苦戦したことなどありますか?

法廷での尋問のシーンはみんなそれぞれ苦戦しながら挑んでいます。僕は、長セリフを覚えることはそこまで大変ではないのですが、撮影を重ねて何度も同じセリフを話していると「このセリフ、合っている?」というゲシュタルト崩壊を起こしてしまって(笑)。セリフが突然出てこなくなったりしてしまうんです。

専門用語についても話ごとに案件が異なるので、事故の場合、権利関係の場合といった、それぞれの専門用語が出てくるので大変だったりしますね。

長回しのアクションシーンにも挑戦

――アクションシーンについては、何か準備されたことはありますか?

クランクイン前に一度だけアクション練習をしました。実際の撮影では、練習の時にはやらなかった動きもリハーサルをして取り入れながら、その都度アクション部と監督と作っていきましたね。

――間宮さんが臨機応変に対応できたからこそ、アクションの手数も増えていったんでしょうね。それでもあまり苦労せずという感じですか?

3話で長回しのアクションシーンに挑んだのですが、それは少し苦労しました。撮影現場が寒かったこともあり、テイクを重ねていくとだんだん体が重たくなってきて、思うようにスピードが出せなかったり高さも出なくて…。

1テイク目でOKは出ていたのですが、さらに良いものを目指して行った3テイク目の前に、監督から「もうOKは撮れているので、これで最後にしましょう!」と。そのテイクで成功することができましたが、振り返ってみると大変な撮影でしたね。

宇崎凌のキャラクター性「根底にあるのは優しさ」

――演じる中で気付いた宇崎の本質を教えてください。

優しいですよね。依頼人にすごく共感したり、当事者以上に憤慨したり、その根底にあるのは優しさなんだなと。クランクインした時、宇崎はもっと尖ったキャラクターになっていくのかなと思いましたが、演じていく中でその優しさを一番に感じます。

――ピース法律事務所のメンバーの中であれば誰に弁護を頼みたいですか?

ひとり選ぶのであれば、僕自身は宇崎には弁護されたくないかもしれないですね(笑)。事務的なお付き合いをしたいのに私情を挟んできたりするので、ちょっと勘弁してくれって思ってしまうかも(笑)。

――宇崎が着ている衣装の中には、間宮さんがプライベートでも着ているブランドもあると伺いました。役作りをする中で、衣装のリンクも含めてご自身の価値観と重なる部分はありましたか?

衣装に関して「すごく馴染むし、かっこいいな」と思いました。テレビドラマのキャラクターの衣装って、もっとかっこよくてもいいんじゃないかなと考えることもあります。もちろんリアリティーだったり、「こういう人いるよね」という共感も大切ですが、フィクションとしての色気やかっこよさもあっていいと思うんです。

分かりやすい色気じゃなくて、例えば、サラリーマンがくたびれたシワシワのスーツで歩いているだけでも、画としての色気が出るじゃないですか。それが衣装や映像の力だと思うんです。そういう魅力がもっとあってもいいなと本作に出演して改めて感じました。

――宇崎の衣装のリアリティーについてはどう感じましたか?

正直、宇崎の懐事情的にすべてにリアリティーがあるかといわれると違う部分もあるかもしれません。でも、それはそれとして、そのジャケットを着た宇崎に魅力があるなら、それを優先してもいいと思うんです。

そういう意味で、この作品の登場人物たちにはかっこよさがあるなと思います。もちろん作品やシチュエーションによっては、ファストファッションが合っていることもあると思いますし、それがキャラクターの陰影を描く場合もあるのでケースバイケースですが。

――衣装について、間宮さんから何かリクエストされたことはありますか?

ピース法律事務所のメンバーが法廷へ向かう横並び場面の宇崎のスーツとリュックについて相談しました。新人感がすごく出ていてよかったのですが、物語が後半になっていくにつれて、その新人感はなくなっていっても良いのではないかなと。

「途中でバッグとスーツを変えても良いと思うのですが、どうですか?」と相談しました。衣装全体について「こうしたい」と細かくお願いしたことはないですね。

共演者たちとの芝居で見えた“響き”と“バランス”

――イグナイトメンバーとの共演で、「この瞬間、この人の芝居すごいな」と思ったことや、それぞれのキャラクターとの重なりを感じた瞬間はありましたか?

仲村トオルさんは、声ですね。もちろんかっこいい声なのですが、それ以上に声に包容力や圧力といったさまざまなものがにじんでいるようで、その響き方がすごいなと思いました。例えば被告を問い詰めるシーンでの圧や、宇崎に対して怒鳴るような場面でも、声の中に冷たさがなく、温かみがあるんです。そのトオルさんの声はちょっとした冗談を言っても、オシャレに聞こえてきます。

――上白石萌歌さんはいかがですか?

萌歌は、現場でのたたずまいが伊野尾っぽく感じます。本人が「最近ちょっとギャルマインドでやっています」とか「人見知りをやめました」と話していたりするのですが、以前共演した時より、明らかにコミュニケーションをたくさん取るようになっていて。

それが本人の変化なのか、役作りの一環なのかは僕には分からないのですが、「伊野尾に引っ張られているんです」とたまに言っていて。それがどこまで本気なのかは分からないけど、少なくとも彼女がこの作品の現場を明るくしてくれているのは間違いないですね。

――三山凌輝さんはどうですか?

凌輝は勢いがあるけれど、バランス感覚もあるんですよね。きっと頭で考えているというより、無意識でこの座組のバランスを感じ取って、自分の立ち回りを自然に調整しているんだと思います。

もし萌歌みたいな陽の存在がいなかったら、凌輝が盛り上げ役になっていたかもしれないなと。そういう感覚って芝居にも通じていて、シーンの中での自分の位置やバランスをちゃんと嗅ぎ取っている、感覚派のバランサーという感じがしますね。

――今後のゲストも豪華だと伺いました。

そうなんです。第3話のゲストの方は、普段は関西弁を話される方なのですが、ご自身で標準語でお芝居をすると決めたそうで、撮影ではすごく苦労されていました。「ガサツな性格を演じるのってどうしたらええのやろうか」と、僕にも質問しながら真摯にお芝居と向き合っていて。今回、“普段の自分っぽい役”以外を求められるのが初めてだったそうで、「すごくいい経験でした」とも仰っていました。

第4話のゲストはとても熱い方で、一緒にお芝居をしていても、本当に心を込めて演じていることが伝わってきました。でも、お芝居に熱が入りすぎて、台本にないのに段取りから大泣きしたり、そこで泣きすぎて目が赤くなったりしていて(笑)。ちょっといじりたくなるようなところがある方ですね。発表までぜひお楽しみに!

――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

とにかくテンポ感が良い作品なので、きっと見終わったら、あっという間だなと体感すると思います。そして良い意味で“ながら見”ができなくなるほど、魅力のある映像に仕上がっていますので、この作品ならではのカメラワークや照明などの細部まで楽しみながら見ていただきたいです。

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