意味がわかると恐ろしい…ツチノコを拾った飼い主の話に「久しぶりにゾッとした」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、1巻が発売中の『憂鬱どうぶつ(株)』(秋田書店刊)の1エピソードを紹介する。作者の都会さんが、『意味がわかると少し怖いお話』と添えて2月15日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、都会さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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暗躍するツチノコとその飼い主

会社員の中村は、ツチノコにツチ子という名前を付けて一緒に暮らしている。きっかけは雨の中震えていたツチノコに、傘を差し出し声をかけたこと。ツチノコには高額の賞金がかけられておりツチ子は周囲の者を信じられずにいたが、中村にその心を癒され共に暮らすことに。

ある日、中村はレストランで交際相手から別れ話を突きつけられる。連絡を無視する上に家にも遊びに行かせてくれないと言い、相手は中村に水をかけて立ち去ってしまった。中村は連絡を無視したつもりはなく、スマホの調子が悪いのだと弁明するが「さよなら」と告げられる。実際にはスマホの調子が悪い訳ではなく、中村へ想いを寄せるツチ子が隠れて相手からのメッセージを削除していたのだ。

しかし隠れて行動しているのはツチ子だけではなく、中村にも秘密があった。レストランでの修羅場を見ていた会社の人にいつも飄々と強気で生きていてすごいと言われる中村。すると中村は、「強力な切り札」があるからだと語り…。

このそれぞれの秘密を描いた漫画を読んだ人たちからは、「win-winではあるのか」「意味がわかって声が出ちゃった」「久しぶりにゾッとした」「浮かんだ疑問が伏線になってた」など、多くのコメントが寄せられている。

今は“切り札”、今後の2人はどのような関係になるのか

――『意味がわかると少し怖いお話』のお話の発想の源はどこだったのでしょうか？

いつも飄々としている会社員・中村くんの秘密を描きたいと考えていて、「ツチノコを家に匿っていれば、あれだけ強気な態度とっていてもおかしくないな」と思ったのが始まりです。

――本作では、名前をもらったツチ子が涙を流すシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

一見優しそうで余裕に見えるけど、ツチ子を逃がさないように必死な中村くんの姿に注目してほしいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

1ページ目の、水をかけられたのにしれっと注文を続けている中村くん。中村くんの飄々とした感じが自然に出せたと思い、気に入っています。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

毎回大体8ページで描いているので、起承転結を分かりやすく何か感情が動くシーン(笑い、泣き、怒り、とほほ、などなど)をできる限り入れるようにしています。あとはキャラがそのキャラっぽくないセリフや動きをしないように気をつけています。

――ツチ子を助けたのは強力な切り札を手にするためだったのでしょうか？

はい。でももしかしたら今後2人の関係性も変わってくるかもしれないので、ぜひ連載を追って見守っていただけると嬉しいです！

――今後の展望や目標をお教えください。

目標はアニメ化です!!動いているみんなを見てみたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも『憂鬱どうぶつ(株)』を読んでいただきありがとうございます！これからもゆるっと笑えるエピソードをたくさん描いていきますので、お楽しみいただけると幸いです。