“恋の戦略家” 谷岡美沙紀が語る“恋リアで恋をする方法”「女性部屋は策略だらけ。常に戦場でした」＜ラブパワーキングダム＞

16人の恋愛強者がNo.1モテ男＆モテ女を決める恋愛リアリティーショー「ラブパワーキングダム～恋愛強者選挙～」（毎週水曜夜10:00-11:00　ABEMA SPECIALチャンネル）。熾烈な戦いが行われ、先日、キング＆クイーンが決定した。今回は多くの人にモテるというルールを理解して動いていたSサイズモデルのみさき(谷岡美沙紀)に、参加中の気持ちの変化や恋愛テクニックについて語ってもらった。

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最後まで情報操作はやってました(笑)

――「ラブキャッチャージャパン」に続き2度目の恋愛リアリティーショーへの参加でしたがいかがでしたか？

作品によってカラーがあるんだなと思いました。ただ「ラブキャッチャー」もそうですが王道に誰かと恋をするというよりゲーム性が高いものしか参加していないので、本当の意味で恋愛リアリティーショーに慣れてきたかと言えばまた違うとは思うのですが…。なんとなく人に恋愛を見られることには慣れてきました。

――今回は特にゲーム性の高かったのもあり、いろいろ動いていたのが印象的でした。

最初はクイーンになりたいと思い計算していたのですが、すぐに何か違うと気づきました。もちろん最後まで情報操作はいろいろやったりしましたが(笑)。なんかずっと戦場でしたね。男性部屋はなんか楽しそうでしたが、女性部屋は休まる時間はないというか。本当にトイレぐらいが息がつける場所で、それ以外はみんなの策略が飛び交っていました(笑)。

――具体的にはどのようなことが話されていたのですか？

「彼は私にきているからムダだよ」とか言って牽制したりして。そのような策略はあの部屋では日々飛び交っていました。でもみんな割り切っていましたね。こういう場だからお互い様だよ、しょうがないよねって。みんなサバサバしていて一緒にいて楽しかったです。ケンカとか険悪なムードとかは特になかったです。

――本命をひろやすさんに決めた理由はあるのですか？

私は私のことを好きな人が好きなんですよ。ひろやすの気持ちはクルージングパーティーのときにすぐに伝わってきたので最初から決めていました。もちろんひろやすはすごくいい人で、一途で真っ直ぐで嘘がつけないのが魅力的。かわいいなと思いました。ただそんなウソがつけない人が生き残るためには私がどう動けばいいのか…というのはすごく考えました。なので女性部屋で私が動いていたんです（笑）。まぁこれも自分に票を入れてくれる人を生き残らせるためにはすごく必要な行動だったと思います。

実質最下位になってから、吹っ切れた

――今回の旅で一番ピンチだと感じたのはいつですか？

やはり「2ndモテVOTE」ですね。あれはイベントに参加していないせいな(聖菜)が最下位になって脱落しましたが、実質は自分が最下位のようなもので。あれで結構振り切れました。それまでは男性陣に色んなテクニックを駆使してクイーンになろうと考えていましたが、そこからはひろやすと普通に恋愛したいと思うようになっていって。プライドが傷ついたことで逆に重荷が外れてそっちのスイッチが入ったのもあるのですが、ゲームなんかいいから幸せになろうと思うようになりました。

楽しみながら幸せになれたら最高なんじゃないかって、自分の中で勝手に第2部が始まった感じ。しかしよかったですよ。あれがなかったらきっと調子に乗ってひろやすをキープにしていたような気がするので（笑）。危なかったです。

――♯4ではひろやすと本命デートもされていましたが、あれは本当に楽しんでいましたね。

純粋に楽しかったです。あの日は2人でいられる最後の日だったので、今後の動きを含めいろいろ確認できる特別な日でした。参加するからには楽しみたいと思っていたのですごくいい1日でした。

――ただ帰ってきてすぐにあり(亜莉)さんをシークレットルームに呼び出したりと、生き残りを懸けた動きをされていましたね。

シークレットルームは絶対に使いたいと思っていたんですよ。せっかくもらっている武器なんで。あとはタイミングだったのですが、誰かが使った後だと当たり前の存在になってしまうので特別な状態で使いたいと思い、あのタイミングになりました。正直、誰を誘ってもよかったのですが、ありはデートに行けなかったのでメンタルきているかな？と思って誘いました。やっぱりショックを受けている人の方が話って入ってくるような気がして。あの部屋ではいろいろなこと話しましたが(笑)、やってよかったと思います。

――最終的にありさんがキング、アオイ(AOI)さんがクイーンになりましたが、その結果は納得でしたか？

正直、キング＆クイーンって誰がなっても納得できるものでありどこか納得できないものであると思っています。みんな頑張っていたし、みんながふさわしいというか。だから私やひろやすとかは、モテるより自分の気持ちを尊重しようモードに素直に入れた気がします。最終的には“他人からのモテ”より“自分の気持ち”が大事だと変わっていきました。

――その自分の気持ちが大事という考えは周りの皆さんも同じでしたか？

意外とそう考えていた人も多かったと思います。「2ndモテVOTE」でけいし(荒井啓志)とせいな(聖菜)が脱落して、結構みんなのメンタルがきてしまったんですよ。「何のためにやっているの？」「モテって何？」って。それより1人から愛される方が大事なんじゃないかって思うようになって。きっとみんなこれまで、少なからず他人からのモテを意識して過ごしてきたと思うんですよ。そんな男女が急に素直になっていったというか…。このゲームに参加してみんな浄化されたような気がします。

いつでも男の人は涙に弱い

――今回、使った“モテテク”を教えてください。

やっぱり大事なところで涙と本音を言うことです。ひろやすとデートをしたときに、「2ndモテVOTE」でひろやすに本命票を入れていないことや素直な気持ちをきちんと話したのはこのテクニックですね。まぁ、“モテテク”というより“沼らせテク”に近い気がしますが。出すときは思いっ切り自分の気持ちを伝えることでグッとさせて、あとは涙です。いつでも男の人は涙に弱いですから(笑)。

――素直になるのは大事なんですね。

大事だと思います。このゲーム以外でも、気になる人ができたら女性ははっきりと伝えた方がいいと思います。告白されてイヤな気持ちになる人はいないですし、伝えたことで気になる存在になっていくこともあると思います。そういう自分の気持ちをしっかり伝えることをやっていたのは、あかねとめるかな？　2人は自分の気持ちの伝え方が上手だったと思います。

――これまでどんなモテ人生を送ってきましたか？

中学生の頃、1週間に8人に告白されました。部活でテニスをしていたのですが、それで知られていたのか他の学校の子とか先輩からもされて。それ以降もモテてはいますよ（笑）。

――改めて今作に出演して“モテる”に対しての認識は変わりましたか？

参加する前はたくさんの人にモテて、その中から気になる人を選べばいいというスタンスでしたが、今はいっぱいの人からモテなくてもいいかなと思っています。いろんな人からモテてもなんか面倒くさいし、そこまで得るものがない気がして。承認欲求のためにモテても自分がすり減るし、一喜一憂するのもダサいですし。

それより自分がいいと思った人にモテて、その人を沼らせることが大事。モテるとは沼らせることなのかもしれないと思いました。そして“モテテク”も大切な人に使った方が絶対に幸せだと思うようになりました。それが分かっただけでも私にとって今回参加できたことは有意義でした。私の真っ直ぐさやピュアさを取り戻せた旅だったと思います。

取材・文＝玉置晴子